タグ : 医学
新型コロナを切るハサミ〜日経サイエンス2023年7月号より
人工酵素でウイルスのゲノムを切断して増殖を抑える。他の病原体にも応用可能 COVID(新型コロナウイルス感染症)を引き起こすウイルスのRNAゲノムを選択的に切断する人工酵素が開発された。新技法は在来技術にあった重要な問題 … 続きを読む
カテゴリ 2023年7月号, SCOPE & ADVANCE
匂いで診断〜日経サイエンス2023年5月号より
ある女性の超敏感な嗅覚をヒントに,パーキンソン病を嗅ぎ分ける簡易検査が登場 2015年,ミルン(Joy Milne)というスコットランド人女性の類いまれな能力が大ニュースになった。パーキンソン病の患者を匂いで嗅ぎ分けら … 続きを読む
カテゴリ 2023年5月号, SCOPE & ADVANCE
昏睡状態の隠れた意識 「対話」で目覚めた患者
医療チームは病床のマズルケビッチ(Maria Mazurkevich)を囲んで彼女を注視したが,何の反応もなかった。30歳のマズルケビッチは7月のうだるように暑い日にコロンビア大学附属ニューヨーク・プレスビテリアン病院に … 続きを読む
コロナ後遺症が変えた慢性病のとらえ⽅
パンデミックが始まって2年になるが,コロナ後遺症はいまだにその最大の脅威のひとつであり続けている。初期の推定値によると,国を問わず,ワクチンを接種しないまま感染した人の10~50 %が後遺症を発症していると考えられる。感 … 続きを読む
理解されない苦しみ ある患者の闘い
あの朝のことは,今でもよく覚えている。私はジムに行く支度をしていた。新品のスポーツウエアを身につけて玄関を出ようとしたとき,私は両足の太ももに激しく焼けるような感覚を覚えた。両足が見る見るうちに赤い大きな発疹に覆われ,私 … 続きを読む
データで見る自己免疫疾患
ドイツの免疫学者エールリヒ(Paul Ehrlich)にとって,外来の病原体から身を守るために進化した免疫系がその生物自身を攻撃するという考えはナンセンスに思えた。後にノーベル生理学・医学賞を受賞するこの免疫学者は190 … 続きを読む
循環DNAで病気を早期発見〜日経サイエンス2021年12号より
隠れた問題を探る新たな血液検査 腫瘍や成長中の胎児を含め,体内組織のどこかで細胞が死ぬと,そのDNAのかけらが血流に入る。これら循環DNAの発生源を特定する新たな検査法が開発された。隠れたがんの発見や,臓器 … 続きを読む
カテゴリ 2021年12月号, SCOPE & ADVANCE
検査もできる使い捨てマスク〜日経サイエンス2021年12号より
新型コロナ対策にうってつけ マスク着用と検査は新型コロナウイルス感染症対策の要だが,この2つをまとめて実行するデバイスが登場しそうだ。ハーバード大学とマサチューセッツ工科大学の研究者が合成生物学の技術を使っ … 続きを読む
カテゴリ 2021年12月号, SCOPE & ADVANCE
腎臓結石の地質学〜日経サイエンス2021年11月号より
結石は自然界の岩石と同様に部分的な溶解と再形成を繰り返している 腎臓結石の形成過程が,地質学という意外な分野の助けを得て,初めて明らかになりつつある。この学際的枠組みと最新鋭の顕微鏡,結石を実験室で成長させる新装置を組み … 続きを読む
カテゴリ 2021年11月号, SCOPE & ADVANCE
がんや難病 新たな治療戦略
mRNAワクチンは新型コロナウイルス感染症との戦い方を一変しただけでなく,「mRNA医薬」という医薬品の新たなジャンルを開いた。 mRNA(メッセンジャー RNA)とはDNAがタンパク質を作る過程で生じる中間生成物で … 続きを読む
特集:mRNAワクチン
新型コロナウイルス感染症は,変異ウイルスの登場で今後どれだけ流行を抑えられるかが不透明になっている。しかし,免疫とこのウイルスの関係について,今後の戦略を考える手がかりとなる研究成果がいくつか報告され始めている。はっき … 続きを読む
人を襲うカビ 真菌感染症 COVID-19で高まるリスク
米疾病対策センター(CDC)の部門長で真菌類を専門とするチラー(Tom Chiller)は,パンデミックが始まった当初からCOVID-19の患者が真菌感染症を併発する可能性を危惧していた。中国人科学者によって国際的な学術 … 続きを読む