タグ : 湯川秀樹

対称性の破れが生む多様性

 100年を超える伝統を持ち,80人以上のノーベル賞受賞者を輩出したシカゴ大学。キャンパスの歴史的ホールで2008年12月10日,ストックホルムでの授賞式を欠席した南部陽一郎同大学名誉教授へのノーベル物理学賞の贈呈式が行 … 続きを読む

カテゴリ 2009年5月号, 記事

対称性の自発的破れとひも理論

 南部陽一郎氏が2008年のノーベル物理学賞を受賞した。「小林・益川理論」を提唱した小林誠,益川敏英両氏との共同受賞だが,益川氏は南部氏との共同受賞の感想を聞かれると感極まって絶句した。20世紀半ば,南部氏の歩みは素粒子 … 続きを読む

カテゴリ 2009年3月号, 記事

特集:湯川秀樹生誕100年 中間子論が拓いた核力の世界

 1935年,湯川秀樹は英語で執筆した最初の論文を発表した。湯川は大阪帝国大学の講師で28歳になったばかり。その論文に記されていた「中間子論」によって物理学の世界は変わった。そして,14年後の1949年,湯川にノーベル賞 … 続きを読む

カテゴリ 2007年5月号, 記事

湯川と朝永から受け継がれたもの

 湯川秀樹と朝永振一郎。同時期に東京で生を受け,父親の京都大学への赴任により,ともに幼くして京都に移る。そこで少年時代を過ごし京都大学で学んだ。間違いなく2人はあらゆる面で素晴らしいライバルだった。2人は多くの論文や随筆 … 続きを読む

カテゴリ 2007年5月号, 記事

素粒子論はどこに向かうのか?

 2006年12月,京都大学で「湯川・朝永生誕百年記念シンポジウム──現代物理学の進歩」が開かれ,4人のノーベル賞受賞者をはじめ内外から多数の理論研究者が集まった。湯川秀樹と朝永振一郎の生誕100年を記念した催しは200 … 続きを読む

カテゴリ 2007年5月号, 記事

ハイゼンベルク先生と統一理論に挑んだ10年

 「Heisenberg」。私がハイゼンベルク先生の部屋に電話をかけると,まず耳に入ってくるのが,自分の名前を告げるやや低めのゆったりした先生の声だった。「Nun, was gibt es Neues? (さて,何か新し … 続きを読む

カテゴリ 2007年4月号, 記事