タグ : 南極

終末の南極氷河 スウェイツ

2019年12月26日,オレゴン州立大学の雪氷学者ペティット(Erin Pettit)はまぶしく輝く雪原の上で,大きなスーツケースほどの氷床探査レーダーを赤いプラスチックのそりに載せて運んでいた。ブーツの下で,堅くてもろ … 続きを読む

カテゴリ 2023年7月号, 記事

南極の氷床が崩壊中? 海面上昇加速の危機

グリーンランドの氷河が急速に海に流れ込んで海面水準を少しばかり押し上げているが,南極ではずっと巨大なスウェイツ氷河が同様の動きを見せている。今後どうなるかは,この氷河が内陸側のベントリー氷河底地溝まで後退するかどうかにか … 続きを読む

カテゴリ 2019年5月号, 記事

南極の氷下の闇に生物!

去る1月,南極ロス棚氷の付け根に深さ740mの縦穴が掘られ,氷の下で陸地が海と接している領域が調べられた。縦穴から送り込まれた無人機は,氷の下にある厚みわずか10mの深海に,バターナイフくらいの大きさをした半透明の魚など … 続きを読む

カテゴリ 2015年10月号, 記事

南極メルトダウン

 南極大陸から海に張り出した巨大な棚氷が次々に崩落している。棚氷は背後にある膨大な量の氷河が海へ流れ込むのをせき止める役割を果たしており,棚氷がなくなると,氷河が海に流れ込みやすくなり,海面上昇につながる。  どのような … 続きを読む

カテゴリ 2012年10月号, 記事

特集:極地が融ける

 地球温暖化が進行するにつれて,極地の氷が融ける勢いがいよいよ強まっている。南極では,氷床が海に流れ込むのを抑える役割を果たしてきた,棚氷とよばれる海にせり出した巨大な氷の塊が,北から南へと順を追って崩落している。南極は … 続きを読む

カテゴリ 2012年10月号, 記事

科学調査の輝き スコット南極探検隊

 今から100年前,ノルウェーのアムンゼン隊と英国のスコット隊は南極点一番乗り競争を繰り広げた。両隊はライバルが先行していないことを祈りつつ,ブリザード吹き荒れる白い大陸を進んでいった。一番乗りの栄誉はわかりやすいし,ア … 続きを読む

カテゴリ 2011年9月号, 記事

南極の氷が語る海面上昇のシナリオ

 1万2000年ほど前,最後の氷河期(最終氷期)から脱した地球では,タイタニック号に衝突したのと同じぐらいの大きさの氷山が,巨大艦隊のように次々と北大西洋に集結した。当時,欧州と北米の半分を厚く覆っていた巨大な氷床から, … 続きを読む

カテゴリ 2003年3月号, 記事