タグ : 動物行動学
アザラシの時間感覚〜日経サイエンス2017年3月号より
1秒足らずの違いをちゃんと識別 毎日のスケジュールや季節的サイクルに従って行動する動物は数多いが,彼らは短時間の区別,例えば3秒と13秒の区別ができるのだろうか? マルハナバチやハト,ネコなどが,ある程度の … 続きを読む
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新発見! 文化が促すシャチの種分化
新たな生物種が出現するのは,祖先種が地理的な障壁によって2つの集団に隔離されて交配できなくなり,独自の進化の道をたどるからだとされてきた。ところが,これがすんなり当てはまらない例が見つかった。世界の海に生息するシャチは, … 続きを読む
動物の個性と集団行動〜日経サイエンス2017年2月号より
集団にならって変わる場合もあるが基本的には一貫している ペットの飼い主なら誰でも,個性を持つ動物は人間だけではないというだろう。それもイヌやネコに限らない。近年の研究で,ヤドカリからネズミや魚まで多くの生物 … 続きを読む
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ナマケモノの勤勉な進化〜日経サイエンス2017年2月号より
その極端に低い代謝率は不断の適応の産物だ Carol Schaffer ウィスコンシン大学マディソン校のチームがミユビナマケモノを7年間研究した末,樹上にすむこの動物は地球上で最ものろい哺乳動物であると公式 … 続きを読む
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シカは南北方向へ逃げる〜日経サイエンス2016年12月号より
磁気感覚を備えているのだろうか? のんびり草を食べているシカが何かに驚くと,群れ全体が一斉に整然と走り出す。恐怖にかられパニック状態に陥っていてもおかしくない動物たちが,どうやって互いにぶつからず整然と逃走 … 続きを読む
カテゴリ 2016年12月号, SCOPE & ADVANCE
飛んで火に入らぬ街の虫〜日経サイエンス2016年9月号より
都市部の蛾は街灯を避けるように進化した。だが,この適応は本当に有益なのか? 「飛んで火に入る夏の虫」ということわざが廃れるかもしれない。Biology Letters誌に掲載された最近の研究によると,夜でも … 続きを読む
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魚は天才ハンターだ!
チンパンジーや一部の鳥が道具を使うことはよく知られるようになった。これに対し魚は総じて頭の悪い動物とされてきたが,近年の研究でこの見方は覆った。例えば,ある種のベラは水中の岩を一種の道具として使い,貝を岩にぶつけて割って … 続きを読む
Collective Wisdom of Ants / アリの集合知
In the 2015 summer blockbuster Ant-Man, the character Hank Pym, a scientist who has invented a suit that can shrink a person down to the size of an insect, remarks that ants can perform amazi … 続きを読む
カテゴリ 2016年5月号, 英語で読む日経サイエンス
愛が勝つ〜日経サイエンス2016年4月号より
シジュウカラは食べ物よりも夫婦の大切な時間を優先する IMAGE:Great Tit ほとんどの鳥がそうであるように,シジュウカラも(ほとんどは)一夫一妻だ。毎年冬になると,美しい黄色の胸を持つこの鳴き鳥の … 続きを読む
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バイソン流の民主主義〜日経サイエンス2016年3月号より
野牛の群れは行き先を多数決で決めている Growing Herd 都市では数年ごとに市長選がある。これはわりと簡単な手順で,市民が投票し,最多数を取った候補者が勝つ。そして同じようなことをウシの仲間も行って … 続きを読む
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交代で歌うコウモリ〜日経サイエンス2016年2月号より
ある種のコウモリが求愛歌を時間交代制で歌う理由 ニュージーランドでは,夕暮れどきになると森に甲高い鳴き声がこだまする。ツギホコウモリのオスが一晩で10万回も発する求愛の歌声で,一晩にこれほど多くの求愛の声 … 続きを読む
カテゴリ 2016年2月号, SCOPE & ADVANCE
知られざるウマの生態
飼育下のウマについては訓練法や育て方が昔から研究されてきたが,野生のウマの行動に関する科学的研究はほとんどなかった。近年の研究がこの空白を埋め始めている。野生のウマを長期間観察した結果,ウマの群れがオス中心の力関係にある … 続きを読む
サルが常用する薬〜日経サイエンス2016年1月号より
樹皮を食べるのは病気を治すためらしい Marc Veraart サルが鼻風邪をひいたり頭痛になったりしても,薬棚から解熱鎮痛剤を取り出して飲むぜいたくはできない。野生の世界でサルたちは風邪や咳をどのように治 … 続きを読む
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お母さん,あなたを食べていい?〜日経サイエンス2015年12月号より
あるクモのベビーフードにおける生物学 母親は子供のために犠牲を払うものだが,ほとんどの生物ではこの利他行動は一時的なものだ。産卵が終わり,生まれた子供が巣立ち,命が続いていく。だがイワガネグモの一種ステゴ … 続きを読む
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