タグ : 小柴昌俊

追悼 戸塚洋二先生 かくて伝統はつくられた

 世界のニュートリノ研究を引っ張ってきた東京大学特別栄誉教授の戸塚洋二先生は7月10日,がんとの長く厳しい闘いの末に亡くなられた。先生は師,小柴昌俊氏のもとで素粒子実験施設カミオカンデの建設を陣頭指揮し,世界で初めて超新 … 続きを読む

カテゴリ 2008年10月号, 記事

未知未踏に光で挑む

 奥飛騨の神岡鉱山(岐阜県飛騨市神岡町)にある東京大学宇宙線研究所の素粒子実験施設カミオカンデで超新星ニュートリノをとらえたのを機に,日本はこの四半世紀,ニュートリノ研究で世界をリードするようになった。     … 続きを読む

カテゴリ 2008年9月号, 記事

新たな伝統をつくる

 戸塚洋二・東京大学特別栄誉教授は,師である小柴昌俊“大将”のもと,実動隊長として素粒子実験施設カミオカンデの建設を指揮し,超新星ニュートリノを発見した。後継施設のスーパーカミオカンデは自らが中心となって建設,ニュートリ … 続きを読む

カテゴリ 2008年8月号, 記事

宇宙の真理を求めて

 奥飛騨山中の地下1000mにある東京大学宇宙線研究所の素粒子ニュートリノの観測施設スーパーカミオカンデ。10年前,質量ゼロだと思われていたニュートリノが質量を持つことを発見,素粒子理論の枠組みである標準モデルに見直しを … 続きを読む

カテゴリ 2008年7月号, 記事

ニュートリノ研究の原点にあった朝永先生の尽力

 世界をリードするようになった日本のニュートリノ研究はカミオカンデが超新星ニュートリノをとらえたことに始まるが,それはそもそも,小柴昌俊氏が1963年,東京大学物理学科の助教授に採用されて研究室を立ち上げ,素粒子研究のた … 続きを読む

カテゴリ 2008年7月号, 記事

崖っぷちからの再生

 2001年11月12日午前11時,岐阜県北部で小地震が起きた。震源は飛騨市神岡町茂住の地下1000m。そこには東京大学宇宙線研究所の戸塚洋二教授(当時)らが心血を注いで建設した世界最大のニュートリノ観測施設スーパーカミ … 続きを読む

カテゴリ 2008年6月号, 記事

素粒子論の標準モデルを超えて

Please tell me how ν‘s get MASS.    素粒子理論の標準モデルの柱となる電弱統一理論の研究でノーベル物理学賞を受賞したS. グラショウ博士は2003年5月,飛騨山中の … 続きを読む

カテゴリ 2008年5月号, 記事

朝永先生に酒を学んだ30年

 旧制一高を卒業前の3月,校庭を歩いてたら天野先生(当時の旧制一高の校長,天野貞祐)にばったり会って,「小柴君,何学科に行くことになりましたか」と聞かれたから,「実は(東京大学の)物理学科になりました」と話すと,「ああ, … 続きを読む

カテゴリ 2006年11月号, 記事