タグ : 神経科学

痒みの科学

急性の痒みには,虫や有毒植物を避けるよう警告する役割がある。虫刺されなどお馴染みのケースでは,皮膚で免疫細胞が作動してヒスタミンという化学物質を放出している。しかし慢性的な痒みは,なぜかはっきりした原因なしに生じることが … 続きを読む

カテゴリ 2016年9月号, 記事

脳から老廃物を排出 グリンパティック系

人間の脳の重量は約1400gで体重の約2%を占めるにすぎないが,活動に伴うエネルギー消費で見ると全身の20~25%に上り,その過程で有害なタンパク質老廃物などのゴミが大量に生じている。1年足らずで脳の重さと同程度の老廃物 … 続きを読む

カテゴリ 2016年7月号, 記事

脳内マトリックスの衝撃

自分の場所を常に追跡している「グリッド細胞」の発見は1970年代以降の空間認知に関する研究を大きく発展させる大発見だ。グリッド細胞が存在するのは,かねて記憶の中枢と考えられてきた海馬に隣接している皮質で,空間に関するグリ … 続きを読む

カテゴリ 2016年6月号, 記事

空間認識のカギ握る グリッド細胞

周囲の目印に対する自分の現在位置を把握する能力は重要だ。それがなければ,個人の生存はおろか,人類の生存も危うくなる。脳の深部にある神経細胞ネットワークが協力して,周辺環境を表す「脳内空間地図」を作製している。ある場所に来 … 続きを読む

カテゴリ 2016年6月号, 記事

特集:生物のGPS

周囲の目印に対する自分の現在位置を把握する能力がなければ,動物は生きていけない。脳の深部にある神経細胞が協力して,周辺環境を表す「認知地図」を作製している。これらの神経細胞はGPSさながらの働きをし,新しい記憶の形成とも … 続きを読む

カテゴリ 2016年6月号, 記事

脳の指紋〜日経サイエンス2016年3月号より

回路接続の特徴を画像で特定可能   人はみな自分が独自の存在だと思っており,指紋やDNA鑑定などの個人識別法はその確信を裏づけてくれる。そして最近のある研究は,各人の脳も独自の明確なパターンを示しており,ほぼ完 … 続きを読む

カテゴリ 2016年3月号, SCOPE & ADVANCE

集中学習の窓 臨界期のパワー

子供の脳は「臨界期」と呼ばれる特定の期間の間に,視覚など様々な能力を発達させる。臨界期の脳は感覚刺激や社会的刺激に対応して柔軟に変化し,その結果が永続的に残る。臨界期は子供時代から青年期にかけての特定の時期に開く窓で,こ … 続きを読む

カテゴリ 2016年3月号, 記事

10代の脳の謎

豊かな発想力を示す一方で,無謀な行動をとりがちな10代。その理由は脳のアンバランスな成長過程にあることがわかってきた。脳はニューラルネットワークの増強によって発達していくが,感情を生み出す大脳辺縁系のネットワークが思春期 … 続きを読む

カテゴリ 2016年3月号, 記事

アインシュタインの脳

 アインシュタインの死後,その脳は病理学者によって勝手に持ち出され,天才と一般人との違いを探る研究に利用されてしまった。知性の源として様々な解剖学的特徴を示す論文も出ているが,確かな成果はなく,むしろ欠点だらけの研究が増 … 続きを読む

カテゴリ 2015年12月号, 記事

隠された難聴

騒音の激しい工場や大音響のコンサートが聴覚障害を引き起こすことがある。騒音性難聴といわれ,大きな音によって聴覚の閾値が上昇し,普通の会話などが聞き取りにくくなる。内耳の有毛細胞に損傷がなければ,聴力はやがて回復すると考え … 続きを読む

カテゴリ 2015年11月号, 記事

記憶が存在する場所〜日経サイエンス2015年6月号より

シナプスなしで残る記憶があるらしい   記憶はつかみどころのないものに思えるが,生物学的には確かな根拠がある。神経科学の教科書によると,隣り合う脳細胞がシナプス(細胞間の接合部)を介して神経伝達物質を送ると記憶 … 続きを読む

カテゴリ 2015年6月号, SCOPE & ADVANCE

自由意思が存在する理由

 例えば手首を曲げる際,動作をすると本人が決めたことを自覚するより先に,脳に「準備電位」という活動が生じることが1980年代の実験で示された。とすると,本人が意識する前に脳がすでに決定を下しており,「自由意思は存在しない … 続きを読む

カテゴリ 2015年6月号, 記事

習慣を作る脳回路

 ある行動を繰り返すと,それが習慣になることがある。自動車の運転など,必要な操作に習熟して無意識にこなせるようになる“よい” 習慣もあれば,望ましくない“悪い” クセがついてしまうこともある。そもそも,習慣ができるのはな … 続きを読む

カテゴリ 2015年5月号, 記事

植物状態の人との対話

 脳に外傷を負って意識を失ったままの状態,いわゆる植物状態と呼ばれる人は,本当に何もわからない状態なのだろうか? もしかたら反応できないだけで,私たちの会話を聞いているのではないか──。著者は植物状態の人の中に,隠れた意 … 続きを読む

カテゴリ 2015年4月号, 記事

電気刺激で脳を改造

頭皮に弱い電流を流して脳内の信号を変える経頭蓋直流電気刺激(tDCS)という手法がある。脳は神経細胞(ニューロン)が電気的な信号を交わして働いたいるが,ここに電気を流すことで脳内の信号を調整する。片頭痛やうつ病などで薬剤 … 続きを読む

カテゴリ 2015年2月号, 記事