タグ : 心理学
サブリミナル効果の真実
数十年間,一般大衆はサブリミナル広告を洗脳と同種のものとみなして恐れてきた。科学者たちは概ね,サブリミナル広告を根拠のないものとみなしてきたが、最近の研究結果によると,スクリーンやコンピューターのモニター上に明滅するサブ … 続きを読む
プラセボ効果の脳科学
プラセボ効果として知られる偽の治療が驚くほど効くことがある。例えば,うつ病に対する偽薬の効果が,抗うつ剤を使う場合の80%を超える例がある。偽薬は,脳において期待や注意,情動をつかさどる各回路を働かせている。将来,医師た … 続きを読む
陰謀論をなぜ信じるか
NASAはアポロの月着陸を捏造したのか? 米国政府はエリア51に火星人を隠しているのか? 地球温暖化はでっち上げなのか? いずれも答えは「ノー」だが,陰謀論というサブカルチャーに入れあげている人たちは逆を主張してやまな … 続きを読む
超常現象が見える理由
透視能力やテレパシーといった超自然的な力,幽霊の存在──多くの人がそうしたものを信じている。様々な人が超常現象を体験したと報告しているが,そうした体験は私たちの日常生活における意思決定を助けているのと同じメカニズムから … 続きを読む
特集:眠りと夢の脳科学
人や多くの動物は,なぜ毎日長い時間をかけて睡眠をとるのか? 疲れた体や脳を休めるためだけではないらしい。睡眠中,脳は覚醒時よりも活発に働いていることがあり,その時に脳内で行われている作業が,人や動物の生存に重要な役割を … 続きを読む
犬のしっぽ追いは強迫性障害?〜日経サイエンス2013年1月号より
人間の反復行動に通じる点がいくつかある ぐるぐると自分のしっぽを追うジャーマン・シェパードや見えないハエに食いつくブルテリアは,飼い主の目にはかわいらしく見える。だが,イヌのこうした自発的行動は強迫性障害 … 続きを読む
カテゴリ 2013年1月号, SCOPE & ADVANCE
特集:「限界」を科学する
私たち人間は限界を突破したいという衝動を持っているようだ。わかりやすい事例はスポーツ。今夏のロンドンオリンピックでは数多くの世界記録が更新され,「人類最速の男」ウサイン・ボルト選手らメダリストの活躍に人々は熱狂した。そ … 続きを読む
どこから来るのかマインドポップ〜日経サイエンス2012年10月号より
何かが不意に意識に浮かぶ奇妙な現象 日々の生活で,「車の鍵をどこに置いたっけ?」とか「コンロの火をちゃんと消したかしら?」などと,特定の情報を思い出そうとすることはしょっちゅうある。あるいは,「先週に夜通 … 続きを読む
カテゴリ 2012年10月号, SCOPE & ADVANCE
美女と野獣~日経サイエンス2011年9月号より
男は美女を見ると戦争したくなる? 男性に魅力的な女性の写真を見せると,トランプのブラックジャックで思い切った賭けに出るようになるかもしれない。実際に可愛らしい女性に見られていると,赤信号なのに道路を横断する可能性が … 続きを読む
カテゴリ 2011年9月号, SCOPE & ADVANCE
立ち直る力のメカニズム
家族を失い,家を失い,職を失って失意の底に沈んでも,多くの人はいつまでも落ち込んではいない。数カ月も経てば,また笑うことができるようになる。大災害や事件・事故によるトラウマによって強いストレスを受けた時に,そこからの回 … 続きを読む