タグ : 工学
天然ガスを供給網を活用する脱炭素社会への近道
社会の二酸化炭素(CO2)排出を減らすには,エネルギーシステムをできるだけ速やかに脱炭素化する必要がある。メタンを主成分とする天然ガスは燃焼によるCO2排出が比較的少ないが,ゼロではないので長期的な解決策にはならない。一 … 続きを読む
回転する帆〜日経サイエンス2021年2月号より
100年前の考案が燃料削減のために復活 1926年,ブッカウ号という貨物船が2本の高い煙突のようなものを甲板から突き立てて大西洋を横断した。このそびえ立つ円柱は煙突ではなく,実は風力を利用するためのものだっ … 続きを読む
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雷には電気で反撃〜日経サイエンス2020年7月号より
飛行機に電荷を注入して被雷を防ぐ 飛行機に乗っていて突然大きな衝撃音が聞こえるか窓の外に閃光が見えたら,それは機体がたったいま雷に打たれたためかもしれない。そうした場合,機体の外板や構造,電子機器が破損して … 続きを読む
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ペンギンの泳法まねた推進装置〜日経サイエンス2020年3月号より
東工大チーム,翼の動きを分析して応用 東京工業大学の田中博人准教授らは,ペンギンの泳ぎ方をまねた水中ドローンの推進装置を開発した。ペンギンが左右の翼を羽ばたかせるように,推進装置は2つの翼を動かして水中を進 … 続きを読む
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電気装置の故障を予知〜日経サイエンス2019年9月号より
負荷監視センサーで不調を事前に発見 米沿岸警備隊の巡視船スペンサー号のディーゼルエンジンは見たところ正常だった。だが新開発のセンサーシステムはエンジン始動前のウォーミングアップに使われる一連のヒーターの故障 … 続きを読む
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CO₂ 1兆トン除去は可能か
地球温暖化を1.5℃以内に抑えるには,二酸化炭素(CO2)の正味排出量をゼロにしても,もはや不十分だとみられている。今世紀中に1兆トンのCO2を大気から取り除く「マイナス排出」が必要だろう。最新の解析によると,空気からC … 続きを読む
木造高層ビルで排出削減〜日経サイエンス2017年12月号より
木材は新しい鋼材だ 木造高層ビルというと筋の悪い考えに思えるだろう。巨大な発火装置になりかねない。だが,世界の建築家が建てる木造高層建築物は着実に増えている。二酸化炭素排出の削減が目的の1つだ。   … 続きを読む
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安全なリチウムイオン電池〜日経サイエンス2017年12月号より
液化ガスに基づく電解質にすれば,より安全で長持ちする可能性がある サムスン電子のスマートフォン「ギャラクシーノート7」の所有者の一部は昨年,多くの家電製品に使われているリチウムイオン電池が発火さらには爆発し … 続きを読む
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亜光速でアルファ・ケンタウリへ
シリコンバレーの大富豪ユーリ・ミルナーの資金援助によって,太陽系に最も近い隣の恒星アルファ・ケンタウリ(ケンタウルス座アルファ星)に“宇宙船“を送り込む「ブレークスルー・スターショット」という計画が持ち上がっている。小さ … 続きを読む
南極で果物栽培〜日経サイエンス2017年4月号より
新設計の温室が登場間近 南極大陸の終わりのない冬にあって,一粒のジューシーなイチゴは最大の贅沢だ。ドイツが運営するノイマイヤーⅢ南極基地にいる研究員は間もなく,幸運にもそのごちそうを日常の食事に加えることが … 続きを読む
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しなやか変形マシン登場
古代から使われている弓はきわめて優れた道具だ。弓を引くと弾性エネルギーがゆっくりと蓄えられ,それが一気に解放されて矢を放つ。構造は単純で,繰り返し正確に機能する。一方,現代の機械は,自動車のワイパーのように変形しながら … 続きを読む
人が振りまく細菌のオーラ~日経サイエンス2014年1月号より
室内環境の小さな居住者を明らかにする試み オレゴン州ユージーンのある涼しい日,オレゴン大学生物学・建築環境センターのポスドク研究員メドウ(James Meadow)はタンクトップにショートパンツという姿で … 続きを読む
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転覆巨大客船を引き起こす
2012年1月,クルーズ客船コスタ・コンコルディア号がイタリア近海で座礁・転覆し,多数の死傷者が出た。現場にいまも残る巨大な船体を撤去する作業が近く行われる予定だ。岩場からゆっくり吊り上げて直立させる手はずで,成功すれ … 続きを読む
時速650km 弾丸電気自動車の挑戦
米ユタ州の塩湖の跡にできた塩の平原を,時速400マイル(644km)で疾走する。そんな究極の電気自動車の開発に,オハイオ州立大学の学生チームが挑んでいる。前回モデルでは2010年に時速307マイル(494km)を達成し … 続きを読む