タグ : 生物

地球の気候を左右する微小動物 夜ごとの大移動

世界中の海で毎晩,米粒よりも小さい何兆もの動物プランクトンが水深数十mから数百mのところに集まって合図を待つ。科学者は長い間,これらの小さな生物は潮に流されているだけの受動的な漂流者だと考えていた。だが日没直前,この微生 … 続きを読む

カテゴリ 2022年10月号, 記事

生物が育んだ幻の紫

 2021年1月,イスラエルの遺跡で発掘された紫色の羊毛が,紀元前10 ~ 11世紀に巻貝から採った染料「貝紫」で染められたものであることが判明した。イスラエルの研究チームが炭素同位体の測定によって年代を確定し,高速液体 … 続きを読む

カテゴリ 2021年5月号, 記事

深海クラゲの世界を見る

深海クラゲ研究の第一人者,リンズィー(Dhugal J. Lindsay)は最初,魚やエビが専門だった。この道に進んだのは約20年前。「海洋研究開発機構に入り深海潜水調査船に搭乗したのがきっかけだった」と話す。「窓の外は … 続きを読む

カテゴリ 2020年1月号, 記事

地下にいた始原生命体

これまで知られている微生物より微小で,ゲノムサイズもかなり小さく,生物にとって必須とされる遺伝子の多くが欠落している奇妙な微生物群の存在が明らかになった。CPRと略称されるこの微生物群は,土壌などの一般的な環境では少数派 … 続きを読む

カテゴリ 2018年3月号, 記事

海底のミステリーサークル

 奄美大島の近海で春から夏にかけて不思議なものが出現する。砂地の海底に作られた直径2mほどの幾何学模様で,同心円と放射状のパターンを組み合わせてできている。発見から20年近くたつが,どのようにして形成されたのかわからず「 … 続きを読む

カテゴリ 2013年11月号, 記事

空飛ぶイカ〜日経サイエンス2010年12月号

新たな写真がイカ飛行の証拠    フロリダ州にあるバリー大学で教鞭をとる海洋生物学者のマシア(Silvia Maciá)は2001年夏にジャマイカの北海岸沖を航行していた際に,海面から何かが飛び出してくるのに気 … 続きを読む

カテゴリ 2010年12月号, SCOPE & ADVANCE

性転換除草剤〜日経サイエンス2010年7月号

広く使われている「アトラジン」がカエルの性発達を混乱させるようだ    米国の農地は除草剤のアトラジンまみれだ。この無臭の白い粉が約3万6000トンもまかれている。毎年ざっと225トンが空中に舞い上がり,散布地 … 続きを読む

カテゴリ 2010年7月号, SCOPE & ADVANCE

痛みをいやす毒 貝から生まれた鎮痛剤

 ある種の巻き貝が持つ毒素には痛みを抑える作用がある。この毒素をまねて人工的に作られた鎮痛剤が米国で実用化した。海洋生物は新薬を生む資源といえるかもしれない。    昨年12月末に米食品医薬品局(FDA)がアイ … 続きを読む

カテゴリ 2005年7月号, 記事