タグ : 弱い測定

物理学を認識論にする

 今の物理学は,神の目線でできている。宇宙全体をあたかも外から見ているかのように,第三者的に記述する。宇宙物理学者の細谷暁夫は,そこに疑問を投げかける。「我々は宇宙の中にいる。宇宙を外から見るのではなく,まず宇宙を我々と … 続きを読む

カテゴリ 2010年4月号, 記事

存在確率マイナス1 天才アハラノフの予言

 物理学者アハラノフの名は知らなくても,「アハラノフ・ボーム効果」という言葉は聞いたことがあるかもしれない。1980年代に外村彰が観測し,ノーベル賞級の成果として注目を集めた。50年前にこの効果を,量子力学の黎明期を築い … 続きを読む

カテゴリ 2009年10月号, 記事

宇宙の未来が決める現在

 物理学の世界では知らぬ者のない物理学者ヤキール・アハラノフは,1988年,風変わりな提案をした。物質の量子力学的な状態を壊さずに,その状態を観測することができるというのだ。    量子力学によれば,物質は相反 … 続きを読む

カテゴリ 2009年10月号, 記事

量子の”開かずの間”をのぞき見る

 奇妙な思考実験がある。2つの干渉計を準備し,それぞれに,電子と陽電子を入れる。両方とも波の性質を持つので,普通ならそれぞれが光と同じように干渉を起こす。だが今,2つの干渉計を途中で結合したらどうなるだろうか? &nbs … 続きを読む

カテゴリ 2009年10月号, 記事