タグ : 生理学

痛みが美味しさに変わるメカニズム

2021年10月。この年のノーベル生理学・医学賞の受賞者のもとに,色とりどりのタバスコソースのセットが届けられた。ファミリーレストランで見かけるような,卓上サイズのビンが化粧箱に並んで入っている。お祝いの品ならもっと豪華 … 続きを読む

カテゴリ 2022年5月号, 記事

痒みの科学

急性の痒みには,虫や有毒植物を避けるよう警告する役割がある。虫刺されなどお馴染みのケースでは,皮膚で免疫細胞が作動してヒスタミンという化学物質を放出している。しかし慢性的な痒みは,なぜかはっきりした原因なしに生じることが … 続きを読む

カテゴリ 2016年9月号, 記事

記憶・免疫・ホルモンを活性化 睡眠パワーに迫る

 ぐっすりと眠った翌朝は気分爽快,今日も一日頑張ろう!という気持ちになれる。これは気分だけの話ではなく,睡眠には身体の様々な機能を充実させる効果があることが科学的に解明されつつある。最も注目されているのは記憶を向上させる … 続きを読む

カテゴリ 2016年1月号, 記事

緊急特集 ノーベル賞ダブル受賞!

天と地を見つめてきた2人の日本の研究者にノーベル賞がもたらされた。天を見つめてきたのは物理学賞受賞の梶田隆章博士。大気上層で生じて地表に降り注ぎ,岩盤を通り抜けてくる幽霊のような素粒子ニュートリノを観測。ニュートリノが飛 … 続きを読む

カテゴリ 2015年12月号, 記事

有力10テーマはこれだ!

日本経済新聞の科学技術担当記者と本誌編集部が選んだノーベル賞の有力10テーマを紹介する。テーマは大きく2タイプに分かれる。1つは私たちの世界観を覆すような自然界(宇宙や物質,生命)の現象の発見や,人類社会に大きな恩恵をも … 続きを読む

カテゴリ 2015年11月号, 記事

特集:ノーベル賞 次のフロンティアは?

ノーベル賞の季節がやってきた。本誌はこの時期をとらえ,世界で注目されている研究フロンティアを紹介する特集を編んだ。第1部では世界的な業績を上げてノーベル賞を受賞した4人の研究者が,今どんなことに関心を持っているのか,どん … 続きを読む

カテゴリ 2015年11月号, 記事

双子の宇宙実験〜日経サイエンス2015年5月号より

宇宙滞在中の弟と地上の兄で遺伝子発現などを比較する   3月以降,退役宇宙飛行士のマーク・ケリー(Mark Kelly)が一卵性双生児の弟と話すには,はるか遠くへ長距離電話をかけなければならない。国際宇宙ステー … 続きを読む

カテゴリ 2015年5月号, SCOPE & ADVANCE

クマからの健康アドバイス〜日経サイエンス2015年3月号より

冬眠する動物から学ぶ手がかり   Image:Do Not Disturb! 冬眠は簡単な問題に対処するための複雑な解決策だ。冬には食物が少なくなる。この季節的食糧難を乗り切るため,ホッキョクジリスやアメリカク … 続きを読む

カテゴリ 2015年3月号, SCOPE & ADVANCE

Which One Will Make You Fat? / どっちで太る? カロリーか炭水化物か

Why do so many of us get so fat? The answer appears obvious. “The fundamental cause of obesity and overweight,” the World Health Organization says, “is an energy imbalance between calories consu … 続きを読む

カテゴリ 2013年12月号, 英語で読む日経サイエンス

どっちで太る? カロリーか炭水化物か

 なぜ人は太るのだろう? 消費する以上のカロリーを取りすぎるからだとする説と,炭水化物の多い食事を取るため脂肪を蓄積させるホルモン(インスリン)の濃度が高まるからだとする説がある。現在,広く受け入れられているのは前者だが … 続きを読む

カテゴリ 2013年12月号, 記事

2013年ノーベル生理学・医学賞 細胞内の物質輸送の解明に

 2013年のノーベル生理学・医学賞は,細胞内の物質輸送を解明する研究で成果を上げたイェール大学のロスマン(James E. Rothman)博士,カリフォルニア大学バークレー校のシェックマン(Randy W. Sche … 続きを読む

カテゴリ きょうの日経サイエンス

投稿日 2013年10月7日

息を止められる限界

 小さいころ海やプールに行って,水中でどれくらい息を止められるか友達と競争したことがある人がいるかもしれない。息を止められる時間は何によって決まるのだろう? 実はほとんどの場合,体内の酸素が使い果たされるよりもずっと前に … 続きを読む

カテゴリ 2012年7月号, 記事

食べ物から来たマイクロRNA〜日経サイエンス2012年2月号より

食物が遺伝子の発現を調節している可能性がある    「食べ物が身体を作る」。この古い格言を気にして,食べ物の選択に気をもんできた人は少なくない。だが,この格言が文字通りの真実だとしたらどうだろう? 食物由来の物 … 続きを読む

カテゴリ 2012年2月号, SCOPE & ADVANCE

アジャンクールの鎧〜日経サイエンス2011年12月号より

中世の兵士は重い鎧に負けた?    1415年8月13日,27歳のイングランド王ヘンリー5世はフランスに進軍した。だが2カ月間で兵士の約1/4を赤痢で失ったうえ,4倍の兵力を持つフランス軍によってカレーからイギ … 続きを読む

カテゴリ 2011年12月号, SCOPE & ADVANCE

ブレークスルーの実現者 Part 1(生理学・医学編)

 日本は免疫学の層が厚い。生理学・医学賞を受賞した利根川進をはじめ,アレルギーの原因となる免疫グロブリンEを発見した石坂公成,インターロイキン6を見いだした岸本忠三と平野俊夫,インターフェロンβとインターロイキン2の遺伝 … 続きを読む

カテゴリ 2011年11月号, 記事