タグ : 宇宙
特集:惑星研究最前線
冥王星も一員であるカイパーベルト天体と呼ばれる小天体群の中には偶然の一致とは考えられないほど似た特徴の軌道を持つものが存在する。それら天体の軌道は未知の「惑星X」の重力の影響を受けて調整された可能性があり,熱心な探索が続 … 続きを読む
小惑星衝突のリスク〜日経サイエンス2016年3月号より
NEO探索用宇宙望遠鏡は実現するか? 恐竜を滅ぼした小惑星は地球近傍天体(NEO)だった可能性が高い。太陽を周回しているうちに,時おり地球のそばにやってくる小惑星だ。米航空宇宙局(NASA)など複数の宇宙機 … 続きを読む
米国の望遠鏡ウォーズ
現在,世界で3台の超大型光学望遠鏡の建設が進んでいる。米カーネギー研究所を中心とする巨大マゼラン望遠鏡GMT,カリフォルニア工科大学やカリフォルニア大学,日本の国立天文台などによる30m望遠鏡TMT,欧州南天天文台(ES … 続きを読む
国際X線天文台ASTRO-H 宇宙へ
世界の天文学者が長らく待ち望んでいた日本のX線天文衛星ASTRO-Hの打ち上げが間近に迫った。総重量2.7トン,打ち上げ時の衛星の全長は約8m,軌道上での観測時の全長は約14mと日本の天文衛星としては最大規模。銀河団の進 … 続きを読む
魚雷エンジンで宇宙探査〜日経サイエンス2016年1月号より
原子力電池用の材料不足でNASAが化学エネルギーに注目 対潜水艦魚雷 MK-50は動力源としてSCEPSを利用している COURTESY OF U.S.NAVY 米航空宇宙局(NASA)は最近まで,将来の深 … 続きを読む
特集:ノーベル賞 次のフロンティアは?
ノーベル賞の季節がやってきた。本誌はこの時期をとらえ,世界で注目されている研究フロンティアを紹介する特集を編んだ。第1部では世界的な業績を上げてノーベル賞を受賞した4人の研究者が,今どんなことに関心を持っているのか,どん … 続きを読む
すばるが見た暗黒宇宙
正体はわからないものの,暗黒物質(ダークマター)が私たちの身の回りや町の中,太陽系の空間,天の川銀河,さらには宇宙全体にわたって存在することは確実だ。星のように遙か彼方にあるのならともかく,身の回りに存在しているのなら, … 続きを読む
WIMPではなくてSIMP
暗黒物質(ダークマター)の有力な新説が登場した。現在の暗黒物質の最有力候補は「WIMP」。極微の世界を支配する力の1つ「弱い力」に似た相互作用をする重い粒子(Weakly Interacting Massive Part … 続きを読む
特集 暗黒物質に異説
今,世界中の素粒子物理学者と天文学者が熱中しているテーマをいくつか挙げるとしたら,その中の1つに間違いなく入るのが「暗黒物質(ダークマター)」だ。宇宙には普通の物質の5倍もの暗黒物質が存在し,私たちの身の回りにもたくさん … 続きを読む
南部先生が成し遂げたこと
20世紀最高の物理学者の1人で,2008年にノーベル賞を受賞した南部陽一郎博士が7月5日,死去した。博士は素粒子物理学の礎である「対称性の自発的破れ」の提唱者で,クォークどうしを結びつけて陽子などを作る「強い力」を記述す … 続きを読む
ガンマ線で見る極限宇宙
ガンマ線は大気に吸収されるので宇宙望遠鏡による観測になるが,非常に波長の短い(エネルギーが高い)ガンマ線は大気に突っ込むと可視光を生み出すので,これを光学望遠鏡で捉えることでガンマ線天体を地上観測できる。このタイプの次世 … 続きを読む
特集 宇宙の光を読み解く
天体観測では大気が邪魔になるので,多数の宇宙望遠鏡が稼働しているが,宇宙望遠鏡でも見ることができない光がある。1つは「銀河系外背景光」。宇宙誕生以来,すべての星や銀河が現在に至るまでに発したすべての光の総体だが,広大な宇 … 続きを読む
銀河系外背景光で探る宇宙史
夜空は暗く見えるかもしれないが,実際には宇宙の歴史の中で輝いたことのあるすべての銀河の光が蓄積して充満している。この銀河系外背景光は膨張する宇宙全体に広がっていて,近くのもっと明るい光源に紛れるため検出が難しい。ブレーザ … 続きを読む