タグ : 古生物学
失われた大陸ララミディアの恐竜
恐竜がのし歩いていた9000万年前から7000万年前の中世代白亜紀後期,北米大陸はロッキー山脈の東側を境に,海によって東側のアパラチア大陸と西側のララミディア大陸に分かれていた。約30年前,「ララミディアの北部と南部で … 続きを読む
新たなご先祖さま〜日経サイエンス2012年1月号より
最古の真獣類の化石が見つかった おおかたの人は胎盤のことを,出産後に不要になって捨てられるものくらいにしか思っていない。しかし実のところ胎盤の出現は進化史上の大事件であり,これによってコウモリからクジラ, … 続きを読む
カテゴリ 2012年1月号, SCOPE & ADVANCE
トランシルバニアの恐竜男爵
ホラー小説でトランシルバニア(ルーマニア西部)の有名人といえば吸血鬼ドラキュラ伯爵だが,古生物学者の間では,約100年前に恐竜男爵の異名を取ったノプシャ男爵の方がよく知られている。近年,恐竜研究の進展で,時代をはるかに … 続きを読む
ダチョウ恐竜集団死の謎
ゴビ砂漠は化石の宝庫だ。著者らは2000年代に入ってダチョウ恐竜シノオルニトミムスの化石13体が集団で埋まっているのを発見した。以前には日中蒙3カ国共同調査隊が14体を発掘している。一斉に死んだのか,数千年かけて集まっ … 続きを読む
消えた巨獣の謎〜日経サイエンス2010年4月号より
マンモス絶滅は人間がアメリカ大陸に出現する前だったのかそれとも同時期,あるいは後だったのか? 南北アメリカ大陸にまだ人類がいなかったころ,マンモスや剣歯虎,オオナマケモノなどの巨獣が生息していた。現在の … 続きを読む
カテゴリ 2010年4月号, SCOPE & ADVANCE
大量絶滅を生き延びたアンモナイト〜日経サイエンス2009年11月号より
恐竜と同時に滅びたのではないものもいた ニュージャージー州フリーホールドの郊外。緩やかに流れる川の岸はとげだらけのいばらが覆っている。その川岸一帯に,豊かな化石が埋もれている。 恐竜が絶滅した時代の海洋生物 … 続きを読む
カテゴリ 2009年11月号, SCOPE & ADVANCE
大空へジャンプ!〜日経サイエンス2009年8月号より
でかい翼竜がどのように飛び立っていたのか生体力学に基づく新説が登場 翼竜(プテロサウルス)という絶滅爬虫類がどのように飛び立てたのか,科学者たちは100年近く悩み続けてきた。小ぶりの翼竜なら鳥モデルで十分だ。静止状態か … 続きを読む
カテゴリ 2009年8月号, SCOPE & ADVANCE
恐竜のコラーゲン〜日経サイエンス2007年8月号より
6800万年前のティラノサウルス・レックスの大腿部から,タンパク質のコラーゲンが抽出された。この化石に軟組織が残っていることは2年前に明らかになっていたが,タンパク質を化学分析したところ,10~20個のアミノ酸が連なっ … 続きを読む
カテゴリ 2007年8月号, SCOPE & ADVANCE
マダガスカル事件簿 謎の恐竜大量死を追う
身体は左半身を下にして横たわっていた。頭と首は骨盤の方を向いている。死体としてはよくある姿勢だ。腕と脚は解剖学的に見ても正しい位置関係にあるが,よく見ると手と足の骨はずれている。それでも手足を構成するほとんどの部分の骨 … 続きを読む
「はいはい」する恐竜〜日経サイエンス2005年12月号より
人間の赤ちゃんは歩き始める前にまず「はいはい」するが,恐竜にも同様の種がいたようだ。根拠となったのは卵からかえる前の恐竜の化石。1億9000万年前のもので,保存状態は驚くほどよかった。化石そのものは1978年に南アフリ … 続きを読む
カテゴリ 2005年10月号, SCOPE & ADVANCE
恐竜はこうして鳥になった
ごく最近まで,鳥の起源は生物学の大きな謎の1つだった。鳥類は,現在存在する他のすべての動物と劇的に異なる。羽毛,歯のないクチバシ,中空の骨,枝にとまれる足,叉骨(ゆ合した鎖骨),縦長の胸骨,そして切り株のような尾骨。こ … 続きを読む
何がペルム紀末の大量絶滅を起こしたのか
ジュラ紀や三畳紀といった地質年代の区分は,年数の長さとは関係なく,その時代に繁栄していた動物をもとに分けている。15世紀や16世紀といった区分ではなく,平安時代や鎌倉時代といった区分と似ているかもしれない。歴史には中世 … 続きを読む