タグ : 地球外生命

異星の海/木星アート

2005年,土星を訪れた探査機カッシーニは予想外の環境のなかを通過した。細かな水滴からなる霧だ。氷で覆われた土星の衛星エンケラドスの表面にある割れ目から,時速1290kmで宇宙空間に噴き出していた。カッシーニはこれを採取 … 続きを読む

カテゴリ 2023年6月号, 記事

エウロパとガニメデ 生命存在の有力地を訪ねる

太陽系のどこかにいる地球外生命を見つけようというなら,木星の大きな氷の衛星で探すのがよい。 そうした氷衛星の表面下には広大な海が隠れており,木星の強い重力場でゆすられて液体の状態を保ち,厚い氷床によって木星の過酷な放射線 … 続きを読む

カテゴリ 2023年6月号, 記事

木星の氷衛星を探る 探査計画スタート

「星空に望遠鏡を初めて向けたガリレオは木星の4つの衛星を発見,地動説の正しさを確信する契機となった。それから約400年,今度はそれらのガリレオ衛星を間近から観測することで,地球中心の生命観が大転換することになるかもしれな … 続きを読む

カテゴリ 2023年6月号, 記事

なぜ海は消えたのか 金星が歩んだ激動の歴史を探る

太陽に2番目に近く,サイズと成分の面では地球の双子ともいえる金星に,いったい何が起こって,地球とはかけ離れた,この世の終わりのような状況になったのだろう? この隣り合うよく似た両惑星が,驚くほど異なる道をたどってきたのは … 続きを読む

カテゴリ 2022年5月号, 記事

ハビタブル惑星 プロキシマbの発見

太陽系に最も近いアルファ・ケンタウリ星は南天の夜空でひときわ明るく輝く単独星として肉眼では見えるが,実は連星で,少し離れたところにある肉眼で見えないほど暗い赤色矮星プロキシマ・ケンタウリとも重力的に結びついて全体として三 … 続きを読む

カテゴリ 2017年5月号, 記事

コズモ・カオティック原理

 恒星も惑星も広い宇宙では平凡な存在だ。一方,生命が住める惑星はざらにはなさそうだし,そもそも宇宙を統べる物理法則が地球生命の存在を許すよう“微調整”されているように見える。前者は「コペルニクス原理」,後者は「人間原理」 … 続きを読む

カテゴリ 2015年1月号, 記事

系外惑星の空

 太陽とは別の恒星の周りを回る「系外惑星」の大気を調べることなど,かつては夢物語だと考えられていた。主星が明るすぎるので,そのすぐ近くにある小さくて暗い惑星の直接観測は困難だと思われたからだ。ところが系外惑星が多数発見さ … 続きを読む

カテゴリ 2013年11月号, 記事

塩水が刻む火星の地形

 新しい探査機が火星に行くたびに「水を発見」というニュースが報じられるが,それらは遠い昔に水があった,あるいは現在の火星に氷や水蒸気などが存在するという意味で,液体の水が地表を流れているのが確認されたわけではない。一方, … 続きを読む

カテゴリ 2013年10月号, 記事

生命は火星からやって来た?

 地球の生命は火星で生まれたのだろうか? この疑問はここ20年間にSFの世界から飛び出し,科学の本流で真剣に議論されるようになった。実際,火星の石が地球に飛来した例が見つかっているし,年間に1トンもの火星由来の物質が地球 … 続きを読む

カテゴリ 2012年2月号, 記事

特集:NASAが目指す火星への道

 最新の火星探査車「キュリオシティー」が先ごろ打ち上げられた。2012年8月に火星に着陸し,生命存在の可能性を詳しく調べる予定だ(イラストは想像図)。近年の無人探査車の活躍で進展してきた火星の科学は新段階を迎えようとして … 続きを読む

カテゴリ 2012年2月号, 記事

赤,青,黒… 異星の植物は何色か

 地球外生命を探す試みは,もはやSFやUFOハンターの世界にとどまらない。宇宙人の到来を待つのではなく,私たちのほうが彼らを探す時代になった。科学技術の進歩した文明は見つからないかもしれないが,基本的な生命現象の物理的・ … 続きを読む

カテゴリ 2008年7月号, 記事

特集:宇宙時代 次の50年

 記憶に焼き付けられた出来事というと,悪い意味で忘れられないものが多い。ケネディ大統領暗殺事件,ダイアナ妃の自動車事故死,9.11同時多発テロ……。しかし,ちょうど50年前のスプートニク1号打ち上げ(1957年10月4日 … 続きを読む

カテゴリ 2008年1月号, 記事