タグ : 地球物理学
ラグナ・デル・マウレ 超巨大火山覚醒の仕組み
超巨大火山(スーパーボルケーノ)は内部に途方もない破壊力を蓄積しており,大陸の形を変えるほどの大噴火を起こす場合がある。人類がその種の大噴火を目にしたことはまだないが,南米アンデスの高地ラグナ・デル・マウレで火山系が発達 … 続きを読む
地磁気はなぜ逆転するのか
地球磁場(地磁気)は外核における液体金属の対流によって生み出され,その磁極の逆転が不定期に起きている。シミュレーション研究によって地磁気の生成メカニズムはわかってきた。液体金属の流れに引きずられて磁力線が変形したり,磁力 … 続きを読む
大地震直前に観測された電離層の変化
1回の地震で何万人もの死者が出る場合がある。このため科学者たちは,事前に警報を出せるだけの確度で地震を予報しようと努めてきた。近年の観測で,地震発生の30分以上前に,電離層内に電子密度の高い部分が生じる場合があることが示 … 続きを読む
北海道胆振東部・大阪北部地震が示すシナリオ
それほど遠くない将来,西日本沖合の南海トラフ付近と,北海道沖合の千島海溝付近で巨大地震が発生する可能性が高い。 一方,西日本の内陸では2018年の4月に島根県西部地震,6月に大阪北部地震,北海道では9月に胆振東部地震が起 … 続きを読む
2億5000万年後の超大陸〜日経サイエンス2016年11月号より
数値シミュレーションで未来の大陸移動の様子が浮かび上がった 地球表層のプレートと,その下にあるマントルの動きをスーパーコンピューターで数値シミュレーションしたところ,北米大陸とユーラシア大陸などが合わさった … 続きを読む
カテゴリ 2016年11月号, SCOPE & ADVANCE
磁極反転迫る!?〜日経サイエンス2014年12月号より
磁北極がシベリアに向かって南下中 地球の磁北極と磁南極は過去に何度も入れ替わっており,最近では約78万年前に反転した。磁場を調べている地球物理学者は反転が再び起こる時期が近づいている可能性があると以前から … 続きを読む
カテゴリ 2014年12月号, SCOPE & ADVANCE
東日本大震災 鳴らされていた警鐘
2011年3月11日,三陸沖でマグニチュード9.0の超巨大地震が発生した。死者・行方不明者は約3万人,6万戸以上の建物が失われ,地震から1カ月が過ぎても避難者は10万人を大きく上回る。津波に洗われた福島第1原子力発電所 … 続きを読む
国史が語る千年前の大地動乱
平安時代前期の貞観11年(869年),陸奥国(東北地方の太平洋側の地域)で大地震「貞観地震」が起きた。実は860年頃から四半世紀の間に,貞観地震のほか,関東大地震,南海地震などの大地震が発生し,富士山が噴火した。2011 … 続きを読む
余震はいつ止むのか?
日本の地震活動をどう見ればよいか,不透明さが増している。4月7日にはマグニチュード7.1の大きな余震が発生した。余震はいつ止むのか,そして将来は……。SCIENTIFIC AMERICANがカリフォルニア工科大学の地震 … 続きを読む
揺れる前に警報 緊急地震速報システム
テレビ画面に緊急地震速報のウインドウが開き,身構えているとやがて本当に揺れ始める──東日本大震災の余震が続くなか,毎日のようにそんな経験をするようになった。強い揺れが到達するまでに数秒から数十秒(震央との距離関係による … 続きを読む
1000本のアンテナで南極の空を見る
ブリザードが吹き荒れ,冬は太陽が顔を見せない極夜が続き,頭上にオーロラが舞う──。日本が南極観測を始めて半世紀,気象や生物,地質,地磁気などさまざまな観測が行われ,行程数千kmに及ぶ隕石探索や,気候変動の記録を調べる氷 … 続きを読む
昭和基地の空 理科教師の越冬記
高緯度であること,極低温であること,空気が清浄であること──この3つがあいまって,南極では日本ではあまり見られない空の現象を観測できる。第50次日本南極地域観測隊の越冬隊員として,2008年12月に日本を発ち,2010 … 続きを読む
陸地が沈まずにすんでいる理由〜日経サイエンス2008年1月号より
大陸を海面よりも高く保っているのは地熱の力だ コロラドのロッキー山脈やカリフォルニアのシエラネバダ山脈を見る限り,地形を説明するのは簡単に思える。これらは地下のプレートどうしが激しくぶつかり合って陸が盛り上 … 続きを読む
カテゴリ 2008年1月号, SCOPE & ADVANCE