タグ : 健康
バイオフィルムを突破する酵素〜日経サイエンス2016年10月号より
細菌軍の城壁を作る糖を断ち切って攻撃の突破口を開く作戦 細菌は粘着性だ。私たちが定期的に歯科医院で歯から細菌を掻き落としてもらうのもこのため。歯垢は最もよく知られたバイオフィルムの例だが,同様の粘着性の細 … 続きを読む
カテゴリ 2016年10月号, SCOPE & ADVANCE
胃薬が起こす腸トラブル〜日経サイエンス2016年7月号より
腸内細菌の多様性を損なって問題を生じるようだ 米国では2014年,消化不良や消化性潰瘍,逆流性食道炎(胃酸の逆流)など胃の諸症状を治療するために胃酸分泌抑制剤であるプロトンポンプ阻害薬(PPI)が1億700 … 続きを読む
カテゴリ 2016年7月号, SCOPE & ADVANCE
Bitter Taste Bodyguards / 体を守る苦味受容体
Imagine the worst cold you’ve ever had in your life. Your nose feels completely blocked. You struggle for air. The pressure in your sinuses sends pain streaking around your head. You can’t smell, … 続きを読む
カテゴリ 2016年5月号, 英語で読む日経サイエンス
The Fat Gene / 姿現す肥満遺伝子
In 1962 a human geneticist named James Neel proposed a hypothesis to solve a vexing evolutionary puzzle. What is now called type 2 diabetes—which he thought was caused by a single variant of some un … 続きを読む
カテゴリ 2016年2月号, 英語で読む日経サイエンス
体内時計が壊れると 非24時間睡眠覚醒症候群
人体内部の動きは概日リズムと呼ばれる日周サイクルによっている。夜間の照明や夜更かしの生活が,こうした体のリズムを乱し,糖尿病,がん,うつ状態,さらには不妊のリスクを上げることがわかってきた。体のリズムを健全な状態に調整 … 続きを読む
野菜が体によい本当の理由 微量毒素の効用
野菜や果物が身体によいのは抗酸化物質を含みフリーラジカルを中和するからだといわれることが多いが,そうでもなさそうだ。植物は害虫を撃退するために微量の毒素を作り出している。人間がこれを食べると,毒素が人体の細胞に軽いスト … 続きを読む
しつこいライム病〜日経サイエンス2015年11月号より
5人に1人は抗生物質による治療後も症状が消えない 休眠状態の「生残菌」が原因かも By Richard Bartz,via Wikimedia ライム病は本当に厄介な病気だ。マダニが媒介するこの感染症はかつ … 続きを読む
カテゴリ 2015年11月号, SCOPE & ADVANCE
腸内細菌がワクチン増強〜日経サイエンス2015年8月号より
ワクチンの効果に個人差があるのは腸内細菌の違いが一因らしい 2006年に経口ワクチンが広く使われるようになるまでは,ほとんどの幼児がロタウイルスに感染したものだった。ひどい下痢を引き起こして脱水によって命 … 続きを読む
カテゴリ 2015年8月号, SCOPE & ADVANCE
ウイルス性のがんが拡大〜日経サイエンス2015年5月号より
米国ではHPVに関連する頭頸部がんが男性の間に広がっている Image:wikipedia ほぼすべての子宮頸がんと,男女のその他多くのがんや陰部疣贅(ゆうぜい。腫瘤)は,ある種のヒトパピローマウイルス … 続きを読む
カテゴリ 2015年5月号, SCOPE & ADVANCE
体のあちこちで働く末梢時計
多くの生物は1日24時間の概日リズムに従っている。脳の「視交叉上核」にある生物時計が多くのプロセスを調節していることが知られているが,ここ数年で,肝臓や膵臓などの組織にも局所的な時計が見つかった。食事や睡眠のタイミング … 続きを読む
Sickness in the Arctic / 温暖化で北極に広がる病気
The sea otters splashing off Alaska’s Aleutian islands should have thrived in their home far from civilization. Instead the furry little creatures were in trouble. Their population throughout the Al … 続きを読む
カテゴリ 2015年2月号, 英語で読む日経サイエンス
温暖化で北極に広がる病気
地球温暖化によって北極の気温が上がり,以前にはいなかった病原体が繁殖して広がるようになった。寄生性の線虫がジャコウウシを冒し,マダニが北極圏の人々にウイルスをうつし,蚊が媒介する野兎病菌がスウェーデンなどで広がっている … 続きを読む
ドライアイの涙〜日経サイエンス2014年11月号より
画面を見すぎると涙の成分に変化 ほとんどの米国人は1日に少なくとも6時間は座った状態でいる。肥満や心臓病などの疾患に結びつく行為だ。パソコン画面を長時間注視すると目に負担がかかる恐れがあることも,多数の研究 … 続きを読む
カテゴリ 2014年11月号, SCOPE & ADVANCE