タグ : 不確定性原理

「誤差」って何?〜日経サイエンス2012年6月号より

電子の位置を測るとき,そこに「真の値」は存在するか  ハイゼンベルクの不確定性原理の式を書き換え,実験的に検証された小澤の不等式(特集「小澤の不等式」2012年4月号)についての議論が盛り上がりを見せている。3月に開かれ … 続きを読む

カテゴリ 2012年6月号, SCOPE & ADVANCE

不確定性原理で「光子の逆説」は解けるか

 壁に開けた2つのスリットに光子を当ると、背後のスクリーンには光の明暗の縞ができる。だが,光子がどちらのスリットを通ったかがわかるように工夫すると,光子の挙動が変わり,スクリーンの縞は消えてしまう。  光子に何が起きたの … 続きを読む

カテゴリ 2012年4月号, 記事

不確定性原理の再出発

 今から約80年前,量子力学の創始者の1人であるハイゼンベルク(Werner Heisenberg)は,できたばかりの量子力学に基づいて,ひとつの式を提示した。「位置と運動量の両方を正確に知ることは原理的に不可能である」 … 続きを読む

カテゴリ 2012年4月号, 記事

特集:小澤の不等式

 「不確定性原理に欠陥」「ハイゼンベルクの不確定性原理を破った」。  2012年1月16日、新聞各紙や弊誌サイトに躍った劇的な見出しは,興奮と混乱を巻き起こした。ネットには「量子力学が否定されたのか」という驚きと,「不確 … 続きを読む

カテゴリ 2012年4月号, 記事

ハイゼンベルクの不確定性原理を破った! 小澤の不等式を実験実証

「小澤の不等式」。数学者の小澤正直・名古屋大学教授が2003年に提唱した,ハイゼンベルクの不確定性原理を修正する式です。小澤教授は30年近くにわたって「ハイゼンベルクの不確定性原理を破る測定は可能」と主張し続けてきました … 続きを読む

カテゴリ 02科学ニュースから, きょうの日経サイエンス

投稿日 2012年1月16日

反逆児サスキンドに聞く 物理で実在は語れるか?

スタンフォード大学の物理学者サスキンド(Leonard Susskind)は物理学の現状を変革するアイデアを発見することに無上の喜びを感じている。 彼は40年前に「ひも理論」の基礎を築いた先駆者の一人で,当初は嘲笑の対象 … 続きを読む

カテゴリ 2011年12月号, 記事

やってみよう!“量子消しゴム”実験

 簡単に手に入る道具を使って,世にも奇妙な量子効果を自宅で体験できる。「量子消去」を見る実験法を紹介しよう。    量子力学の理論はこの世界の最も基本的な奇妙さを暴いてみせる。日々の実体認識を中核で支えている私 … 続きを読む

カテゴリ 2007年8月号, 記事

特集:湯川秀樹生誕100年 中間子論が拓いた核力の世界

 1935年,湯川秀樹は英語で執筆した最初の論文を発表した。湯川は大阪帝国大学の講師で28歳になったばかり。その論文に記されていた「中間子論」によって物理学の世界は変わった。そして,14年後の1949年,湯川にノーベル賞 … 続きを読む

カテゴリ 2007年5月号, 記事

新たな不確定性原理を求めて

 原子の中の電子などの振る舞いを説明する量子力学。その根本にあるのが今から約80年前に提唱されたハイゼンベルクの「不確定性原理」だ。だが,極微の世界はいまだ完全には解明されず,研究の進展によって,不動と思われていた不確定 … 続きを読む

カテゴリ 2007年4月号, 記事

人の心の不確定性

 第二次世界大戦中の1941年,ナチスの原爆開発の責任者となったハイゼンベルクはドイツ占領下のコペンハーゲンを訪れ,恩師ボーアと会談した。そして,散歩先の10分かそこらの会話で,強い師弟関係で結ばれていた2人の絆は断ち切 … 続きを読む

カテゴリ 2007年4月号, 記事

物理学の常識に挑む数学者 小澤正直

 「ハイゼンベルクの不確定性原理は,破ることができる」。数学者,小澤正直は,80年間に亘って信じられてきた現代物理学の基本中の基本を静かに,だがきっぱりと否定する。    1927年にウェルナー・ハイゼンベルク … 続きを読む

カテゴリ 2004年9月号, 記事