タグ : 古人類学
運動しなければならない進化上の理由
私たちが健康であるためには,運動をしなければならない。1日に1万歩以上歩かないと心血管疾患や代謝疾患のリスクが高まると言われている。 一方,チンパンジーなど近縁の大型類人猿は“怠惰”な生活を送っているにもか … 続きを読む
バイオメカニクスから見た走りの人類史
「今から走って下さい」と誰かに言われれば,走ってみせることは誰にでもできる。しかし「どのように走っているか説明して下さい」と言われれば,途端に私たちは首をかしげて立ち止まらざるを得ないだろう。さらに「どうしてあなたは走 … 続きを読む
歯が語る人類祖先の食生活
化石歯の化学分析と,化石歯に残った微小摩耗痕,つまり微小な引っかき傷やくぼみを調べることで,私たちの祖先が実際に何を食べていたのかが明らかになってきた。人類の食事はその進化とともに多様化していったようだ。こうした食事に … 続きを読む
ホモ・サピエンス 成功の舞台裏
最近まで,ホモ・サピエンスの起源の有力なモデルは,アフリカのある1つの地域で誕生し,旧人類と交配することなく旧世界の各地で彼らに取って代わったというものだった。 だが,考古学と古生物学,遺伝学の新しい知見により,その物語 … 続きを読む
ホモ・ナレディ「ネオ」の姿
2015年に南アフリカ共和国の地下洞窟で,新種の人類ホモ・ナレディの化石が大量に見つかった。このほど,その年代が発掘グループによって決定されたうえ,成人男性の全身骨格が新たに発見された。彼らが「ネオ」(現地のソト語で「贈 … 続きを読む
ネアンデルタール人の知性
かつてネアンデルタール人はホモ・サピエンスよりも認知能力が低いとみられていた。しかしDNA解析の結果,現在のアフリカ大陸以外に暮らす現代人は,平均で1.5〜2.1%のネアンデルタール人のDNAを受け継いでいることがわか … 続きを読む
ホビット10年,なお続く論争〜日経サイエンス2015年1月号より
新種のこびと人類なのか,それとも… 人類の起源に関する研究では,長年の論争がなかなか決着しないのが常だ。 2004年10月,1万7000年前まで生存していた新種の人類の化石がインドネシアのフロ … 続きを読む
カテゴリ 2015年1月号, SCOPE & ADVANCE
生まれながらの協力上手
人間とサルの違いは? チンパンジーは一般的な推論能力テストで幼い子供と同様の高得点を上げる。ただし,人間に生来備わっている社会的技能の多くを欠いており,大集団での協力をしない。人間は他者が考えていることを直観的に理解す … 続きを読む
一夫一妻になったわけ
哺乳類全体で見ると一夫一妻を採る種は10%にも満たず,私たち人類は珍しい部類に属する。しかも700万年以上前に登場した最初の人類が一夫一妻を採っていた可能性があり,現在に至るまでおおむね維持し続けてきたようだ。一夫一妻 … 続きを読む
進化を加速したハンマー
人類700万年の歴史は長いように見えるが,サルに似た最初のヒト族が高度な文明を持つ現代人に変貌する時間としては短い。人類の進化は異例の高速だったのだ。なぜか? ある説は文化的発展と気候変動を重視する。気候変動によってヒ … 続きを読む
直系祖先は誰だ? 枝の多い系統樹
我々の祖先は,アウストラロピテクス(猿人)からホモ・エレクトス(原人),そしてネアンデルタール人から現生人類へと一直線に進化していたと考えられていたが,この仮説は近年東アフリカで発見された化石などの証拠を前に,完全に崩 … 続きを読む
First of Our Kind / ホモ属直系の祖先? セディバ猿人の衝撃
Sometime between three million and two million years ago, perhaps on a primeval savanna in Africa, our ancestors became recognizably human. For more than a million years their australopithecine predec … 続きを読む
カテゴリ 2012年9月号, 英語で読む日経サイエンス
私たちのDNAにネアンデルタール人の痕跡〜日経サイエンス2010年8月号より
ネアンデルタール人のゲノム概要が解読された。 解析結果は,現生人類と交配していたことを示している ネアンデルタール人と初期の現生人類が交配していたため,アフリカ人を除く現代人のDNAの4%まではネアンデル … 続きを読む
カテゴリ 2010年8月号, SCOPE & ADVANCE