タグ : 気候変動

一石二鳥 メタンを掘ってCO₂を埋める

火力発電所などから出る二酸化炭素(CO₂)を地下に貯蔵するには莫大な費用がかかる。そこで著者らが提案するのが,メタンを含む高温塩水を地中から汲みあげ,熱とメタンを取り出し,CO₂ を溶かし込んで地下に戻す手法だ。エネルギ … 続きを読む

カテゴリ 2014年3月号, 記事

大都市水害に立ち向かう

 フィリピンや伊豆大島の台風被害が記憶に新しいが,米国東部ではハリケーンの被害が深刻になっている。2012年秋,ニューヨークのマンハッタンはハリケーン・サンディの高潮で水浸しになった。河川下を走る7つの長い地下鉄トンネル … 続きを読む

カテゴリ 2014年2月号, 記事

年輪は語る

 年輪は他の多くの生物体と同様,芸術家と科学者の想像力に語りかける。左の画像を撮影するため,コネティカット州在住の芸術家ギル(Bryan Nash Gill)はヤナギの倒木を輪切りにして磨いた後,断面を焦がして木目を際立 … 続きを読む

カテゴリ 2013年8月号, 記事

政治家に見る反科学主義

 先の国政選挙では原子力発電への各党のスタンスが1つの注目点になった。また原子力発電所の再稼働をめぐって活断層をどう評価するかが大きなニュースとなっている。こうした科学や技術が密接にかかわる問題に対する正しい理解,科学リ … 続きを読む

カテゴリ 2013年3月号, 記事

Global Warming : Faster Than Expected? / 気候変動 想定外の加速

Over the past decade scientists thought they had figured out how to protect humanity from the worst dangers of climate change. Keeping planetary warming below two degrees Celsius (3.6 degrees Fahrenhe … 続きを読む

カテゴリ 2013年2月号, 英語で読む日経サイエンス

気候変動 想定外の加速

 気候変動に関する政府間パネル(IPCC)は,温室効果ガスの濃度を450PPM(現在は395PPM)以下に抑えれば平均気温の上昇は2℃以下におさまり,破滅的な海面上昇のような危機は回避されるとみてきた。しかしここにきて, … 続きを読む

カテゴリ 2013年2月号, 記事

気候変動の果て

 人類が排出する二酸化炭素などの温室効果ガスによって,地球は急速に温暖化している。気候変動の行き着く先には何が待っているのか。今から約1億年前,恐竜がかっ歩していた白亜紀が参考になる。このままのペースで温暖化ガスの排出が … 続きを読む

カテゴリ 2012年12月号, 記事

特集:「限界」を科学する

 私たち人間は限界を突破したいという衝動を持っているようだ。わかりやすい事例はスポーツ。今夏のロンドンオリンピックでは数多くの世界記録が更新され,「人類最速の男」ウサイン・ボルト選手らメダリストの活躍に人々は熱狂した。そ … 続きを読む

カテゴリ 2012年12月号, 記事

グリーンランドに氷上湖出現

 氷に閉ざされたグリーンランド。毎年夏になると日光がほぼ一日中降り注ぐ白夜となる。標高の低いところでは,解け出した水が表面を流れて,濃い青の池や湖を作り出す。これらは普通の湖とは異なり,たまった水が瞬く間にはけて,消えて … 続きを読む

カテゴリ 2012年10月号, 記事

日本でも起きた大竜巻

 2012年,ゴールデンウィーク最終日の5月6日昼頃,関東平野北部から福島県南部にかけて4つの竜巻が発生した。そのうち,筑波山参拝の門前町,つくば市北条を襲った竜巻の規模は日本で起きた竜巻のトップ3に入るとみられている。 … 続きを読む

カテゴリ 2012年8月号, 記事

早期警報目指す米国

 米国では毎年,竜巻によって多くの犠牲者が出ている。2011年の竜巻による死者数は550人で,米国の災害史上4番目に多く,被害額も大変なものになった。2012年もすでに大きな被害が出ている。3月2日,米国中西部と南部の1 … 続きを読む

カテゴリ 2012年8月号, 記事

地球は冷えるか

 太陽活動(太陽の黒点活動)が変わることで地球の気候にどのような影響が出るのだろうか。太陽放射の変化,中でも紫外線の放射量の変化など要因はいくつか考えられるが,最も有力なものとして,銀河宇宙線との関係が注目されている。地 … 続きを読む

カテゴリ 2012年8月号, 記事

活動 未知の領域へ

 太陽の様子がどうもおかしい。太陽活動は近代の観測史上あまり例のない静穏な状態になりつつある。通常の11年周期に沿った活動の上昇が遅れに遅れ,黒点数や太陽風の強さなどの指標がいずれも弱くなっている。太陽活動が非常に静かだ … 続きを読む

カテゴリ 2012年8月号, 記事

特集:太陽異変

 われわれが地球上で生活できるのも太陽の恵みのおかげだ。その太陽の様子がおかしくなってきた。太陽が次第に「元気さ」を失っているのだ。太陽活動の活発さのバロメーターは太陽黒点の多さだが,最近の黒点数は約100年ぶりの低水準 … 続きを読む

カテゴリ 2012年8月号, 記事

地球を潤すサハラの砂塵

 中国の黄土高原やゴビ砂漠の砂塵が偏西風に乗って日本に飛来する。同様のことが地球の反対側でも起きている。アフリカのサハラ砂漠の砂塵が貿易風に乗り,大西洋を越えて南米アマゾンあるいはフロリダなどに飛来する。この砂塵が海洋に … 続きを読む

カテゴリ 2012年5月号, 記事