タグ : 生命科学

新しいエイリアン像 想像を超えた生命体

「夜中に鍵をなくした人は,まず街灯の下を探す」という古い格言がある。物を探すとき,人は一番簡単な場所から探してしまい,結果として鍵のありかになかなか辿り着かない。それがたとえ先進性に満ちた「地球外の生命」の探索だとしても … 続きを読む

カテゴリ 2023年6月号, 編集部のピックアップ, 記事

試験管で再現したRNA生命体の進化

現在見られる生物が登場する前,遺伝情報(生命の設計図)をDNAではなくRNAに収めた生命体が繁栄していたとの仮説がある。RNAが遺伝情報の保持と自己複製の両方を担っていた生命体が原始地球で誕生し,それが進化するうちに,現 … 続きを読む

カテゴリ 2022年7月号, 記事

特集:ウイルスと原始生命

「なんでこんなものが世の中にいるんだろう」。研究者を驚かすウイルスが相次ぎ発見されている。従来の生物学の常識を覆す超特大のウイルスで,内部構造や遺伝子の構成はこれまで知られていたウイルスとはかなり違っている。この巨大ウイ … 続きを読む

カテゴリ 2022年7月号, 記事

シロサイ再生計画の成算

2018年3月,世界中のメディアが,あるキタシロサイの死を報じた。アフリカ・ケニアの保護区にいた「スーダン」と呼ばれた雄で,推定年齢45歳。サイとしては平均的な寿命で,天寿を全うしたといってもいいだろう。だがスーダンの死 … 続きを読む

カテゴリ 2018年11月号, 記事

生命はいかに生まれたか?

 地球生命の存在は幸運な偶然なのか,それとも自然法則の必然の結果か? 新たに生まれた惑星に生命が出現するのは容易なことなのか,それともおよそ起こりそうにない事象が重なった末の奇跡的な結果なのか? 天文学から惑星科学,化学 … 続きを読む

カテゴリ 2018年9月号, 記事

進化の出発点 混合栄養生命

最初に誕生した生命は,エネルギーと栄養を有機物に依存する従属栄養だったのか,有機物に依存しない独立栄養だったのか論争が続いている。これまでは2つの説の論争だったが,環境に応じて従属栄養と独立栄養を使い分ける混合栄養生物が … 続きを読む

カテゴリ 2018年7月号, 記事

特集 混合栄養生物ミクソトロフ

生物は動物や植物,微生物などに分けられるが,まったく別の分類法もある。身体を形づくる有機物を自身で生み出せる「独立栄養生物」と,有機物を外部に依存する「従属栄養生物」との区分だ。植物は独立栄養,動物は従属栄養の代表格だが … 続きを読む

カテゴリ 2018年7月号, 記事

本命を絞り込む地上観測網

宇宙望遠鏡TESSが4月に打ち上げられた。ほぼ全天に及ぶ探索を行い,太陽系に比較的近い領域で,数千個の系外惑星候補が発見されるとみられている。ただ,それらがどんな惑星なのかは不明で,偽物も含まれている。生命が存在する可能 … 続きを読む

カテゴリ 2018年7月号, 記事

The Red Line / 遺伝子改変人類が誕生?

Kyle Orwig has been itching to do an experiment that would, in his words, “piss people off.” Orwig, a professor at the University of Pittsburgh, is an expert on the intricate biology of sperm ce … 続きを読む

カテゴリ 2016年12月号, 英語で読む日経サイエンス

地下の生命圏はどこまで?〜日経サイエンス2016年11月号より

「ちきゅう」が陸上研究施設と連携して室戸岬沖で掘削調査   地球の表層,とりわけ地球表面のかなりの割合を占める深海底下には微生物からなる広大な生命圏が存在するとされるが詳細は不明で,生命圏と無生物域の境界となる … 続きを読む

カテゴリ 2016年11月号, SCOPE & ADVANCE

地下生命圏が見えてきた〜日経サイエンス2015年10月号より

下北半島沖の海底下深部で,大昔に陸上にいた微生物群集の子孫が見つかった   海洋研究開発機構(JAMSTEC)が運用する地球深部掘削船「ちきゅう」による下北半島東方約80km,水深約1200mの深海底掘削調査で … 続きを読む

カテゴリ 2015年10月号, SCOPE & ADVANCE

Extreme Evolution / シクリッドの進化

Africa’s Lake Victoria is home to one of evolution’s greatest experiments. In its waters, what began as a single lineage belonging to the cichlid family of fishes has since given rise to a dazzlin … 続きを読む

カテゴリ 2015年8月号, 英語で読む日経サイエンス

シクリッドの進化

ティラピアやエンゼルフィッシュを含むシクリッド科(カワスズメ科)の魚は2500種を超える。体形や色,行動も様々で,脊椎動物で最も多様性の大きなグループだ。この驚くべき多様化をもたらしたのは何なのか。近年に数種のシクリッド … 続きを読む

カテゴリ 2015年8月号, 記事

The Spider’s Charade / アリをまねるクモ

Imposters abound in the animal kingdom. Peruse any textbook description of mimicry—in which one species evolves to resemble another—and you will encounter various classic ex­­amples, such as the … 続きを読む

カテゴリ 2015年4月号, 英語で読む日経サイエンス

アリをまねるクモ

 動物界はペテン師であふれている。生物が別種の生物に似た形態に進化する「擬態」について述べた教科書をざっと見れば,実に様々な例が載っているはずだ。サンゴヘビをまねたキングヘビ。ハチに扮装したハナアブ。そして,それほど知ら … 続きを読む

カテゴリ 2015年4月号, 記事