タグ : 惑星科学
地球の水の起源〜日経サイエンス2023年11月号より
一部は隕石によって運ばれてきたのだろうが,その量に関しては議論が続いている 2021年2月があと数時間で終わろうとするころ,13kgほどの岩の塊が秒速13kmあまりで地球の上層大気に突入した。成層圏を猛スピードで通過する … 続きを読む
カテゴリ 2023年11月号, SCOPE & ADVANCE
小惑星サンプルリターン オシリス・レックスまもなく帰還
遠く離れた天体のひとかけらを手にするのはどんな気分だろう? 何人かの幸運な科学者は近くそれを知ることになる。米航空宇宙局(NASA)の探査機オシリス・レックス(OSIRIS-REx:Origins, Spectral I … 続きを読む
Missions to the Moons / エウロパとガニメデ 生命存在の有力地を訪ねる
If there is life elsewhere in our solar system, Jupiter’s large icy moons are a pretty good bet on where to find it. … 続きを読む
カテゴリ 2023年6月号, 英語で読む日経サイエンス
リュウグウが運ぶ生命の材料
探査機「はやぶさ2」が小惑星「リュウグウ」で採取したサンプルからは,液体の水や多様な有機物が見つかった。生命活動に欠かせない核酸やタンパク質の材料もごく微量だが検出された。小惑星が隕石となって太古の地球に降り注ぎ,こうし … 続きを読む
異星の海/木星アート
2005年,土星を訪れた探査機カッシーニは予想外の環境のなかを通過した。細かな水滴からなる霧だ。氷で覆われた土星の衛星エンケラドスの表面にある割れ目から,時速1290kmで宇宙空間に噴き出していた。カッシーニはこれを採取 … 続きを読む
エウロパとガニメデ 生命存在の有力地を訪ねる
太陽系のどこかにいる地球外生命を見つけようというなら,木星の大きな氷の衛星で探すのがよい。 そうした氷衛星の表面下には広大な海が隠れており,木星の強い重力場でゆすられて液体の状態を保ち,厚い氷床によって木星の過酷な放射線 … 続きを読む
「第2の地球」に広がる景色は〜日経サイエンス2023年4月号より
生命の兆候を探索できる有力な惑星が見つかった 地球はいくつもの偶然から生まれた奇跡の星——。大気や水,適度な気温は幸運がもたらし,生命を育む地球は特別な惑星と考えられてきた。だが,はるかかなたの宇宙を観測できるようになり … 続きを読む
カテゴリ 2023年4月号, SCOPE & ADVANCE
有人月面探査 アルテミス計画始動
人類を再び月に送る国際共同の「アルテミス計画」が本格的に動き出した。米航空宇宙局(NASA)は去る11月16日(日本時間,以下同),大型ロケット「スペース・ローンチ・システム(SLS)」の初号機をケネディ宇宙センターから … 続きを読む
リュウグウに太古の水〜日経サイエンス2023年1月号より
地球の海の起源に迫る手がかりが結晶中の穴から見つかった 探査機「はやぶさ2」が持ち帰った小惑星リュウグウの試料から液体の水が見つかった。結晶中の大きさ数µmの微小な穴には,リュウグウのもとになった母天体にあった太古の水が … 続きを読む
カテゴリ 2023年1月号, SCOPE & ADVANCE
ボイジャー最後の挑戦 未踏の星間空間を行く
米航空宇宙局(NASA)が1977年に打ち上げた探査機ボイジャー1号と2号は45年後の現在もなお機能している。これまでで最も遠くまで旅し,最も長持ちしている探査機だ。木星や土星などについて数々の新発見をもたらした後,現在 … 続きを読む
なぜ海は消えたのか 金星が歩んだ激動の歴史を探る
太陽に2番目に近く,サイズと成分の面では地球の双子ともいえる金星に,いったい何が起こって,地球とはかけ離れた,この世の終わりのような状況になったのだろう? この隣り合うよく似た両惑星が,驚くほど異なる道をたどってきたのは … 続きを読む
リュウグウみやげ 初の分析結果〜日経サイエンス2022年3月号より
太陽系誕生時の物質組成を保つ,最も始原的な隕石に似ている 探査機はやぶさ2が持ち帰った小惑星リュウグウの試料の最初の分析結果が発表された。最も始原的な隕石に似ているが,それよりさらに黒っぽくスカスカしている … 続きを読む
カテゴリ 2022年3月号, SCOPE & ADVANCE
太陽になりそこねた星 褐色矮星
宇宙の観測技術が発達して初めて,夜空の暗闇の中から姿を現すようになった天体がある。波長が長すぎて人間には見えない赤外線でかすかに光る褐色矮星だ。 大半の恒星は,水素が融合してヘリウムになる核融合反応をエネルギー源としてい … 続きを読む
火星の水たまり〜日経サイエンス2022年2月号より
探査車キュリオシティの着陸地点は大きな湖ではなかった可能性も 米航空宇宙局(NASA)の火星探査車キュリオシティによる発見のなかで最も画期的だったのは,その着陸地点「ゲール・クレーター」がかつて長期にわたっ … 続きを読む
カテゴリ 2022年2月号, SCOPE & ADVANCE
星がくっきり撮像技術
天文学者にとって,それは魔法の瞬間だ。モニター画面を見つめていると,天体のピンボケ画像が鮮明になり,それまでよくわからなかった細部が浮かび上がってくる。私たちはこれを「ループを閉じる」と称している。大気のゆらぎによる天体 … 続きを読む