タグ : 教育
子育て支援の神経科学
子ども時代の最初の数年間はチャンスに満ちている。子どもの脳が体験を最も柔軟に受け入れ,可塑性に富んでいるのが,この最初の重要な時期だ。脳の成長の85%は生まれてから3歳までの間に起こる。この時期には毎秒100万個の神経接 … 続きを読む
メディアリテラシー教育 手探り続く米国の苦悩
教師歴20年のガードナー(Amanda Gardner)は昨年,シアトル郊外で特別認可小中学校(チャータースクール)の開校に携わった当初,「ホロコーストなんてなかった」「新型コロナはでっちあげ」「2020年の米国大統領選 … 続きを読む
幼児教育で伸ばすべき力
就学前の子どもたちには文字や数を覚えさせるよりも,言葉を話す能力や,自分自身をうまく制御して物事をやり抜く「実行機能」を身につけさせるほうが重要であることが近年の研究でわかった。 入念に設計された教育プログラムを通して習 … 続きを読む
米国の進化論教育のいま
米国には宗教的信条から進化論を拒絶し,創造論やインテリジェント・デザイン説を信奉する人がいまだに少なくない。学校での進化論教育を禁じた州法は裁判で覆されたものの,そうした法廷闘争のしこりが残り,多くの教師は進化論の授業に … 続きを読む
効果ある? 知育玩具
いわゆる知育玩具には,乳幼児の読字や学習,算数,歩行の開始時期を早めると宣伝しているものが多いが,科学的な裏づけはほとんどない。 赤ちゃんが早い時期に進歩を見せても,それが長期的な強みにつながることを示した研究はない。 … 続きを読む
うつ,依存症,社交不安障害 治療効果を脳画像で予測
どんなうつ病治療もうつ病患者の1/2〜2/3には効果がない。個々の患者に合った治療法を見極める方法が必要だ。ある治療法が誰に効くかを予測する研究において,脳スキャンが有望な結果を出している。ある患者に最も有効な治療法は … 続きを読む
10代の若者が干ばつに挑む〜日経サイエンス2017年2月号より
オレンジの皮から超保水性ポリマー ある日,南アフリカ共和国のヨハネスブルクに住む高校2年生ニルギン(Kiara Nirghin)は新聞をめくっていて,干ばつと格闘する農民たちの記事を目にした。自国が深刻な干 … 続きを読む
カテゴリ 2017年2月号, SCOPE & ADVANCE
どうなる米国のプログラミング教育
文部科学省は小学校でのプログラミング教育の必修化を検討中で,2020年度から学習指導要領に盛り込む方向だ。こうした教育改革は先進国共通の流れで,米国でもホワイトハウスが「コンピューターサイエンス・フォー・オール」イニシア … 続きを読む
ビデオゲームを教育に
ビデオゲームが教育分野で大きな可能性を持つことが近年の研究で示されている。優れた設計のゲームは,従来の教授法ではなかなかできないやり方で,エビデンスに基づく推論や問題解決,他者との協力など,高次のスキルを実習できる。だ … 続きを読む
エボラを素早く検査〜日経サイエンス2016年2月号より
グーグルサイエンスフェアで17歳の女子高生が大賞獲得 現在17歳のハリシー(Olivia Hallisey)は,医療関係者が直面している難題の解決法をたった1年で開発した。エボラウイルスの初期感染を素早く診 … 続きを読む
カテゴリ 2016年2月号, SCOPE & ADVANCE
子供たちも博士だ! 米国の次世代科学スタンダード
米国の新しい学習指導要領「次世代科学スタンダード(NGSS)」は知識詰め込み型の教育アプローチを正すことを目指している。初等中等教育の科学分野の期待達成内容を改訂し,生徒を引き込んで興味をかき立てることに加え,科学に関す … 続きを読む
特集:教育改革に挑む米国
学校での成績評価テストは不安を高め学習の邪魔になることも多い。これに対し認知科学の観点から,テストを通じて理解を深めることに主眼を置いた実験が米国で好成績を上げている。テスト結果をきめ細かくフィードバックし,何を理解し何 … 続きを読む
数学ゲームは終わらない
本誌に人気コラム「数学ゲーム」を長期連載した故ガードナーが去る10月21日で生誕100年を迎えた。彼は幅広い読者にRSA暗号やライフゲーム,ペンローズ・タイルなどの重要なトピックを紹介したが,それを可能にしたのは彼の広範 … 続きを読む