タグ : 天体物理学

2100万光年先の超新星〜日経サイエンス2024年1月号より

近くで起こった超新星爆発が恒星の終末期の詳細について教えてくれる 10秒に1回,宇宙のどこかで恒星の爆発が起きている。それらの大爆発でまき散らされた放射と塵,ガスは新たな恒星や惑星を生む材料となり,銀河を形成するとともに … 続きを読む

カテゴリ 2024年1月号, SCOPE & ADVANCE

宇宙の錬金術 解明始まる重元素合成

あなたがはめているプラチナや金の指輪には,宇宙における大きな謎が秘められている。そうした重元素が生まれる場所を突き止めるため,銀河宇宙がくまなく探されてきた。軽い元素,具体的には原子1個に陽子2個を持つヘリウムから,陽子 … 続きを読む

カテゴリ 2023年9月号, 記事

Scanning the Cosmos for Dark Matter / 暗黒物質の正体 天体観測で絞り込め

How do you think the dark matter problem is solved?” Vera C. Rubin urgently asked me, within minutes of being introduced at a 2009 Women in Astronomy conference. To this day, I can’t remember what … 続きを読む

カテゴリ 2023年4月号, 英語で読む日経サイエンス

暗黒物質の正体 天体観測で絞り込め

「暗黒物質問題はどうしたら解決できると思いますか?」 私はベラ・C・ルービンからそう尋ねられた。「2009年天文学における女性会合」で彼女に紹介されてから数分後のことだった。 今となっては自分がどう答えたのか記憶にない。 … 続きを読む

カテゴリ 2023年3月号, 記事

ビッグバンを遂げた宇宙像 太陽系からマルチバースへ

宇宙に関する理解はこの175年で大きく進んだ。SCIENTIFIC AMERICANが創刊された175年前は太陽などの恒星が何でできているかさえ不明だった。現在,私たちは宇宙の歴史を138億年前のビッグバンのわずか10億 … 続きを読む

カテゴリ 2021年1月号, 記事

海底のニュートリノ望遠鏡〜日経サイエンス2020年6月号より

地中海に展開するKM3NeTは遠い星の爆発や暗黒物質などを探る   フランスとイタリアの沖合,地中海の海底近くにサッカーボール大のガラス球126個がすでに浮遊し,海水そのものを検出器の一部に利用して,暗黒物質や … 続きを読む

カテゴリ 2020年6月号, SCOPE & ADVANCE

浮上した直接崩壊シナリオ

誕生から10億年以内の宇宙に約10億太陽質量のブラックホールが存在していたことが観測から明らかになっている。従来のブラックホール形成シナリオ,つまり大質量星の死を出発点とするシナリオでは,観測されているような巨大ブラック … 続きを読む

カテゴリ 2018年10月号, 記事

改良VIRGOが近く稼働〜日経サイエンス2017年6月号より

米国のLIGOと合わせた3基で重力波の発生源を突き止める   1年半前,重力波が初めて検出された。レーザー干渉計重力波天文台(LIGO)と呼ばれる2基の超高感度検出器(ワシントン州とルイジアナ州にある)が,2つ … 続きを読む

カテゴリ 2017年6月号, SCOPE & ADVANCE

超新星に新タイプ続々発見

ほぼ1秒に1回,観測可能な宇宙のどこかで,恒星が破滅的な最期を迎え,その中には大爆発を起こすものも多い。夜空に出現する超新星は星の大爆発の輝きだ。自動化された望遠鏡で迅速な掃天観測が行われるようになり,普通の超新星爆発と … 続きを読む

カテゴリ 2016年9月号, 記事

重力波の“超新星”も相次ぎ発見

重力波望遠鏡LIGOは2015年9月から2016年1月まで4カ月間稼働した後,さらなる感度向上のため観測を休止して装置の調整を行っている。4カ月間の観測で,重力波が爆発的に放出される天体現象,いわば重力波の“超新星”の出 … 続きを読む

カテゴリ 2016年9月号, 記事

Neutrinos at the Ends of the Earth / アイスキューブ 南極でニュートリノを捉える

One of the most ambitious and extreme experiments on Earth opened at the South Pole in 2010. IceCube, a giant particle detector buried in the polar ice, captures elusive, high-energy species of neutri … 続きを読む

カテゴリ 2016年1月号, 英語で読む日経サイエンス

系外惑星探索に新衛星TESS〜日経サイエンス2013年8月号より

近傍天体に注目,地球型を探す    米航空宇宙局(NASA)のケプラー計画は大当たりだった。太陽系外惑星(太陽以外の恒星を周回している天体)とみられるものを数千個発見し,うち100個以上がすでに精査を経て系外惑 … 続きを読む

カテゴリ 2013年8月号, SCOPE & ADVANCE

宇宙のスピードレース〜日経サイエンス2013年7月号より

最速の宇宙船はどれだ? Credit: NASA    人類が打ち上げてきた宇宙船のなかには見事なまでに高速なものがある。最高記録はいったいどれか? それは単にすごいと思わせるだけでなく,おなじみの惑星から深宇 … 続きを読む

カテゴリ 2013年7月号, SCOPE & ADVANCE

Super Supernovae / 極超新星

In the middle of 2005 the W. M. Keck observatory on Mauna Kea in Hawaii completed an upgrade of one of its giant twin telescopes. By automatically correcting for atmospheric turbulence, the instrument … 続きを読む

カテゴリ 2012年9月号, 英語で読む日経サイエンス

極超新星

 夜空に突如として明るく輝く星が出現することがある。太陽質量の20倍程度の星の最期である超新星爆発の輝きだ。ただ太陽質量の100倍を超えるような超大質量星は超新星爆発をせず,ガスを吹き出して次第にしぼんでいくだろうと考え … 続きを読む

カテゴリ 2012年9月号, 記事