タグ : 生物学
耐性菌は肥やしが好き〜日経サイエンス2015年3月号より
牛糞は抗生物質耐性菌の増殖を促進する その牛が抗生物質を投与されていなくても 抗生物質が登場したころ,農家はやみくもにこれを使った。ストレプトマイシンをニワトリの餌に加えて成長を促し,低用量をブタに与え … 続きを読む
おうちはどっち?〜日経サイエンス2015年1月号より
一部の渡り鳥は母親と父親から矛盾した指令を受け取っている Image:Seabamirum 毎年秋になると,北半球の渡り鳥は寒さを避けて南へ移動する。人間がそんな旅をするには地図が必要だろうが,渡り鳥はル … 続きを読む
スケスケ科学〜日経サイエンス2014年12月号より
ネズミの体を透明にする新技術 動物の内部を熟視すると科学的発見につながる──これは確かだ。1960年代と1970年代に遺伝生物学と発生生物学が爆発的に進んだのは,線虫(Caenorhabditis el … 続きを読む
鼻で闘う味の受容体〜日経サイエンス2014年11月号より
苦味受容体が細菌の侵入と闘っている 私たちの鼻には苦味を感じる受容体があるが,食べ物の味やにおいを感じるのには役立っていない。アイオワ大学の研究グループが2009年にそう結論づけて以来,科学者たちはこの受 … 続きを読む
ノーベル賞受賞者が書いた人体の働き
今年もノーベル賞の発表が近づいてきた。栄冠を射止めるのは誰か,日本人の受賞はあるのか,あれこれ予想するのも悪くはないが,ここは少し落ち着いて賞に残る現代科学の軌跡を振り返ってみよう。SCIENTIFIC AMERICAN … 続きを読む
ゲノムから迫るサンゴ礁保全
サンゴ礁は熱帯雨林と並ぶ生物多様性のホットスポットで,サンゴと褐虫藻という単細胞藻類の共生関係がサンゴ礁の生態系の基盤となっている。サンゴと褐虫藻,両方のゲノムがいずれも世界で初めて沖縄科学技術大学院大学(OIST)で … 続きを読む
特集 サンゴ礁の危機
生物多様性のホットスポット,サンゴ礁が危機に瀕している。世界最大級のサンゴ礁,グレート・バリア・リーフはもちろん沖縄のサンゴ礁も例外ではない。大気中の二酸化炭素濃度上昇による温暖化は海洋の温度上昇をもたらし,海の酸性化 … 続きを読む
Y染色体は消えず〜日経サイエンス2014年9月号より
男性染色体の縮小は止まっている Y染色体は46本の染色体のなかで特に短い。この染色体が哺乳動物の性別をオスに決めていることはよく知られているが,他の染色体,とりわけパートナーのX染色体と比べると見劣りがす … 続きを読む
ニワトリはケッコー賢い
道具を作るカラスや数を数えるインコなど驚くほど“賢い鳥”がいる一方で,ニワトリは物覚えの悪さの代名詞となっている。だが,本当に? 近年の研究で,この鳥がこれまで考えられてきたよりもずっと賢いことがわかった。ニワトリは他 … 続きを読む
進化の小さな助っ人〜日経サイエンス2014年6月号より
ある淡水魚の適応を助けたタンパク質分子 生物にランダムな遺伝的変異が起こり,最も有利なものが自然によって選択されるというのが,進化の古典的な考え方だ。Science誌に最近掲載された研究は,この考え方にひ … 続きを読む
キノコの胞子飛ばし術〜日経サイエンス2014年4月号より
風まかせではなく,自分で気流を作り出している 生物学では,キノコは可能な限り多くの胞子を作り出すだけの単純な生物として軽んじられてきた面がある。それらの胞子がどこまで遠く広がるかは,気まぐれな風しだいだと … 続きを読む
クジラとイルカのペア~日経サイエンス2014年3月号より
種を超えた社会的な絆が見られる ニュージーランドの北岸沖に,世界で最も未知の部分が多いクジラ目動物の一種が群れをなして泳いでいる。シャチに姿がよく似ていることからシャチモドキとも呼ばれるオキゴンドウだ。オ … 続きを読む