タグ : 神経科学

温度受容体と触角受容体の発見

2021年のノーベル生理学・医学賞は,温度受容体および触覚受容体を発見した功績で,米カリフォルニア大学サンフランシスコ校のジュリアス(David Julius)と,米スクリプス研究所のパタプティアン(Ardem Pata … 続きを読む

カテゴリ 2021年12月号, 記事

感覚経験は脳のどこで生まれるのか 電気刺激で意識を探る

 次の体験談について考えてみよう。 ●数km先に嵐が見え,同じ方向にあ る丘を越えなくてはならない。「嵐の中,果たして丘を越えられるだろうか」と自問する。 ●黒い背景に白い点々が見え,夜空の 星を見上げているような感じだ … 続きを読む

カテゴリ 2021年12月号, 最新号の紹介, 記事

反抗期の脳とうまく向き合うには

 青年期の脳は,相手の表情や身振りなどの社会的なサインに敏感に反応する。この時期の若者は社会貢献に意義を見いだす大事なときでもある。“上から目線”の助言は反発されるが,敬意をもって接すればうまくいくかもしれない。

カテゴリ 2021年10月号, 記事

失った手を取り戻す 移植手術でわかった神経の可塑性

 世界には手の移植を受けた人が100人近くいる。感染などで再び切除せざるを得ないこともあるが,中には20年以上使い続けている人も。手を失うと,脳の運動野や感覚野の一部が変化して健常なときのようには機能しなくなるが,新たな … 続きを読む

カテゴリ 2021年9月号, 記事

脳と心のはざまの病気 機能性神経症状症

かつて「ヒステリー」や「転換性障害」などと呼ばれた疾患は原因がはっきりしない謎の病気とされた。近年は精神科と脳神経内科の間に位置する複雑な疾患として「機能性神経症状症」の名称でとらえ直されている。過去10年ほどで脳画像に … 続きを読む

カテゴリ 2021年7月号, 記事

予測の代償〜日経サイエンス2021年6月号より

記憶がおろそかになるようだ  予測という作業が,現在の出来事を記憶する妨げになることが,最近の研究で示唆された。出来事の記憶に関与している海馬という脳領域は,経験をもとに予測する作業(「統計的学習」と呼ばれる)も担ってい … 続きを読む

カテゴリ 2021年6月号, SCOPE & ADVANCE

COVID-19 危うい後遺症 体内で何が起きているのか

4月10日,国内における新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染者は50万人に達した。感染者の約8割は軽症で済むとされるが,回復後も倦怠感や嗅覚・味覚障害,息苦しさといった症状に悩まされる人は少なくない。 20 … 続きを読む

カテゴリ 2021年6月号, 記事

人間関係を把握する脳内マップ

 動物には,環境中の自分の位置を把握し,どの方向へ向かっているかを把握する「脳内地図」の作成機能が備わっている。最近の研究から,人はそうした地図作りの仕組みを,物理的空間だけでなく社会的空間の把握にも用いていることがわか … 続きを読む

カテゴリ 2021年4月号, 最新号の紹介, 記事

人はなぜキレるのか 衝動を生む神経回路

 攻撃行動は動物の生存にとって必須の基本的行動であり,ヒトにも動物にも,攻撃行動の実行・制御に特化した神経回路がある。ヒトと動物の実験から,攻撃行動を引き起こす脳のメカニズムが明らかになってきた。また,暴力犯ではそうでな … 続きを読む

カテゴリ 2021年2月号, 記事

パンデミックが変えた睡眠と夢

COVID-19は,私たちの夢の世界を変えた。ロックダウンによって,多くの人がよく長く,より遅くまで眠るようになった。中国では就寝時刻が1週間の平均で26分,起床時刻が72分遅くなり,同様の傾向はイタリアや米国にも見られ … 続きを読む

カテゴリ 2020年12月号, 記事

浮上した大気汚染のリスク

2018年にメキシコシティの30~40代の住民にアルツハイマー病に特有の脳病変が発見され,通常この病気の兆候が見つかる年齢より数十年早いことから,同氏の大気汚染との関係が指摘された。   メキシコシティだけでは … 続きを読む

カテゴリ 2020年11月号, 記事

特集:アルツハイマー病

 世界で4000万〜5000万人が患っている認知症の最大の原因がアルツハイマー病だ。脳に特徴的な病変が生じるこの病気は,1906年に初めて報告され,治療薬開発の試みが長年続けられてきたが,効果を実感できる薬はいまだ存在し … 続きを読む

カテゴリ 2020年11月号, 記事

役に立つ雑音〜日経サイエンス2020年5月号より

ホワイトノイズがあったほうが似た高さの音を聞き分けやすくなるようだ   聴覚処理の検査は静かな人工的環境で行われることが多いが,実生活はキーボードを叩く音やおしゃべりの声,自動車のクラクションといった背景音を伴 … 続きを読む

カテゴリ 2020年5月号, SCOPE & ADVANCE

生と死の境界を考える

かつて死は呼吸と心拍の停止を意味していたが,現在の定義は脳機能の不可逆的な喪失,いわゆる脳死だ。最近の実験で,ブタの死体から切断された脳が数時間後に一部機能を回復した。将来,死の定義は再び見直されるかもしれない。 &nb … 続きを読む

カテゴリ 2020年5月号, 記事

神経回路網はどのように知性を生み出すのか

脳から意識がどのように生まれるのか? この疑問から生まれた新たな学問分野「ネットワーク神経科学」では,読み書きや計算,簡単な動作といった行動を可能にしている脳領域間の結合を,グラフ理論という数学の手法を使ってモデル化する … 続きを読む

カテゴリ 2020年3月号, 記事