タグ : 太陽系
小惑星サンプルリターン オシリス・レックスまもなく帰還
遠く離れた天体のひとかけらを手にするのはどんな気分だろう? 何人かの幸運な科学者は近くそれを知ることになる。米航空宇宙局(NASA)の探査機オシリス・レックス(OSIRIS-REx:Origins, Spectral I … 続きを読む
ボイジャー最後の挑戦 未踏の星間空間を行く
米航空宇宙局(NASA)が1977年に打ち上げた探査機ボイジャー1号と2号は45年後の現在もなお機能している。これまでで最も遠くまで旅し,最も長持ちしている探査機だ。木星や土星などについて数々の新発見をもたらした後,現在 … 続きを読む
はやぶさ2計画 リュウグウのサンプルから原始太陽系に迫る
探査機「はやぶさ2」計画の最終段階となる小惑星「リュウグウ」のサンプルの初期分析が2021年6月から本格的に始まる。サンプル総量は5.4gで,これは最低必要量の50倍超になる。分析には14カ国109大学・研究機関の269 … 続きを読む
惑星誕生の現場 星周円盤を見る
2011年に稼働した世界最大の電波望遠鏡ALMAによって,恒星を取り巻くガスや塵からなる「星周円盤」を詳細に調べられるようになった。星周円盤の観測から,遠くにある惑星系の形成や進化のプロセスを知る手掛かりが得られる。円盤 … 続きを読む
アポロの収穫 月の石が語る太陽系の黎明期
アポロ計画は月面に人間の足跡を刻んだ点で最も名高いが,最大の科学的遺産は宇宙飛行士たちが持ち帰った一連の岩石だ。これら382kgの石とレゴリス(月や他の惑星状天体の表面を厚く覆っている石屑や塵)を単に貴重なお宝と呼ぶのは … 続きを読む
間近で見た冥王星 ニューホライズンズがとらえた素顔
米国のニューホライズンズ探査機は2015年夏に冥王星に接近通過を果たし,冥王星とカロンなど5つの衛星が予想よりもはるかに複雑でダイナミックであることを発見した。冥王星は活動を停止した特徴のない天体ではなく,高い山々がそび … 続きを読む
カッシーニの土星探査13年
1997年10月に打ち上げられ,2004年6月に土星に到着した探査機カッシーニは,去る9月半ばに計画通り土星に突入してミッションを終了した。この間,土星の大気や環,衛星を非常に詳しく調べ,2005年には小型探査機ホイヘン … 続きを読む
日本の宇宙ヨット「イカロス」
強力なレーザー光を帆に受けて推進する超小型宇宙船でアルファ・ケンタウリ恒星系を目指すブレークスルー・スターショット計画。巨額の費用が調達できて開発も順調に進んだとして,宇宙に飛び立つのは2040年代半ばになるが,その手本 … 続きを読む
ドラマチックだった太陽系形成
米航空宇宙局(NASA)は先頃,太陽系天体の新たな探査ミッション2つを決定したと発表した。その1つが,全体が金属でできた奇妙な小惑星プシケの探査だ。つい5年ほど前まで,太陽系の惑星は微小な粒子を出発点に,一定ペースで比較 … 続きを読む
はやぶさ微粒子が語る波乱の小惑星史
探査機「はやぶさ」が6年前,地球に持ち帰った小惑星イトカワの微粒子は初期分析の結果が地球帰還から約1年後に米Science誌で特集され一般にも大きく報じられたが,その後も着実に研究が進んでいる。最近のトピックは微粒子表 … 続きを読む
太陽系 混沌からの誕生
太陽系以外の惑星系がたくさん発見されるにつれ,太陽系の構成がかなり特異であることがわかってきた。多くの惑星系では,太陽系でいえば水星よりもさらに主星に近いところに惑星が存在する。また太陽系の惑星の公転軌道は円に近いが, … 続きを読む
太陽系にもスーパーアース? 惑星Xを探せ
太陽系の外縁部には,変わった軌道で太陽を公転する氷の天体がいくつかある。「近日点引数」という軌道要素がほぼ等しく,単なる偶然でそろったとは考えにくいのだ。このことから,一部の科学者は太陽系にまだ知られていない惑星Xが存在 … 続きを読む
特集 太陽系の起源に迫る
太陽は誕生時,周囲にガスや塵からなる円盤が存在し,その中で塵が凝集して小石に,小石が岩に,そして岩が集まって微惑星が生まれ,最終的には大型の微惑星どうしが合体して惑星ができたとされる。惑星は微惑星が衝突・合体する過程で … 続きを読む
カイパーベルトから来た彗星 探査機が到達
カイパーベルトは海王星軌道の外側に広がる,数十億個の氷の小惑星が群れ集まる領域で,原始太陽系の構成物質がほとんどそのまま残っているとみられている。今,2つの探査機がカイパーベルトの謎に挑もうとしている。欧州の探査機ロゼッ … 続きを読む