タグ : 動物行動学
イルカの名前〜日経サイエンス2023年2月号より
個体識別用の鳴き声の多様性が詳しく調べられた イルカの鳴き声に「シグネチャーホイッスル」と呼ばれるものがある。仲間に自分を識別してもらい,自分に関する情報を仲間に伝えるために使う“名前”のようなもので,これまで調べられて … 続きを読む
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共食い行動を誘うもの〜日経サイエンス2023年2月号より
個体密度が重要な因子らしい 互いをのみ込むアメーバから子グマを食べるホッキョクグマまで,共食いは自然界に広く見られる。だが,これは食物を得る方法としてはリスキーだ。同じ種の動物は体を守る免疫の仕組みが似ており,共食いを通 … 続きを読む
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自然の呼び声〜日経サイエンス2022年5月号より
ウシのトイレ訓練 排尿は簡単だが,それを我慢するのは難しい。オオカミなどの動物は縄張りを他と区別してマーキングするために膀胱を制御しているが,ウシはのんきに放牧地を歩き回りながら気ままに尿をまき散らしている … 続きを読む
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サメ肌でスクラッチ〜日経サイエンス2022年5月号より
魚たちが自ら進んで体をこすりつけている ウィリアムズ(Lacey Williams)が南アフリカ共和国のプレッテンバーグ・ベイで1頭のホホジロザメを水中ドローンで追跡していたところ,レアフィッシュ(アジの仲 … 続きを読む
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実験時刻の落とし穴〜日経サイエンス2021年11月号より
夜行性のマウスで昼間に実験すると結果にゆがみが生じるかも マウスは夜行性だ。だが,夜行性動物の実験について実施時刻をきちんと記録している例は少なく,記録のある実験も昼間に行われていることが多いことが,最近の … 続きを読む
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口まねするクジラ〜日経サイエンス2021年5月号より
オーストラリアのヒレナガゴンドウは シャチの声をまねているようだ 南洋のヒレナガゴンドウはおしゃべりな海生哺乳類だ。そしておしゃべりなだけでなく,その発声を使って強敵をだまそうとしている可能性がある。 … 続きを読む
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キツツキのけんか〜日経サイエンス2021年2月号より
見物人は科学者だけではなかった 米国のウェスタンオークの森にすむドングリキツツキは群れごとに厳しい競争関係の縄張りを作り,何千個ものドングリを蓄えた“餌倉”を守っている。木の幹にたくさんの穴を開け,そこに餌 … 続きを読む
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コウモリの大声は訴える〜日経サイエンス2021年1月号より
狩りに必要な反響定位音を出すのが追いつかなくなる恐れ コウモリは毎晩,安全なねぐらを離れて食物を探しに出なければならない。これにはエネルギーがいる。そもそも,狩りに費やしたエネルギーをまかなうのに十分な量の … 続きを読む
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渡り鳥は気象予報士〜日経サイエンス2020年12月号より
渡りをうまく実行するために台風の接近を予想している 渡り鳥のアジサシは台風の接近を鋭く感じ取り飛行計画を変えているようだ。嵐の直撃を避け,一方では嵐が去った後に残る豊富なエサを利用している。 … 続きを読む
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動物のソーシャル・ディスタンシング
新型コロナウイルス感染症の拡大抑制策として実施されたソーシャル・ディスタンシングは不自然でつらく感じられたかもしれないが,自然界では昆虫から魚,鳥,哺乳類まで多くの動物が致死的な病気の広がりを抑えるために行動を様々に変え … 続きを読む
南極の魚の血液ドーピング〜日経サイエンス2020年8月号より
氷水のなかで活動するため赤血球を通常の3倍に増強 スポーツ界では運動能力を高める血液ドーピングが禁じられている。筋肉に酸素を運ぶ赤血球の数を輸血などで増やす手法だ。だが多くの動物はこれを自然に行っている。ブ … 続きを読む
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群れの相転移〜日経サイエンス2020年4月号より
ある種の鳥の群れは混乱と秩序を切り替えている ニシコクマルガラスには群れを作る規則が2通りあり,それらを切り替えることで違う結果を生じていることが,最近の研究で発見された。冬にねぐらに向かって飛ぶ際の群れは … 続きを読む
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コウモリの巧みな音響探知戦略〜日経サイエンス2020年2月号より
葉に止まっている虫を捕まえるため,接近する角度を戦略的に選んでいるらしい コウモリは高周波の音響信号を使って夜に,濃い霧のなかでも,空中を飛んでいる昆虫を器用に捕まえることで知られている。だが食虫性のコウモ … 続きを読む
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羽根の罠〜日経サイエンス2020年1月号より
ブラジルのオオズアリは落とし穴で虫を捕まえる 羽根が落ちていても特に危険を感じないが,ブラジルの熱帯サバンナにいる虫は落ちている羽根にうっかり近づいてはいけない。フェイドル・オキシオプス(Pheidole … 続きを読む
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