タグ : 動物行動学

回る霊長類〜日経サイエンス2023年11月号より

ぐるぐる回ることで知覚の変化を楽しんでいるようだ 2011年,パールマン(Marcus Perlman)はYouTubeであるゴリラの動画を見た。カナダのアルバータ州にあるカルガリー動物園で,ゾラという名のゴリラが水たま … 続きを読む

カテゴリ 2023年11月号, SCOPE & ADVANCE

The Inner Lives of Insects / 昆虫に心はあるか ハチが感じる喜びと苦痛

In the early 1990s, when I was a Ph.D. student at the Free University of Berlin modeling the evolution of bee color perception, I asked a botany professor for some advice about flower pigments. I want … 続きを読む

カテゴリ 2023年9月号, 英語で読む日経サイエンス

昆虫に心はあるか ハチが感じる喜びと苦痛

1990年代初頭,独ベルリン自由大学の博士課程の学生だった私はハナバチにおける色覚の進化のモデル化に取り組んでおり,植物学の教授に花の色素について尋ねたことがあった。ハナバチに合図を送るために花が色を作り出す自由度がどの … 続きを読む

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昆虫たちの頭の中 AI時代に考える効率脳

アシナガバチは仲間の顔を覚えて部外者を排除し,コオロギは負けた相手には二度とケンカを売らない。ミツバチは「0」の概念を理解している上に,足し算や引き算もこなせるという研究もある。こうした昆虫の賢さに対して,その脳はとても … 続きを読む

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カリバチの鋭い護身術〜日経サイエンス2023年7月号より

毒針を持たないオスがメスをまねて交尾器でチクリ ある種のカリバチのオスが自分の交尾器を敵に対する防衛手段として使い,メスをまねて交尾器についているトゲを敵に突き刺すことが,最近の研究でわかった。 オデコフタオビドロバチ( … 続きを読む

カテゴリ 2023年7月号, SCOPE & ADVANCE

The Neurobiology of Love / 愛情の神経生物学 なぜ浮気をしないのか

The prairie vole is a small Midwestern rodent known for shacking up and settling down, a tendency that is rare among mammals. Mated pairs form bonds, share a nest and raise young together. In the lab … 続きを読む

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愛情の神経生物学 なぜ浮気をしないのか

プレーリーハタネズミは米国中西部に生息する小型の齧歯(げっし)類で,パートナーと共に同じ巣にすみ続けるという,哺乳類には珍しい特質を持つ。交尾したペアは絆を築き,巣を共有し,共に子育てをする。実験室では,絆を築いた個体が … 続きを読む

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見事な鼻ほじり〜日経サイエンス2023年6月号より

アイアイの異様に長い指は究極の鼻ほじりを可能にしている 長い指を持つサルが鼻をほじり,指についたねばねばを食べている現場がカメラにとらえられた。 犯人はデューク大学キツネザルセンターにいる「カリ」という名のメスのアイアイ … 続きを読む

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猫とのおしゃべり〜日経サイエンス2023年4月号より

飼い主の話をちゃんと認識している ネコの飼い主なら誰でも,自分のネコに話しかけるのはごく普通のことだというだろう。ネコはその愛情のこもった語りかけに無関心に見えるかもしれないが,Animal Cognition誌に掲載さ … 続きを読む

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How Birds Hear Birdsong / 鳥は鳥の歌をどう聞いているか

When we humans hear birdsong, which many have appreciated more than ever during the pandemic, we can’t help but think about parallels to human music and language. We discern distinct melodies linkin … 続きを読む

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鳥は鳥の歌をどう聞いているか

鳥の歌を聞くと,私たち人間はそれが音楽や言語と似ていると考えずにはいられない。ウタスズメの歌にはチチチ,ヒューという音をつなぐ独特のメロディーがあり,ハゴロモガラスの発声には文章に似た構造が含まれ,ノドジロシトドの歌は陽 … 続きを読む

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イルカの名前〜日経サイエンス2023年2月号より

個体識別用の鳴き声の多様性が詳しく調べられた イルカの鳴き声に「シグネチャーホイッスル」と呼ばれるものがある。仲間に自分を識別してもらい,自分に関する情報を仲間に伝えるために使う“名前”のようなもので,これまで調べられて … 続きを読む

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共食い行動を誘うもの〜日経サイエンス2023年2月号より

個体密度が重要な因子らしい 互いをのみ込むアメーバから子グマを食べるホッキョクグマまで,共食いは自然界に広く見られる。だが,これは食物を得る方法としてはリスキーだ。同じ種の動物は体を守る免疫の仕組みが似ており,共食いを通 … 続きを読む

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自然の呼び声〜日経サイエンス2022年5月号より

ウシのトイレ訓練   排尿は簡単だが,それを我慢するのは難しい。オオカミなどの動物は縄張りを他と区別してマーキングするために膀胱を制御しているが,ウシはのんきに放牧地を歩き回りながら気ままに尿をまき散らしている … 続きを読む

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サメ肌でスクラッチ〜日経サイエンス2022年5月号より

魚たちが自ら進んで体をこすりつけている   ウィリアムズ(Lacey Williams)が南アフリカ共和国のプレッテンバーグ・ベイで1頭のホホジロザメを水中ドローンで追跡していたところ,レアフィッシュ(アジの仲 … 続きを読む

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