タグ : 気候変動

シベリアの凍土から炭疽菌〜日経サイエンス2017年1月号より

広範囲の永久凍土が融解し,内部の微生物を環境に放出している   去る夏,シベリアの人里離れたヤマル半島で12歳の少年が炭疽症で死亡した。ほかに約100人がこの致死性の病気の疑いで入院し,少なくとも20人が炭疽症 … 続きを読む

カテゴリ 2017年1月号, SCOPE & ADVANCE

知りえない未来

私たちはみな,未来に関心がある。だが一流のSF作家でも未来予測に特に秀でているわけではなく,未来は結局のところ不可知だ。近年の傾向を延長して予測を試みる例が多いものの,社会や技術が一定の速度で変化することはまれで,他の予 … 続きを読む

カテゴリ 2017年1月号, 記事

「知生代」を宇宙にひらく

人類の影響が世界の変化を引き起こす主力となった「人新世」はいつまで続くだろうか? 人類が人口増や資源の枯渇,小惑星衝突,気候変動,長期的には太陽の老化などを克服して存続し,人新世が永続的なものになれば,地球は根本的に新し … 続きを読む

カテゴリ 2017年1月号, 記事

気候変動が変える社会

SCIENTIFIC AMERICANは米航空宇宙局(NASA)の協力を得て,高解像度気候モデルに基づき,地球上のほぼ全域について,今世紀末まで毎年毎月の気候予測を算出し,気温や降水量の変化を示す世界地図を描いた。気候変 … 続きを読む

カテゴリ 2016年12月号, 記事

気候変動戦争を回避せよ

地球温暖化の脅威は海面上昇だけではない。気候変動によって世界の特定地域が不安定化し,暴動や武力衝突,テロの脅威が高まっている例が現実にある。それによって国益が脅かされる事態が生じるのを避けるため,米軍は行動を始めている。 … 続きを読む

カテゴリ 2016年8月号, 記事

シリア危機を招いた気候変動

シリアから数多くの難民が海を渡って欧州諸国に逃れている。脱出途上で溺死した子供の写真が世界に大きな衝撃を与えた。悲劇を招いた原因は何だったのか? 内戦やテロ組織イスラミックステート(IS)の暴力など,民族間対立や宗教的な … 続きを読む

カテゴリ 2016年5月号, 記事

CO₂回収 夢と現実

石炭火力発電所から出るCO2を回収して地中に貯留するプロジェクトが地球温暖化対策の主役として各国で期待されている。石炭火力発電への依存度が高い米国では,低品質の褐炭をガス化し,タービンで燃やして発電しつつ,発生したCO2 … 続きを読む

カテゴリ 2016年4月号, 記事

森を動かせ 遺伝子流動アシスト

森林はその地の環境条件に適応することで存続してきたが,いまやその適応能力を超える速さで地球全体の気候が変化している。温暖化による森林の死を防ぐため,水利用や高温耐性に関する遺伝子を持つ樹木を,そうしたDNAを必要としてい … 続きを読む

カテゴリ 2016年1月号, 記事

気候変動問題 未来への扉を開けるには

気候変動枠組み条約第21回締約国会議(COP21)は温室効果ガス排出削減の新たな枠組みで合意できるのか? 行き詰まりを打開するには米国が考え方を変える必要があると著者は説く。この問題に米国が消極的なのは「大きな政府」が自 … 続きを読む

カテゴリ 2016年1月号, 記事

カリフォルニアの大干ばつ

カリフォルニアが前例のない干ばつに見舞われている。過去にも少雨が数十年にわたって続いた例が樹木の年輪に記録されてはいるが,現在のように多くの人口が土地利用している状況での深刻な干ばつは例がない。ダム湖が干上がる一方,地下 … 続きを読む

カテゴリ 2015年10月号, 記事

氷を壊し気候を揺さぶる北極海の大波

北極の氷が地球温暖化モデルの予測よりも速いペースで融解している。モデルが考慮に入れていない何かが起きているようで,以前には見られなかった巨大な波がその原因らしい。海氷が解けると,水面が開けて波が成長する余地が生まれる。そ … 続きを読む

カテゴリ 2015年8月号, 記事

キリバス 海面上昇危機の実像

太平洋に浮かぶ島国のキリバス。気候変動による海面上昇の被害を受ける象徴的な存在だが,実態は複雑だ。サンゴ環礁は生きており,一部の島では土地が広がっている可能性もある。開発工事によっては自然のバランスを崩し,島を想定外の形 … 続きを読む

カテゴリ 2015年6月号, 記事

温暖化が脅かすワインの味

 気候変動で多くのワイン産地の気温が上がっている。気温はブドウの実の糖分や酸,香りを生み出す微量成分を左右するので,産地特有のワインの風味を保てなくなる恐れがある。ブドウ農家はブドウの木の列の向きや葉の配置を変えて日陰を … 続きを読む

カテゴリ 2015年5月号, 記事

特集:破局噴火

 東日本大震災と福島第1原子力発電所事故から4年。原発の再稼働に絡んで超巨大な火山噴火のリスクが関心を集めている。莫大なマグマが一気に噴出,火砕流が広大な山野を呑み込み,日本列島の大半が火山灰で埋まってしまうほどの規模で … 続きを読む

カテゴリ 2015年4月号, 記事

その時,何が起きるか

 原子力発電所の再稼働をめぐって,巨大噴火のリスクをどう評価するかが議論になっている。日本では1万年に1回の頻度で,国土のかなりの部分を火山灰で覆うほどの巨大噴火が起きている。こうした噴火が起きると,日本は滅亡の危機に瀕 … 続きを読む

カテゴリ 2015年4月号, 記事