タグ : 生物学
ダンスの進化 人はなぜ踊るようになったのか
盆踊りからアルゼンチンタンゴ,ブレイクダンス,クラシックバレエまで,あらゆる文化で踊りは重要な役割を演じている。ダンスをする能力は,筋肉を制御する運動ニューロンと,感覚ニューロンで検出した聴覚信号を「同調」させる神経的な … 続きを読む
地衣類に見る共生の姿
高度な観測・分析機器を駆使する現代の科学は自然の謎に肉薄する半面,専門化が進み,生の自然を観察して思索する余裕を失っている面がある。カナダに住む独学の博物学者トレバー・ガワードは学位こそ持っていないが,自然を綿密に観察す … 続きを読む
植物は聞こえている?〜日経サイエンス2017年9月号より
水の音や虫が葉を食べる音を検知できている可能性も 植物に音楽を聴かせるとよく育つといった,根拠のはなはだ怪しいエセ科学的な主張は何十年も前からある。しかし最近の研究は,ある種の植物が,パイプのなかを流れる水 … 続きを読む
硫黄の川が生んだカダヤシの進化
メダカに似たグループであるカダヤシ科の魚には,有毒レベルの硫化水素を含む河川で生きていけるように進化した種がいくつかあり,致死的な環境で生き延びるのに適した形質を共有している。DNA解析の結果,これらの魚が異なる分子経路 … 続きを読む
Human Organs from Animal Bodies / ヒトの臓器を動物で作る
Tens of thousands of people around the world receive organ transplants every year. Although the medical know-how for transplanting organs has expanded rapidly, the number of donated organs has lagged. … 続きを読む
カテゴリ 2017年4月号, 英語で読む日経サイエンス
ヒトの臓器を動物で作る
世界で毎年数万人が臓器移植を受けているが,提供される臓器の数は足りていない。欧州では平均毎日16人,米国では22人が移植用の心臓や肝臓などを待つ間に亡くなっている。そこで,最新の幹細胞技術を使ってヒトの臓器をブタなどの動 … 続きを読む
視覚を備えた植物〜日経サイエンス2017年3月号より
まじめな話,その可能性がある オカルト話めいて聞こえるだろうが,そこの木はあなたを見ているかもしれない。最近のいくつかの研究は,植物に視力があることを示唆している。非常に単純ではあるが,目に似たものを持って … 続きを読む
ごきぶりゾンビ 捕食寄生の神経科学
エメラルドゴキブリバチという熱帯性のハチは,ぎょっとする手段を使ってわが子を育てる。生きたゴキブリに卵を産みつけ,そのゴキブリを孵化してきた幼虫の餌にする。「捕食寄生」と呼ばれる生活環だが,特にこのハチはゴキブリを麻痺さ … 続きを読む
分類学の分裂〜日経サイエンス2017年1月号より
DNAによる種の決定をめぐり熱い議論が続く このほど,甲虫が格下げになった。甲虫の仲間は分類上で甲虫目というグループをなし,この目(もく)は生物界で最も多くの種からなると考えられていたのだが,Philoso … 続きを読む
120歳時代 健康寿命を延ばす道
これまでで最も長生きした人は,とあるフランスの女性で,1997年に122歳で亡くなった。現在最高齢の男性はイスラエルに住む112歳。こうした百寿者は普通の人よりも老化が実際に遅いようだ。極端なカロリー制限が細胞の寿命に影 … 続きを読む
涙バンク構想が浮上〜日経サイエンス2016年11月号より
人はなぜ泣くのか? それを探るための研究インフラに 涙は身体から出る他の体液と比べて研究がまるで遅れている。涙を集めるのが大変だからだ。涙もろいドナーは少なく,男性はめったにドナーにならず,成分をきちんと分 … 続きを読む
脳の内堀を突破〜日経サイエンス2016年8月号より
医薬品を広く送達する試み 脳はある特徴のために,薬物治療が難しい。細胞が高密度に集まった層によって隔離されているのだ。この「血液脳関門」は中枢神経系に有害物質や細菌が侵入するのを防いでいるものの,経口薬や静 … 続きを読む
The Cellular Compass / 動物の発生で働く細胞のコンパス 平面内細胞極性
Building a body is not simple. Fish, frogs and people all start from a single cell that becomes, seemingly against many odds, a highly organized, very complicated creature. Fertilized eggs split into … 続きを読む
カテゴリ 2016年6月号, 英語で読む日経サイエンス
群れて転移するがん細胞〜日経サイエンス2016年6月号より
新たな治療標的として有望だ がんによる死亡のほとんどは転移が原因だ。腫瘍組織からがん細胞が離脱して新たな場所に定着すると,治療は難しくなる。最近の研究から,転移腫瘍の大半は予想に反して,原発腫瘍の1個の細胞 … 続きを読む