タグ : 人類学

人類の起源を求めて 様変わりした進化史

チャールズ・ダーウィンは著書『人間の由来』(1871年)の中で,現存する人間はすべて同じ種に属し,複数の人種は1つの祖先種から派生したと述べた。この考え方は当時受け入れられず,人種的優越性を裏付ける理屈として利用されたこ … 続きを読む

カテゴリ 2021年1月号, 記事

Survival of the Friendliest / 優しくなければ生き残れない 進化史に見るホモ・サピエンス成功のカギ

We are the only humans, but not so long ago we had company. In the roughly 300,000 years of our existence, Homo sapiens has shared the planet with at least four other human species. In hinds … 続きを読む

カテゴリ 2020年11月号, 英語で読む日経サイエンス

優しくなければ生き残れない 進化史に見るホモ・サピエンス成功のカギ

私たちホモ・サピエンスはどのようにして現在に至る最後の人類となったのだろうか? 10万年前にはネアンデルタール人のほうが有力だったかもしれない。ホモ・サピエンスは友好的な形質が自然選択される過程を経験した結果,集団で高度 … 続きを読む

カテゴリ 2020年11月号, 記事

災害支援が破壊した先住民社会 ニコバル諸島からの報告

史上最悪の被害をもたらした2004年のスマトラ島沖地震。震央に近いニコバル諸島は津波に襲われ壊滅的な被害を受けた。だが不幸はそれだけではない。それまで自給自足の暮らしを楽しんでいた先住民族の文化にそぐわない近代的な支援物 … 続きを読む

カテゴリ 2020年10月号, 記事

家禽になり損ねたキジ〜日経サイエンス2020年8月号より

かつてはニワトリのライバルだったようだ   ニワトリは地球上の鳥のうちで圧倒的に数が多く,約230億羽もいる。だが最近の研究は,後に世界が好む家禽となる鳥の候補がかつては別にあったことを示唆している。中国で発見 … 続きを読む

カテゴリ 2020年8月号, News Scan

Guardians of the Tiger People / 文明を拒むアマゾンの部族 タイガー族を 守る人々

Jhonattan Andres Perea squints through the blinding Amazonian sunlight into a wall of jungle. He steers the tiny motor powering his wood longboat through a tributary of Colombia’s mighty Caquetá Ri … 続きを読む

カテゴリ 2019年9月号, 英語で読む日経サイエンス

文明を拒むアマゾンの部族 タイガー族を守る人々

 世界には孤立した生活を送る部族が100ほど存在していると推定されており,コロンビアのアマゾンに暮らすタイガー族もその1つだ。孤立部族民は外部者との接触によって致命的な病原体に感染する恐れがあることなどから,彼らを守る方 … 続きを読む

カテゴリ 2019年9月号, 記事

思考力をもたらした2つの性質

人間が動物とは異なる方法で考えているのは明らかだが,人間の認知がいかに独特であるかを実験で証明するのは難しい。だが,人間には際立った2つの特性があることが明らかになっている。「複雑なシナリオを構築すること」と「他者と考え … 続きを読む

カテゴリ 2018年12月号, 記事

古代食に見えた性差別〜日経サイエンス2017年7月号より

古代中国の人骨から明らかに   「唯女子と小人とは養い難しと為す。これを近づくれば則ち不孫なり。これを遠ざくれば則ち怨む(女性と身分の低い男性は扱いが難しい。近づければ思い上がるし,遠ざければ恨まれる)」。紀元 … 続きを読む

カテゴリ 2017年7月号, News Scan

神話の進化

動物の姿に変えられた人物が天の星座になる。男が作った女性の彫像が命を得て男の妻になる。こうしたストーリーの神話が世界のいろいろな文化に伝わっている。空間的にも時間的にもかけ離れた多くの文化に伝わる神話の粗筋が驚くほど似通 … 続きを読む

カテゴリ 2017年4月号, 記事

草舟で3万年前の「航海」を再現〜日経サイエンス2016年5月号より

琉球列島でのホモ・サピエンス海洋進出研究プロジェクトが始動   われわれホモ・サピエンスは,どのように海に挑んだのか? 人類学,考古学,海洋学などの研究者,海洋探検家が組み,琉球列島での「3万年前の航海」を再現 … 続きを読む

カテゴリ 2016年5月号, News Scan

ネット化された霊長類

 ソーシャルメディアのおかげで孤独や退屈を感じることはもうなくなったが,皮肉にも一方では最も近しい人たちへの思いやりが薄れたほか,自分自身と向き合うことすら難しくなっている。マサチューセッツ工科大学の社会学者タークルはこ … 続きを読む

カテゴリ 2014年12月号, 記事

生まれながらの協力上手

 人間とサルの違いは? チンパンジーは一般的な推論能力テストで幼い子供と同様の高得点を上げる。ただし,人間に生来備わっている社会的技能の多くを欠いており,大集団での協力をしない。人間は他者が考えていることを直観的に理解す … 続きを読む

カテゴリ 2014年12月号, 記事

助け合いのパワー

 人間はときに自分の命を危険にさらしてまで見知らぬ人を助けることがある。チンパンジーなど他の霊長類も仲間を助けることはあるが,評判と罰に基づく複雑な道徳を実践し,高度に利他的な行動をしたり組織化された大集団のなかで協力し … 続きを読む

カテゴリ 2014年12月号, 記事

一夫一妻になったわけ

 哺乳類全体で見ると一夫一妻を採る種は10%にも満たず,私たち人類は珍しい部類に属する。しかも700万年以上前に登場した最初の人類が一夫一妻を採っていた可能性があり,現在に至るまでおおむね維持し続けてきたようだ。一夫一妻 … 続きを読む

カテゴリ 2014年12月号, 記事