タグ : 大統一理論

幾何学で迫る究極理論

 2007年,著者の1人である物理学者のリージは,その年に最も多く語られることとなった1編の論文を発表した。物理学の新たな統一理論「E8理論」の提唱だ。彼がサーファーとしての生活も送っていることもあって,その論文はThe … 続きを読む

カテゴリ 2011年3月号, 記事

統一理論の父 ワインバーグに聞く

 自然界のすべての力を統一する究極理論の構築は現代物理学の最終目標だが,この分野の研究でテキサス大学オースティン校のワインバーグは大きな貢献をした。1960年代,素粒子物理学の基本的な枠組みである「標準モデル」の柱となる … 続きを読む

カテゴリ 2011年2月号, 記事

総力戦で初期宇宙に迫る

 スイス・ジュネーブ近郊に建設された史上最強の加速器LHCが,初期のトラブルを克服して再稼働し,これまでの最高記録を大幅に上回る衝突エネルギー7兆電子ボルトでの素粒子実験が2010年3月末に始まった。奥飛騨の神岡の地下な … 続きを読む

カテゴリ 2010年6月号, 記事

地の底から見えたニュートリノ宇宙

 世界の国の中で「ニュートリノ」という素粒子の名前が最も広く知られているのはおそらく日本だろう。日本人としては江崎玲於奈(えさき・れおな)氏以来,約30年ぶりにノーベル物理学賞を受賞した小柴昌俊(こしば・まさとし)東京大 … 続きを読む

カテゴリ 2008年4月号, 記事

素粒子宇宙論の誕生

 宇宙の起源に迫る素粒子的宇宙論(素粒子宇宙論)は物理学では比較的新しい領域だ。1970年代になるまで,素粒子物理学と宇宙論はまったく別の研究領域だと考えられていた(特に米国ではそうだった)。  1960年代末,素粒子物 … 続きを読む

カテゴリ 2007年9月号, 記事

素粒子論はどこに向かうのか?

 2006年12月,京都大学で「湯川・朝永生誕百年記念シンポジウム──現代物理学の進歩」が開かれ,4人のノーベル賞受賞者をはじめ内外から多数の理論研究者が集まった。湯川秀樹と朝永振一郎の生誕100年を記念した催しは200 … 続きを読む

カテゴリ 2007年5月号, 記事

時空の原子を追うループ量子重力理論

  私たちは空間も時間も連続したものだと考えているが,実は大間違いかもしれない。相対論と量子力学の統合を目指す新理論によると,「時空の原子」が存在する。アインシュタインが果たせなかった難問解決の道筋が見えてきた。  空間 … 続きを読む

カテゴリ 2004年4月号, 記事