タグ : 気象

海で雷が少ない理由〜日経サイエンス2023年3月号より

雲が高く発達するのを塩の粒子が抑えているらしい 地球上で雨の大半は海に降っているが,海に雷が落ちるのは驚くほどまれだ。その理由は長らくはっきりしていなかったが,最近の研究は海水飛沫(波しぶき)が雲の帯電を邪魔して落雷を妨 … 続きを読む

カテゴリ 2023年3月号, SCOPE & ADVANCE

『天気の子』の空はこうして生まれた

2019年7月に公開されたアニメーション映画『天気の子』は,雲や雨のリアルな描写が注目されている。それは,気象庁気象研究所で雲の研究をしている荒木健太郎氏が気象監修として助言することによって生み出された。映画に描かれた空 … 続きを読む

カテゴリ 2019年10月号, 記事

モンスターウェーブ

これまでにサーファーが征服した最大の波は? ギネスブックによると,昨年11月にポルトガルのナザレで記録された高さ80フィート(約24m)の大波だ。こうした怪物ウェーブが生じるのは世界でも数カ所だけ。そもそも何が巨大な波を … 続きを読む

カテゴリ 2018年9月号, 記事

温暖化を加速? 見えてきた雲の役割

地球温暖化の程度を正確に予測するには雲の影響を見極める必要がある。変化に富む雲をコンピューターモデルで模擬するのは難しいが,質の高い衛星観測データのおかげで明確な手がかりが得られた。上層雲の高度がさらに高まりそうなこと, … 続きを読む

カテゴリ 2018年3月号, 記事

微生物の長距離飛行

主にムギ類に感染する「赤かび病」は広域の畑に壊滅的な被害をもたらす病害で,気候変動の影響もあって世界各地に広がっている。原因菌はフザリウム・ グラミネアラムという真菌(糸状菌)で風に乗って広がる。著者たちはドローン(無人 … 続きを読む

カテゴリ 2017年8月号, 記事

エルニーニョを追跡する

エルニーニョが発生すると日本は暖冬・冷夏になるといわれる。太平洋の向こうでは,米国西海岸の冬は湿潤に,米国東北部は暖冬になるとされる。そうした傾向は確かなのだが,実際の天候パターンは必ずしも一貫しない。例えば2015年か … 続きを読む

カテゴリ 2017年2月号, 記事

黄砂が運ぶ微生物

 黄砂は中国内陸の砂漠地帯から舞い上がり,西風に乗って日本にやって来る。この黄砂に微生物が付着して数千kmを旅していることが近年の研究でわかってきた。サハラ砂漠の砂塵にも同じように微生物が乗り,大西洋を横断している可能性 … 続きを読む

カテゴリ 2013年5月号, 記事

日本でも起きた大竜巻

 2012年,ゴールデンウィーク最終日の5月6日昼頃,関東平野北部から福島県南部にかけて4つの竜巻が発生した。そのうち,筑波山参拝の門前町,つくば市北条を襲った竜巻の規模は日本で起きた竜巻のトップ3に入るとみられている。 … 続きを読む

カテゴリ 2012年8月号, 記事

早期警報目指す米国

 米国では毎年,竜巻によって多くの犠牲者が出ている。2011年の竜巻による死者数は550人で,米国の災害史上4番目に多く,被害額も大変なものになった。2012年もすでに大きな被害が出ている。3月2日,米国中西部と南部の1 … 続きを読む

カテゴリ 2012年8月号, 記事