タグ : 化学
温めると縮む新材料〜日経サイエンス2023年5月号より
半導体機器が動作するときの熱膨張を解消できそうだ 東京工業大学などの研究チームは温めると体積が小さくなる新材料を開発した。ストロンチウムなどを含む酸化物で,熱による収縮率として過去最高となる9.3%の体積変化を確認した。 … 続きを読む
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発光する分子モーター〜日経サイエンス2023年4月号より
回転するだけでなく,蛍光で自分の位置を知らせる 細胞スケールの動きを生み出す自然界で最良の戦略のひとつは「分子モーター」の利用だ。化学エネルギーを力学エネルギーに変換する複雑な分子で,細胞内での小器官の輸送や筋線維の収縮 … 続きを読む
カテゴリ 2023年4月号, SCOPE & ADVANCE
水分子のネットワーク〜日経サイエンス2023年2月号より
分子の2種類の配置を直接撮影して長年の理論を裏づけた 電気分解による水素の生産から次世代の燃料電池まで,効率的な水素エネルギー技術を現実のものにするには,水中を個々の水素原子がどのように移動しているかを正確に知る必要があ … 続きを読む
カテゴリ 2023年2月号, SCOPE & ADVANCE
新薬や新素材 手軽に合成
任意の有機分子を結合する「クリックケミストリー」に貢献 2022年のノーベル化学賞は,任意の有機分子を自在に結合して複雑な分子を簡単に作る「クリックケミストリー」の技術開発に貢献した米スクリプス研究所のシャープレス(K. … 続きを読む
量子コンピューターが化学研究を変える
私には目的がある。偶然の幸運に頼らずに化学の発見を成し遂げられるようにすることだ。気候変動やCOVID-19のような重大な問題は,運だけではどうにもならない。自然は複雑で力強い。科学の発展をもたらすには,その自然を正確に … 続きを読む
リチウム金属電池を再生する充電法〜日経サイエンス2022年7月号より
劣化を修復して寿命を延ばすことが可能 電気自動車を1回の充電でできるだけ長く走らせるには,電池に相当な力がなければならない。選択肢のひとつは,リチウムという軽い元素を片方の電極に用いた「リチウム金属電池」だ … 続きを読む
カテゴリ 2022年7月号, SCOPE & ADVANCE
金属を使わずに不斉合成
2021年のノーベル化学賞は,鏡像関係にある異性体の一方だけを,金属を使わない有機触媒を用いて合成できることを示した独マックス・プランク石炭研究所教授のリスト(Benjamin List)と米プリンストン大学教授のマク … 続きを読む
進化続ける分子の精密合成 自己組織化で創るナノ空間
机の上にばらまいたジグソーパズルのピースが,もし最も居心地の良い状態になるまでランダムに動き続けるとしたら何が起こるだろうか。たまたま他のピースとつながったとき,形が合わなければやがて外れるが,ピタリと合ったら容易に離 … 続きを読む
山火事の見えない脅威 機上観測があぶり出す健康被害
地球全体で見ると陸域の約4%が毎年,山火事に見舞われている。規模が大きいとその煙は衛星画像でもはっきりわかるほどだ。多くの人が煙を吸い込み広域で健康被害が発生する恐れがある。煙の中にどんな有害物質がどれほど含まれ,どんな … 続きを読む
原始銀河でまき散らされた重元素
宇宙誕生から約2億年後,最初の銀河が誕生して重元素が形成され始め,宇宙に広がっていったと考えられている。世界最大の電波望遠鏡による観測で,宇宙誕生から約10億年後の銀河での重元素ガス雲の分布状況が判明。原始銀河から始まる … 続きを読む
宇宙で最初にできた分子
地球上とは温度と圧力が大幅に異なる宇宙に存在する分子の多くはよく知られた分子とは異なり,未知の分子も存在している。近年の複数の画期的発見によって,宇宙の化学に関する考え方が変わりつつある。かねて存在が予測されていた水素化 … 続きを読む
特集:宇宙の化学進化
地球上とは温度と圧力が大幅に異なる宇宙に存在する分子を見つけて調べるのが宇宙化学だ。そうした分子の多くはよく知られた地球上の分子とは異なる。最も単純な原子は水素,次がヘリウムで,初期宇宙ではこの2つがほとんどだった。では … 続きを読む
重金属入りビール!?〜日経サイエンス2019年7月号より
珪藻土を用いる濾過法によって微量の重金属が混入する可能性 ビールやワインを飲んで得られるのは快い陶酔だけではないようだ。微量の重金属が含まれているかもしれない。重金属は体内に蓄積して健康を害する恐れがあるた … 続きを読む
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