タグ : 医学
1本で脳が変わる ニコチン依存の新仮説
「喫煙開始から何年も経ないとタバコ依存にはならない」という長年の定説が覆った。未成年喫煙者に関する研究によって,吸い始めて数週間で離脱症状(タバコが欲しくてたまらないなどの禁断症状)が現れうることがわかった。 &nbs … 続きを読む
麻酔の科学 脳に働くメカニズム
現在使われている全身麻酔薬は,中枢神経に作用する薬の中でも最も強力なもので,危険を伴う場合もある。そのため,麻酔科医は患者や手術の内容に合わせて麻酔薬の投与量を調節し,手術中の不測の事態を回避するためにざまざまな機器を … 続きを読む
脳から心臓へ〜日経サイエンス2006年9月号より
脳卒中で倒れた人のうち約5%が,その後間もなく心臓発作を起こす。なかには心臓病の病歴がない人もいる。最近,脳のある部分が卒中でダメージを受けると,心筋に損傷が生じるリスクが15倍にもなるらしいことがわかった。 動脈閉塞 … 続きを読む
カテゴリ 2006年9月号, SCOPE & ADVANCE
ピロリ菌の意外な効用
ピロリ菌(Helicobacter pylori)は古くからヒトときわめて密接な関係を築いてきた生物だが,その存在が認められるまでには1世紀以上もの年月を要した。1875年にはすでにドイツの解剖学者が,らせん状の細菌が … 続きを読む
細菌の減少がアレルギーを招く 崩れる現代人の免疫バランス
近年,春先になるとテレビのニュースでは気象情報とともに「花粉飛散予報」が登場する。「明日は日本海に低気圧が進みます。このため,南から暖かい空気が入り,花粉の飛散がやや多くなる所がありそうです……」。街に出れば,ドラッグ … 続きを読む
耐性菌をもう増やすな
腸の中,皮膚の上,鼻や口の中──人間の身体には膨大な数の細菌がすみついている。数でいえば,その人を形作っている細胞よりも,細菌の方が1桁多いくらいだ。こうした人体にすみついている菌を「常在菌」と呼ぶ。 … 続きを読む
出産のタイミングを決める“胎盤時計”
ヒトの胎盤内で発見された「コルチコトロピン(副腎皮質刺激ホルモン)放出ホルモン(CRH)」が,分娩の時期を左右することがわかった。これに関連したいくつかの発見も加わって,早産予防の有効な方法が生み出される可能性が出てき … 続きを読む
エイズに強い遺伝子の発見
世界中では3000万人がHIVに感染しており,この中には75万人の米国人と5000人の日本人が含まれる。 薬物治療の発達で,たくさんの患者が救われた。薬の絶妙な組み合わせで,体内のHIVレベルを低下させ … 続きを読む
植物からとった新抗ガン薬タキソール
タキソールの歴史は古い。イチイの樹皮から取れるこの化合物は,紀元前に書かれたシーザーの『ガリア戦記』に毒薬として登場する。また,米国の北西部では,先住民が消毒薬や皮膚ガンの治療薬として利用してきたという。 … 続きを読む