タグ : 生物学

ニシキヘビの大口〜日経サイエンス2023年5月号より

顎が劇的に広がる仕組みが初めて詳しく計測された  フロリダ州のエバーグレーズ湿地帯にいる外来種のビルマニシキヘビは,その顎(あご)に収まるものならほぼ何でも食べる。しかも大量に。このヘビの数が増えたため,小動物の数は急減 … 続きを読む

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ヒトiPS細胞からホルモン分泌器官〜日経サイエンス2023年3月号より

「副腎」の難病治療や発生メカニズム解明に新たな道を開く 「副腎(ふくじん)」は心臓や胃などに比べれば目立たない器官だ。左右の腎臓の上にちょこんと乗ったこの器官は数センチほどのサイズで,その名に反して腎臓に付属する器官とい … 続きを読む

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正しく知れば怖くない Facebookでヘビと友だち

テキサス州はヘビが最も多い州の1つで,80種以上のヘビが生息しており,そのうち11種は毒を持っている。そして,ヘビに遭遇した人は,そのヘビが実際に危険かどうかにかかわらず殺してしまうことが多い。 しかし,そのような人々の … 続きを読む

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シダ類の進化の謎〜日経サイエンス2022年12月号より

大きなゲノムを持っている理由は? シダ類は奇妙な植物だ。森に生えている他の植物と同様に緑色の葉が茂っているが,繁殖の仕方はむしろキノコのようで,胞子を煙のように放出する。大半の種子植物と違って,多くの種は受精のためのパー … 続きを読む

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Parasites Lost / 悪者ばかりじゃない 寄生虫の意外な役割

I was preparing dinner, portioning a piece of cod, when a small, pink blemish appeared in the pristine white muscle of fish. Removing the splotch with a knife tip, I realized something was very wrong. … 続きを読む

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悪者ばかりじゃない 寄生虫の意外な役割

寄生虫について,人間にとって厄介で有害な小さな細長い生き物という以外に少しでも知っている一般人はほぼ皆無だろう。また,そのような生物学者も比較的少ない。そのため,今日の寄生虫に関する知識のほとんどは寄生虫を殺す方法の研究 … 続きを読む

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タマムシの目くらまし防御〜日経サイエンス2022年11月号より

玉虫色の変化は身を隠すのと脅しの両方に働いている 虫にとって,キラキラ玉虫色に輝く殻を備えることは,腹をすかせた鳥から逃れるための最善の進化戦略ではないように思える。だが,見る角度によって色が変わるこの玉虫色が木漏れ日の … 続きを読む

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ニキビの原因〜日経サイエンス2022年10月号より

アクネ菌の影響で線維芽細胞が脂肪細胞に転換しているようだ ニキビの原因が皮脂であるなら,よく洗顔しても防げないのはなぜだろう? 最近の研究がその疑問にひとつの答えを与えた。そしておそらく,新たな予防法も。 ニキビは小さな … 続きを読む

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深海探査で変わる生命観

深海探査は過去50年以上にわたって新発見の源泉であり続け,海と陸,さらには地球外の生命に関する私たちの考え方を変えてきた。次の3つの事例を考えてみよう。 1968年10月16日,米マサチューセッツ州ナンタケット島の沖10 … 続きを読む

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宇宙から見えた 発光する海

1864年1月30日,軍艦アラバマ号は後に同船の船長が「海の驚くべき一画」と表現した海域に入った。アフリカの角(アフリカ大陸東端)に沿って南西に進んでいたアラバマ号は,アメリカ南北戦争中に世界の海を航行していた南軍の船の … 続きを読む

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特集:深海 新発見

「人間を海のなかに入れたら,ほとんど無力だ」とモントレー湾水族館研究所の海洋生態学者ベノワ=バード(Kelly Benoit-Bird)はいう。「息ができない。伸ばした腕の先端あたりまでしか見えない。聞こえてくる音が何な … 続きを読む

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動物たちの磁気感覚

動物はそれぞれ,自らの生活環境に合わせて必要な音や光を捉える感覚を研ぎ澄ませてきた。その仕組みは驚くほど理にかなっている。耳の中には音波を周波数ごとに微細な繊毛の揺れに変換する仕組みがあり,これは音の本質が空気の振動であ … 続きを読む

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オキアミが見る極夜の光〜日経サイエンス2022年5月号より

太陽がずっと沈んだままでも1日の昼夜のリズムを感知している   北極は冬の間,太陽が地平線の下に隠れたままの日が何週間も続く「極夜」となる。だが最近のある研究は,北極海にすむ小さな甲殻類が,この長く続く暗闇のな … 続きを読む

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特集:辛い!の科学

カレー,麻婆豆腐,タコス,ペペロンチーノ──世界の食文化は,辛みと切っても切れない関係にある。好きこのんで辛いものを食べる動物はヒトだけだ。私たちはなぜ,この危険な味に魅了されるのか。2021年のノーベル生理学・医学賞は … 続きを読む

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人工胚をつくる最後の部品完成〜日経サイエンス2022年4月号より

生命の萌芽を作るのに不可欠な新たな幹細胞を作成 数種類の細胞を混ぜ合わせ,生命の萌芽である胚を形づくる──そんなSF的な未来図の実現に不可欠な細胞の最後の1つが完成した。マウスの受精卵が分裂してできた胚盤胞からつくった新 … 続きを読む

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