タグ : 医学

iPS細胞で遺伝性難聴に光明〜日経サイエンス2017年4月号より

発症の仕組みが判明,治療薬にも見通しが得られた   iPS細胞は再生医療や創薬とともに難病の病因解明にも大きなインパクトを与えている。例えば動物実験で再現できない疾患について,患者のiPS細胞から疾患関連の細胞 … 続きを読む

カテゴリ 2017年4月号, SCOPE & ADVANCE

ヒトの臓器を動物で作る

世界で毎年数万人が臓器移植を受けているが,提供される臓器の数は足りていない。欧州では平均毎日16人,米国では22人が移植用の心臓や肝臓などを待つ間に亡くなっている。そこで,最新の幹細胞技術を使ってヒトの臓器をブタなどの動 … 続きを読む

カテゴリ 2017年4月号, 記事

枯葉剤エージェントオレンジの霧

ベトナム戦争の際に米軍が散布した枯葉剤「エージェントオレンジ」は猛毒のダイオキシンを含んでいたため,先天性奇形など悲惨な障害を引き起こした。その影響は現在に及んでいる可能性がある。ベトナムの医師たちによると,曝露した人の … 続きを読む

カテゴリ 2017年3月号, 記事

ハンチントン遺伝子のパラドックス

 ハンチントン病は両親いずれかの原因遺伝子に異常があると50%の確率で発症する遺伝性疾患だ。この遺伝子には「CAG」の3塩基配列が繰り返される領域があり,36個以上の反復配列を持つ人が発病する。こうした反復配列はゲノムの … 続きを読む

カテゴリ 2016年11月号, 記事

痒みの科学

急性の痒みには,虫や有毒植物を避けるよう警告する役割がある。虫刺されなどお馴染みのケースでは,皮膚で免疫細胞が作動してヒスタミンという化学物質を放出している。しかし慢性的な痒みは,なぜかはっきりした原因なしに生じることが … 続きを読む

カテゴリ 2016年9月号, 記事

本庶 佑(京都大学名誉教授):免疫チェックポイント阻害剤に道

人間の体を守るべき免疫が,がん細胞にはどうして働かないのか。その謎を解き,がん細胞に対する免疫の働きを回復させる新たな治療薬が「免疫チェックポイント阻害剤」だ。この分野で先頭を走るのが本庶佑京都大学名誉教授(先端医療振興 … 続きを読む

カテゴリ 2016年8月号, 記事

坂口志文 (大阪大学特任教授):制御性T細胞を発見

自己免疫疾患は数多い。多発性硬化症やバセドウ病,Ⅰ型糖尿病など特定の臓器で発症するもののほか,関節リウマチや全身性強皮症など全身に症状が出る病気もある。いずれも本来,外敵だけを攻撃する生体防御の仕組みに異常が起き,自分の … 続きを読む

カテゴリ 2016年8月号, 記事

がん免疫療法2016 3つのアプローチ

免疫系の能力を増強し,がん細胞を攻撃して抑え続ける新世代の治療法が,過去5年間に目覚ましい成果を上げた。「免疫チェックポイント阻害剤」「樹状細胞ワクチン」「キメラ抗原受容体発現T細胞」という3つの新アプローチが実用化ない … 続きを読む

カテゴリ 2016年8月号, 記事

特集:がん免疫療法

免疫系の能力を増強し,がん細胞を攻撃する「がん免疫療法」が近年に目覚ましい成果を上げ,新段階を迎えた。なかでも「免疫チェックポイント阻害剤」「樹状細胞ワクチン」「キメラ抗原受容体発現T細胞(CAR-T)」という3つの新ア … 続きを読む

カテゴリ 2016年8月号, 記事

An On/Off Swtich for Genes / 遺伝子スイッチ

Humans don’t molt,” R. J. Kirk tells me. Kirk is a billionaire geek who runs his offices out of West Palm Beach, Fla., a balmy land of pelicans and tangled mangroves. He built his fortune on conve … 続きを読む

カテゴリ 2016年4月号, 英語で読む日経サイエンス

遺伝子スイッチ

様々な遺伝性疾患を治すために正常に機能する遺伝子を患者に導入する遺伝子治療は期待の先端医療だが,初期の試みは問題続きだった。導入遺伝子を目的の場所で適切に活性化させる制御ができなかったのが一因だ。そこで,治療用遺伝子に“ … 続きを読む

カテゴリ 2016年4月号, 記事

人々のためのゲノミクス

米ペンシルベニア州南部で暮らすマークとルース(ともに仮名)の兄妹はともに「MTHFR欠損症」という遺伝子疾患をもって生まれた。4歳のときに診断されたマークには神経障害が残ったが,兄の遺伝子データをもとにした新生児スクリー … 続きを読む

カテゴリ 2016年4月号, 記事

Disease Detector / 病原体ナノセンサー

Why is it so difficult to diagnose an in­­fec­tious disease on the spot? We measure vital signs such as temperature or blood pressure routinely, yet we have no quick way to pinpoint the cause of … 続きを読む

カテゴリ 2016年3月号, 英語で読む日経サイエンス

病原体ナノセンサー

一般に感染症を確定診断するための病理検査には数日かかる。血液や尿といった試料に含まれるマーカー分子(病原体のDNAなど)がわずかで,検出が難しいためだ。この数日のタイムラグの間に,患者は誤った薬を処方されたり病状が悪化し … 続きを読む

カテゴリ 2016年3月号, 記事

熱帯病の特効薬 イベルメクチンへの道

オンコセルカ症(河川盲目症)と呼ばれる病は川辺でよく発生する。ブユが媒介するフィラリア線虫の幼虫が体内に入り込むと,皮膚に猛烈なかゆみを生ずる。症状が進み,幼虫が目に集まると失明する。熱帯地域では失明の主要な要因になって … 続きを読む

カテゴリ 2015年12月号, 記事