タグ : 化学

生物が育んだ幻の紫

 2021年1月,イスラエルの遺跡で発掘された紫色の羊毛が,紀元前10 ~ 11世紀に巻貝から採った染料「貝紫」で染められたものであることが判明した。イスラエルの研究チームが炭素同位体の測定によって年代を確定し,高速液体 … 続きを読む

カテゴリ 2021年5月号, 記事

特集:色彩の科学

 色にはドラマがある。物体の存在すら消してしまう究極の黒,貝が育んだ色褪せぬ紫。美しい色は人々を魅了し,時には争いを生み,存在感を放ってきた。そんな特別な「色」の歴史と科学に光を当てる。今年1月,イスラエルの遺跡で発見さ … 続きを読む

カテゴリ 2021年5月号, 記事

山火事の見えない脅威 機上観測があぶり出す健康被害

地球全体で見ると陸域の約4%が毎年,山火事に見舞われている。規模が大きいとその煙は衛星画像でもはっきりわかるほどだ。多くの人が煙を吸い込み広域で健康被害が発生する恐れがある。煙の中にどんな有害物質がどれほど含まれ,どんな … 続きを読む

カテゴリ 2020年8月号, 記事

原始銀河でまき散らされた重元素

宇宙誕生から約2億年後,最初の銀河が誕生して重元素が形成され始め,宇宙に広がっていったと考えられている。世界最大の電波望遠鏡による観測で,宇宙誕生から約10億年後の銀河での重元素ガス雲の分布状況が判明。原始銀河から始まる … 続きを読む

カテゴリ 2020年5月号, 記事

宇宙で最初にできた分子

地球上とは温度と圧力が大幅に異なる宇宙に存在する分子の多くはよく知られた分子とは異なり,未知の分子も存在している。近年の複数の画期的発見によって,宇宙の化学に関する考え方が変わりつつある。かねて存在が予測されていた水素化 … 続きを読む

カテゴリ 2020年5月号, 記事

特集:宇宙の化学進化

地球上とは温度と圧力が大幅に異なる宇宙に存在する分子を見つけて調べるのが宇宙化学だ。そうした分子の多くはよく知られた地球上の分子とは異なる。最も単純な原子は水素,次がヘリウムで,初期宇宙ではこの2つがほとんどだった。では … 続きを読む

カテゴリ 2020年5月号, 記事

重金属入りビール!?〜日経サイエンス2019年7月号より

珪藻土を用いる濾過法によって微量の重金属が混入する可能性   ビールやワインを飲んで得られるのは快い陶酔だけではないようだ。微量の重金属が含まれているかもしれない。重金属は体内に蓄積して健康を害する恐れがあるた … 続きを読む

カテゴリ 2019年7月号, SCOPE & ADVANCE

周期表の未踏領域 「安定の島」を目指して

日本チームが合成した113番元素が「ニホニウム」と正式に命名されたのは記憶に新しい。これまでに合成されたのは118番元素のオガネソンまでで,これら超重元素はほんの一瞬で崩壊してしまう。しかし理論によると,陽子と中性子の数 … 続きを読む

カテゴリ 2019年3月号, 記事

ワイン酵母にアルガン油〜日経サイエンス2018年11月号より

変わった酵母を利用する道が開けそう どの極上ワインもみな,ちっぽけな真菌の感染から始まる。ワイン醸造者は昔から,天然の酵母を使ってブドウの糖分をアルコールに変えてきた。現代の醸造業者は通常,実験室育ちのたった数種類の菌株 … 続きを読む

カテゴリ 2018年11月号, SCOPE & ADVANCE

隕石が作るダイヤの姿〜日経サイエンス2018年4月号より

六方晶ダイヤモンドの形成過程が高速X線写真で明らかに   IMAGE:NASA グラファイト(黒鉛)を含む隕石が地球に激突すると,衝突の熱と圧力によって炭素の形態が変わり,希少で非常に硬いタイプのダイヤモンドに … 続きを読む

カテゴリ 2018年4月号, SCOPE & ADVANCE

生命の陸上起源説

地球生命の誕生には,複雑な分子を作り出すためのエネルギーと分子を結合する手段が必要だった。 陸上の火山性の水溜まりと温泉には,生命に必要な材料と,相互作用と自然選択を促す乾湿サイクルがある。地球生命はそうした環境で誕生し … 続きを読む

カテゴリ 2018年3月号, 記事

Split-Second Reactions / 1000兆分の1秒の反応を見る 連続フェムト秒結晶構造解析

Burrowed deep under the foothills near Palo Alto, Calif., scientists scurried through an underground laboratory, making final preparations for a series of explosions. Their plan: blow up tiny crystals … 続きを読む

カテゴリ 2017年8月号, 英語で読む日経サイエンス

1000兆分の1秒の反応を見る 連続フェムト秒結晶構造解析

タンパク質の分子は細胞のなかで常に動きながら,生命活動に必要な化学反応を実行している。これらの動きは非常に小さなスケールでしかも高速に進むので,顕微鏡では見ることができない。だが,持続時間わずか1000兆分の1秒のパルス … 続きを読む

カテゴリ 2017年8月号, 記事

この水は危険か? 米国のパーフルオロ化合物汚染

飲料水にパーフルオロ化合物(PFC類)が見つかる米国の自治体が増えている。PFC類は炭化水素の大半の水素原子をフッ素原子で置き換えた人工の化合物で,多くの消費財の製造に使われてきたが,動物実験で健康への影響が示唆されたこ … 続きを読む

カテゴリ 2017年8月号, 記事

透明化で見えた脳回路 CLARITY法の衝撃

脳の仕組みを解明するには,個々の脳細胞の詳しい観察と,脳全体の大規模な研究を組み合わせる必要があるだろう。一般に使われている光学的な撮影法では,不透明な脳組織の奥を見ることができない。細胞膜の水と脂肪分子の界面で光が散乱 … 続きを読む

カテゴリ 2017年3月号, 記事