タグ : 標準モデル
新たな物理の糸口になるか ミューオンg-2実験
2021年4月,米国立フェルミ加速器研究所が「ミューオンg-2実験」の最初の解析結果を発表した。ミュー粒子の振る舞いが素粒子物理学の「標準モデル」の予測からずれていることを示すものだった。 「ミューオンg- … 続きを読む
未知の素粒子が存在か?
今年4月,米イリノイ州にある米国立フェルミ加速器研究所は,ミュー粒子の磁気的な性質の大きさが,現在の素粒子物理学の基本である標準モデルの予測からずれていることを観測したと発表した。 標準モデルは宇宙を形作る素粒子や力を驚 … 続きを読む
素粒子探索の新数学 アンプリチュードロジー
ポスト標準モデルへの手がかりをつかもうと,素粒子物理学者は世界最大の加速器LHCの実験結果に標準モデルの予言からのズレがないか探している。それには予言を高精度で計算する必要があるが,そうした計算はとても面倒。面倒な計算 … 続きを読む
J-PARCで中性子を探る
中性子は原子核内部では安定だが,原子核から飛び出て自由中性子になると約15分でベータ崩壊を起こして陽子に変わる。この自由中性子の寿命を,これまでと異なる手法で精密に測定する実験が茨城県東海村にある大強度陽子加速器施設J- … 続きを読む
陽子のサイズが何かおかしい
陽子のことなんてすべてわかっているとあなたが思っていても無理はない。何といっても,陽子は私たちが観測できる宇宙に存在する物質の主要構成要素であり,星内部の核融合炉の燃料だ。陽子は正の電荷を持っており,負の電荷を持つ電子 … 続きを読む
CPの破れとマヨラナ
ヒッグス粒子の発見によって,素粒子物理学の標準モデルが存在を予想するすべての素粒子がそろった。ただその中で,まだ素性よくわかっていないものがある。どんな物体でも素通りする幽霊のようなニュートリノだ。ニュートリノは質量が … 続きを読む
ニュートリノで探る物質の起源
ニュートリノは非常に風変わりな素粒子だ。私たちがよく知る電子やクォークなどに基づいて描き出された素粒子の一般的イメージを片端から壊しているように思える。ニュートリノは飛行中にその種類が変わり,軽くてすばしこく,検出する … 続きを読む
特集:ニュートリノ物理学
万物に質量を与えるヒッグス粒子が2012年に発見され,その質量もわかった。これによって素粒子物理学の基本的枠組み「標準モデル」において,存在が予測された素粒子が全部そろった。しかしその中には,いまだに素性がよくわかって … 続きを読む
クォークの中の素粒子
「7月革命」と呼ばれるようになったヒッグス粒子の発見。万物に質量を与えるとされるヒッグスは,素粒子論の枠組み「標準モデル」の中で,存在が予言されながら未発見だった唯一の素粒子だった。今回の発見で標準モデルが完全に検証さ … 続きを読む
小林・益川両氏が語るヒッグス後
欧州合同原子核研究機構(CERN)の大型ハドロン衝突型加速器(LHC)実験で見つかった粒子はヒッグス粒子と考えていいのか。ヒッグス粒子と確認するためには,どのような実験・観測が必要なのか。今回の発見は,素粒子物理学発展 … 続きを読む