タグ : 地震
大地震直前に観測された電離層の変化
1回の地震で何万人もの死者が出る場合がある。このため科学者たちは,事前に警報を出せるだけの確度で地震を予報しようと努めてきた。近年の観測で,地震発生の30分以上前に,電離層内に電子密度の高い部分が生じる場合があることが示 … 続きを読む
大気中ラドンが示す地下の異変
東日本大震災や阪神・淡路大震災をもたらした大地震では,その1カ月以上前から周辺地域で大気中のラドン濃度が異常な変動を示していた。そうした変動は地下に微細な割れ目が多数生じるなど,大地震に先行して起こる地殻変動が原因と考え … 続きを読む
北海道胆振東部・大阪北部地震が示すシナリオ
それほど遠くない将来,西日本沖合の南海トラフ付近と,北海道沖合の千島海溝付近で巨大地震が発生する可能性が高い。 一方,西日本の内陸では2018年の4月に島根県西部地震,6月に大阪北部地震,北海道では9月に胆振東部地震が起 … 続きを読む
特集:超巨大地震に至る地下の変動
2018年は4月に島根県西部地震が起き,6月に大阪北部地震,9月には北海道胆振東部地震と,被害をもたらす内陸地震が相次いだ。西日本沖の南海トラフと北海道沖の千島海溝では,東日本大震災を引き起こした日本海溝での超巨大地震と … 続きを読む
フィリピン海プレートの動きを探る
房総半島沖には陸側プレートと太平洋プレート,フィリピン海プレートが海溝とトラフを介して結びつく「三重会合点」がある。 三重会合点がフィリピン海プレートの動きによってどう変化するか模型を使って思考実験した結果,陸側プレート … 続きを読む
東北の山脈はこうしてできた
日本列島は東日本を中心に300万年前から東西方向の圧縮を受け,険しい山脈や盆地,平野などが形成された。その理由は不明だったが,300万年前,沈み込んだフィリピン海プレートが関東直下のマントル内で,東日本が乗るプレートと太 … 続きを読む
特集:日本海溝移動説
東北地方の東方沖の深海底には世界有数の海溝,「日本海溝」が南北に走っている。長さ約800km,幅約100km,最深部の深さは8000mに達する。東日本大震災をもたらした大地震は,日本海溝付近の深海底下で起き,大津波が各地 … 続きを読む
シェール開発で地震誘発
地下のシェール(頁岩)層に眠る石油や天然ガスを効率よく採掘する技術が確立して産出量が拡大するにつれ,米国のオクラホマ州やテキサス州の油田近くで地震発生が急増している。科学者によると,原因は採掘に伴う廃水を地下深くに注入 … 続きを読む
「近づく南海トラフ地震 直下型の続発に警戒」
熊本地震について「時期はともかく発生は予見できた」とみる地震学者は多い。「南海トラフ地震が近づくにつれ,西日本で内陸直下地震が増える」と警鐘を鳴らしていた尾池和夫・元京都大学総長(京都造形芸術大学学長)もその1人だ。尾池 … 続きを読む
古文書が語る肥後地震
東日本大震災に続き,熊本を中心に九州中部で大きな地震被害が出たが,同じような被害地震の発生パターンが平安時代前期にもあった。古文書に残された地震の記録は,今後の地震活動の推移を考える手がかりになる。西日本を複数ブロックに … 続きを読む
箱根山 大涌谷噴火を読み解く
箱根山の大涌谷で6月末に小規模な噴火が起きた。5月初めに蒸気井の暴噴,4月末に群発地震が始まっていたが,噴気の分析によると,噴火につながる地下の異変は2月には始まっていたようだ。 大涌谷の地下約10kmにマグマ溜まり … 続きを読む
西之島噴火と巨大深発地震
小笠原諸島の西之島が噴火,島が大きく成長している。噴火をもたらしたマグマは周辺の火山島とは異なる種類で謎が多い。そのマグマを調べることで,海惑星だった原始地球で大陸が誕生した仕組みを探ることができる。 噴火中の西之島のほ … 続きを読む
特集:大地の変動を探る
太平洋プレートがフィリピン海プレートの下に沈み込む伊豆・小笠原海溝付近で,研究者が注目する2つの出来事が起きた。1つは小笠原父島の西約130kmにある西之島の噴火で,今も噴煙が上がっている(写真は海上保安庁提供)。もう1 … 続きを読む