タグ : 公衆衛生
国際比較:妊産婦死亡率
出産時に死亡する女性の数は幸い世界的に減少傾向にあるが,米国では上昇している。現在では1987年に比べて2倍に増え,毎年800人近い妊産婦が死亡している。最も衝撃的なのは人種による差が大きいことで,黒人女性が心臓の問題や … 続きを読む
デング熱ワクチンの混迷 抗体依存性感染増強
毎年3億9000万人以上がデングウイルスに感染している。デングウイルスに初めて感染した人は大半が感染に気づかないが,再感染した場合には命を落とすことがある。デングウイルスへの再感染がなぜ初感染よりもはるかに致死的なものに … 続きを読む
特集:ワクチンの予想外の功罪
18世紀末以来,感染症を予防するワクチンは多くの命を救ってきた。確立した医療技術と考えられがちだが,従来の“常識”に反する効果が報告され,議論を呼んでいる。1つは生ワクチンが様々な感染症に対する広範な防御能力をもたらして … 続きを読む
Buzz Kill / 蚊と戦う
Humans have been locked in a struggle with disease-carrying mosquitoes for most of recorded history. With just two bites—one to pick up a pathogen and another to transmit it—the bugs have fueled c … 続きを読む
カテゴリ 2018年11月号, 英語で読む日経サイエンス
温床と化す米国の大都市
米国の都市部では,A型肝炎やレジオネラ症などの感染症の罹患率が増加している。感染症は減少傾向にあると考えられてきたが,所得格差の広がりやインフラ老朽化などが原因で再び増加しているのだ。米国の現状をリポートする。 ・ワクチ … 続きを読む
死をもたらす地下水 ヒ素汚染の恐怖
インドの多くの人々は飲料水を井戸水に頼っている。細菌で汚れた地表の水を避けるために掘られたものだが,地下深部にある天然のヒ素が溶け出し,人々の健康を害している。さらに,人口増に伴う水利用の急増によって地下帯水層の水流が変 … 続きを読む
ポリオウイルス最後の隠れ家〜日経サイエンス2013年10月号より
「慢性排菌者」を見つけ出せない限り,ポリオ撲滅は達成できないだろう 過去10年ほど,世界のポリオ撲滅運動はモグラたたきゲームに似た最終局面にある。ウイルス根絶まであと少しに追い詰めたと思ったら,ひょっこり … 続きを読む
カテゴリ 2013年10月号, SCOPE & ADVANCE
帰ってきたナンキンムシ
ナンキンムシ(南京虫;トコジラミ)の「南京」は南京錠や南京豆と同様,海外から伝来した小さなものという意味合いが込められている。吸血性の寄生昆虫で,刺されると非常にかゆく,戦後しばらくまで日本人にもおなじみの存在だった。 … 続きを読む