タグ : 動物

孤立したピューマたちを救え

生物学者のシキッチ(Jeff Sikich)は2002年からサンタモニカ山脈国立保養地で働いている。ここでの仕事はいろいろで,麻酔銃を持ってくるよう要請を受けて駆けつけたら,そこにいたのは本物のマウンテンライオン(ピュー … 続きを読む

カテゴリ 2022年9月号, 記事

飼いネコがうろつく場所〜日経サイエンス2011年10月号より

行動を追跡,野良ネコとの違いも明らかに by Tomi Tapio  野外好きのネコを飼った経験がある人なら,ネコが数時間,ときには数日間も姿を消すことをご存じだろう。姿を見せない間,ネコはどこに行っているのだろうか。こ … 続きを読む

カテゴリ 2011年10月号, SCOPE & ADVANCE

ヒゲミズヘビの必殺技

 ヒゲミズヘビは東南アジアの淡水にすむヘビで,鼻の両側に一組の触手のような突起が伸びているのでこの名がある。水中で身体をJ字形に曲げてじっと待ち伏せし,油断して近づいてきた魚を電光石火の早業でのみ込んでしまう。“ヒゲ”は … 続きを読む

カテゴリ 2011年7月号, 記事

ジェーン・グドール チンパンジーと歩んで50年

 ジェーン・グドールがタンザニアのゴンベで野生チンパンジーの観察を始めてから50年がたった。それまでヒトだけが行うとされていた道具の使用や動物の個体間にも“個性”があるといった,当時の常識を覆すような研究を数多く発表して … 続きを読む

カテゴリ 2011年3月号, 記事

1万年前に来た猫

 ネコ(イエネコ)の魅力は,クールでいて人懐こい性格,かわいらしい顔立ち,しなやかな体型……など,いくらでもありそうだ。ところが,人間の生活の役に立っているかと言われると,そうとは言い難い。人間がほかの有用な動物を家畜と … 続きを読む

カテゴリ 2009年9月号, 記事

ネコがたどってきた1000万年の道

 ペットになっているイエネコ,ヤマネコ,トラ,ライオンなどネコ科動物は世界中に生息し,現在37種が知られている。私たちになじみ深い動物だが,祖先は最初にどこに登場し,どんな進化の道筋をたどってきたのか,実はよくわかってい … 続きを読む

カテゴリ 2007年10月号, 記事

クマが結ぶサケと森

 クマが川岸に集まって産卵期のサケを捕る光景は,北米でもまれにみる壮観だ。このクマは以前から注目を集めてきた。特に漁業関係者などは1940年代後半,クマによるサケの減少という「経済的損失」を軽減するため,アラスカのクマを … 続きを読む

カテゴリ 2006年11月号, 記事

オランウータンの道具の文化が示す知能の進化

 インドネシア・スマトラ島のスワクバリンビン(以下スワク)という地域で,道具を用いるオランウータンの個体群が発見された。動物園などの飼育環境では,オランウータンが巧みに道具を使う姿はめずらしくないが,野生のオランウータン … 続きを読む

カテゴリ 2006年7月号, 記事

動物たちの行動経済学

 人間がビジネスを行う方法を人類の進化の遺産としてとらえる行動経済学という分野が注目されている。旧来の経済学が,人間は利己主義によって利益の増大を目指すものと考え,市場の力関係を軸に経済活動における意思決定を論じるのに対 … 続きを読む

カテゴリ 2005年7月号, 記事

オオカミが変えたイエローストーン国立公園

 1995年の真冬,米国立公園局と魚類野生動物局は14頭のハイイロオオカミ(Canis lupus)をトラックとそりでイエローストーンに運び込んだ。この地のオオカミが20世紀初頭に根絶されて以来,イエローストーンにオオカ … 続きを読む

カテゴリ 2004年9月号, 記事

脳をあやつる虫

 私たちは少し謙虚になったほうがよさそうだ。ある種の微生物は動物の脳に寄生し,神経回路を巧妙に操っている。人間にはとても真似できないやり方で……。    細菌や原生動物,ウイルスは私たちの細胞を乗っ取り,私たち … 続きを読む

カテゴリ 2003年6月号, 記事

ホシバナモグラの驚異の鼻

 ホシバナモグラ(Condylura cristata)の体重はわずか50g,マウスのほぼ2倍しかない。米国北東部やカナダ東部の湿地の浅いところにトンネルを掘って住み,地下と水中の両方で餌をとる。モグラの仲間(哺乳類食虫 … 続きを読む

カテゴリ 2002年10月号, 記事

クジラが歩いていたころ

 クジラの出現は進化生物学者にとっては,最も難解な謎の1つだった。体毛も後肢もなく,淡水を飲みに陸に上がることもできない現在のクジラは,一般的な哺乳類のイメージからはかけ離れている。すべての哺乳類の共通祖先は陸に生息して … 続きを読む

カテゴリ 2002年8月号, 記事