タグ : 地球

地磁気はなぜ逆転するのか

地球磁場(地磁気)は外核における液体金属の対流によって生み出され,その磁極の逆転が不定期に起きている。シミュレーション研究によって地磁気の生成メカニズムはわかってきた。液体金属の流れに引きずられて磁力線が変形したり,磁力 … 続きを読む

カテゴリ 2020年4月号, 記事

地下にいた始原生命体

これまで知られている微生物より微小で,ゲノムサイズもかなり小さく,生物にとって必須とされる遺伝子の多くが欠落している奇妙な微生物群の存在が明らかになった。CPRと略称されるこの微生物群は,土壌などの一般的な環境では少数派 … 続きを読む

カテゴリ 2018年3月号, 記事

古文書が語る肥後地震

東日本大震災に続き,熊本を中心に九州中部で大きな地震被害が出たが,同じような被害地震の発生パターンが平安時代前期にもあった。古文書に残された地震の記録は,今後の地震活動の推移を考える手がかりになる。西日本を複数ブロックに … 続きを読む

カテゴリ 2016年7月号, 記事

火の国の地下を解く

熊本地震では日奈久断層帯と布田川断層帯が連続的に動き,最大震度7の大地震が相次いで起きた。これらの断層帯は西日本を縦断する日本最大の中央構造線断層帯を構成している。地震活動は日奈久,布田川の両断層帯から中央構造線断層帯に … 続きを読む

カテゴリ 2016年7月号, 記事

緊急特集 熊本地震

震度7が立て続けに起きた熊本地震。地震活動は,西日本を縦断する「中央構造線断層帯」に沿って九州中部を横断する形で拡大,5月上旬時点でも終息の見通しは得られていない。地震発生域は,阿蘇山などの火山が集中する「別府・島原地溝 … 続きを読む

カテゴリ 2016年7月号, 記事

素粒子で地球を透視

地球の中を直接見ることはできないが,地球内部を伝わる波,「地震波」を各地で観測して,その伝わり具合を詳しく調べることで地球の内部構造がわかってきた。実は地震波以外にも地球内部を通り抜けるものがある。ミュー粒子とニュートリ … 続きを読む

カテゴリ 2016年4月号, 記事

宇宙から来た海

広大な海。地球の表面の7割を占め平均水深が約3700mに達する膨大な量の水は,実は原始地球の誕生時にはなかったものだ。太陽系が誕生した頃,原始太陽の強烈な熱と光のため,太陽系の外側領域を除けば水はほとんど存在できず,内側 … 続きを読む

カテゴリ 2015年6月号, 記事

浮かび上がるメカニズム

火山には2タイプある。1つは桜島や浅間山などのような通常起きている「山体噴火」。もう1つは,莫大なマグマの放出によって地表に大きな凹み(カルデラ)を生み出す「巨大カルデラ噴火」だ。過去約12万年間に日本で起きた火山噴火の … 続きを読む

カテゴリ 2015年4月号, 記事

特集:破局噴火

 東日本大震災と福島第1原子力発電所事故から4年。原発の再稼働に絡んで超巨大な火山噴火のリスクが関心を集めている。莫大なマグマが一気に噴出,火砕流が広大な山野を呑み込み,日本列島の大半が火山灰で埋まってしまうほどの規模で … 続きを読む

カテゴリ 2015年4月号, 記事

その時,何が起きるか

 原子力発電所の再稼働をめぐって,巨大噴火のリスクをどう評価するかが議論になっている。日本では1万年に1回の頻度で,国土のかなりの部分を火山灰で覆うほどの巨大噴火が起きている。こうした噴火が起きると,日本は滅亡の危機に瀕 … 続きを読む

カテゴリ 2015年4月号, 記事

終末論に引かれるわけ

 21世紀になって10年が過ぎた。世紀末は遠いが,人類や地球の行く末に暗い影を感じる人は多いかもしれない。新型インフルエンザの世界的流行(パンデミック)でマスク姿の人々が街中にあふれたのはつい1年前。幸い犠牲者は少なかっ … 続きを読む

カテゴリ 2010年12月号, 記事

生物が作った多様性 鉱物進化論

 現在,地球上にある鉱物は,わかっているだけで4400種類。こんなに種類が多いのは地球だけで,太陽系のほかの惑星ではずっと少ない。一体なぜだろうか。実は鉱物の半数以上は,地球に生物がいたために誕生したのだという。 &nb … 続きを読む

カテゴリ 2010年6月号, 記事