タグ : 天文遺産

明治20年の皆既日食スケッチ

皆既日食は一生に一度,目にできるかどうかわからないほど珍しい天文現象だ。ただ,真っ黒な太陽が輝く幻想的な風景は長くても3~4分しか続かない。みとれていたら,その時間は夢まぼろしのごとく過ぎ去ってしまう。ところが約140年 … 続きを読む

カテゴリ 2023年11月号, 最新号の紹介, 記事

明治20年の皆既日食観測地(下)白河小峰城跡

みちのくの玄関口としてかつて賑わった東北本線白河駅。ホームに降り立つと豪壮な石垣と城郭が目に入る。約160年前の戊辰戦争で激戦地となった白河小峰城だ。戦乱が収まって約20年後の明治20年(1887年),建物が全て焼失し小 … 続きを読む

カテゴリ 2023年10月号, 最新号の紹介, 記事

明治20年の皆既日食観測地(上) 永明寺山

米どころ新潟の越後平野が眼下に広がり,遠く弥彦山の秀麗な山容を望む新潟県三条市の永明寺山(ようめいじやま,標高123m)。山頂部の開けた緑地の中央に「観測日食碑」と銘打たれた古い石碑が立っている。この地で今から約140年 … 続きを読む

カテゴリ 2023年8月号, 記事

惑星気象学を開拓した花山天文台での火星スケッチ

京都大学花山(かざん)天文台では望遠鏡の眼視観測による火星表面のスケッチが長らく描かれてきた。探査機による観測が本格化する前の時代,砂嵐などによる火星表面の変動を捉えるにはスケッチが最適だった。第3代台長の宮本正太郎は台 … 続きを読む

カテゴリ 2023年4月号, 記事

京都帝国大学花山天文台(下)

京都大学の前身となる京都帝国大学が昭和初期に創設した花山(かざん)天文台は太平洋戦争を挟む約20年に及ぶ困難な時代を経て,第3代台長に就任した宮本正太郎のもと,太陽と月・惑星の本格的な研究をスタートさせた。研究グループは … 続きを読む

カテゴリ 2023年3月号, 記事

京都帝国大学花山天文台(上)

京都の三条通は江戸時代の東海道だ。三条大橋から東山に向かい,南禅寺を訪れる観光客で賑わう蹴上(けあげ)を過ぎると,道は急な上り坂になる。京都盆地と山科盆地を分ける峠道だ。少し進んで本道から分かれて右に折れ,東山三十六峰の … 続きを読む

カテゴリ 2023年1月号, 記事

明治・大正の船乗りを育んだ商船学校天体観測所

東京下町,隅田川河口に近い越中島に,現存する日本最古の天体観測ドームがある。東京海洋大学の源流の1つ,「商船学校」に明治36年(1903年)に建てられた天体観測所だ。大海原では天体観測から現在地の緯度経度を求めていたため … 続きを読む

カテゴリ 2022年11月号, 記事

彗星王国日本を支えた堂平シュミット望遠鏡

半世紀前の1970年代から80年代にかけて日本は「彗星王国」の名をほしいままにしていた。当時,ほとんどの新彗星は日本のアマチュア天文家によって発見されていたからだ。天文家からの電報を受けて新彗星をすみやかに確認し,国際天 … 続きを読む

カテゴリ 2022年8月号, 記事

旧東京天文台堂平観測所(下)

天文学は天の川銀河の領域をはるかに越え,100億光年以上先を見る時代になったが,20世紀半ばにおいては地球のすぐ近くの宇宙の観測も重要な位置を占めていた。日本でその観測拠点となったのが東京大学東京天文台(国立天文台の前身 … 続きを読む

カテゴリ 2022年6月号, 記事

旧東京天文台堂平観測所(中)

明治時代の初めから約1世紀,日本の近代天文学の揺籃期を支えてきた望遠鏡の主力はドイツや英国などからの輸入品だった。国産に切り替わる契機となったのが東京大学東京天文台(国立天文台の前身)が昭和時代半ばに導入した2台の口径9 … 続きを読む

カテゴリ 2022年5月号, 記事

旧東京天文台堂平観測所(上)

関東平野の西縁に当たる埼玉県中部の丘陵地帯から秩父山地の林道に入る。車で30分ほど登ると視野が一気に広がり,冬晴れの空の下,60年の風雪に耐えてきた古風な天体観測ドームが姿を現した。関東平野を一望する,ここ堂平(どうだい … 続きを読む

カテゴリ 2022年3月号, 記事

海軍観象台・帝国大学東京天文台跡 日本経緯度原点(下)

 都心の麻布飯倉にある日本経緯度原点は近代天文学受難の地でもある。大正12年(1923年)の関東大震災で,同地にあった東京帝国大学東京天文台(国立天文台の源流)は主力の望遠鏡が大破するなど大きな被害が出た。これを機に天文 … 続きを読む

カテゴリ 2021年10月号, 記事

海軍観象台・帝国大学東京天文台跡 日本経緯度原点(中)

国立天文台の源流である帝国大学東京天文台は明治21年(1888年),都心の麻布飯倉にあった海軍観象台(天文台と気象台を合わせた施設)を引き継ぐ形で発足した。本郷にあった同大学星学科(東京大学天文学科の源流)も同地に移転。 … 続きを読む

カテゴリ 2021年8月号, 記事

海軍観象台・帝国大学東京天文台跡 日本経緯度原点(上)

 東京の麻布飯倉,ロシア大使館の横を入った突き当たりに開けた緑地があり,石造りの台が置かれている。約150年前の明治時代初め,ここに日本初の近代的な天文台が海軍によって建設され,後には帝国大学に移管されて東京天文台となっ … 続きを読む

カテゴリ 2021年7月号, 記事

日ソ共同の衛星追跡で活躍 AFUカメラ

 国立天文台三鷹キャンパス,退役したカマボコ形の天文ドームを転用した天文機器資料館には明治時代まで遡る歴史的な望遠鏡や観測装置がところ狭しと並べられている(現在はコロナ下で閉館中)。その中で異彩を放っているのが,大きなU … 続きを読む

カテゴリ 2021年6月号, 記事