タグ : ワクチン

ついに登場 RSウイルスワクチン

多くの人にとって,RS(呼吸器合胞体)ウイルス感染症は煩わしい風邪にすぎない。だが,乳幼児や高齢者,免疫不全の人には重大な危険をもたらす。この感染症は米国の乳幼児が入院する主因であり,2022年から2023年にかけては特 … 続きを読む

カテゴリ 2023年12月号, 記事

ワクチンが効かない人たち 免疫弱者をコロナから守る

 メリーランド州西部に住む67歳のフランクリン(George Frankline III)は,腎臓移植を受けて最も長く生き続けている米国人のひとりだ。彼が移植手術で命を救われたのは46年前のこと。おかげで健康で活動的な生 … 続きを読む

カテゴリ 2022年4月号, 記事

日本に上陸 mRNAワクチンの実力

国内でもついに新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のワクチン接種が始まった。2月から接種が進む米製薬大手ファイザーとドイツのバイオ製薬ビオンテックが開発したワクチンは「mRNAワクチン」と呼ばれるタイプで,COV … 続きを読む

カテゴリ 2021年5月号, 記事

ワクチンの実力

私たちの生活にはマスクの着用やテレワーク,イベントへのオンライン参加といった感染拡大を防ぐ取り組みが浸透しつつある。ワクチンの開発は流行の初期から期待されてきたが,もし治験が成功して実用化されればマスクやソーシャル・ディ … 続きを読む

カテゴリ 2020年12月号, 記事

図説 感染・増殖・防御の仕組み

新型コロナウイルスSARS-CoV-2がどのようにヒトの細胞に潜入し,自らの複製を作って他の多くの細胞に侵入し感染を広げていくのか,現時点でわかっている事柄を詳しく図解する。免疫系がウイルス一般を無力化する通常の仕組みと … 続きを読む

カテゴリ 2020年8月号, 記事

ワクチン迅速開発へ新手法 ウイルスの核酸を合成

COVID-19パンデミックを完全に終息させることがもしできるとしたら,その唯一の手段は有効なワクチンの開発だろう。4月前半までに,19カ国のおよそ80の企業と研究所が,ワクチンの開発を開始した。その大半が,インフルエン … 続きを読む

カテゴリ 2020年7月号, 記事

デング熱ワクチンの混迷 抗体依存性感染増強

毎年3億9000万人以上がデングウイルスに感染している。デングウイルスに初めて感染した人は大半が感染に気づかないが,再感染した場合には命を落とすことがある。デングウイルスへの再感染がなぜ初感染よりもはるかに致死的なものに … 続きを読む

カテゴリ 2019年9月号, 記事

自然免疫を刺激? 疫学データが示す可能性

ワクチンはそれぞれ特定の病気を標的にしているが,ある一連の研究によると,一部のワクチンはずっと広範な防御能力をもたらしているようだ。特に生ワクチンは子供の総死亡率を50%引き下げる可能性があるという。この研究はアフリカの … 続きを読む

カテゴリ 2019年9月号, 記事

特集:ワクチンの予想外の功罪

18世紀末以来,感染症を予防するワクチンは多くの命を救ってきた。確立した医療技術と考えられがちだが,従来の“常識”に反する効果が報告され,議論を呼んでいる。1つは生ワクチンが様々な感染症に対する広範な防御能力をもたらして … 続きを読む

カテゴリ 2019年9月号, 記事

ついに見えたHIV予防ワクチン

HIVの感染を防ぐワクチンはいまだにできていない。ワクチンとして使うのに適したウイルスのエンベロープ(外被)タンパク質が,どう合成してもすぐに分解してしまうのが一因だ。そうしたバラバラのタンパク質では,免疫系を刺激して抗 … 続きを読む

カテゴリ 2017年5月号, 記事

エボラ戦争

 待望のワクチンを目指して 西アフリカで昨年来続いているエボラ出血熱の流行は過去最大のアウトブレイクで,1月中旬までに2万1000人以上が発病し,8500人を超す死者が出ている。以前のアウトブレイクは散発的で幸いにして小 … 続きを読む

カテゴリ 2015年4月号, 記事

冷戦下に生まれた生ワクチン

 冷戦時代,米ソ両超大国の人々は互いよりも恐ろしい,身近なところに潜む敵,ポリオがもたらす死の恐怖のなかで暮らしていた。当時のニュース映画は四肢がゆがんだ子供たちや,棺桶のような「鉄の肺」(呼吸補助装置)のなかに力なく横 … 続きを読む

カテゴリ 2012年7月号, 記事

根絶計画 詰めの一手

 足などが麻痺し,主に子供がかかる「小児麻痺(ポリオ)」はウイルス感染で起きる。1988年,ポリオ根絶に向けて世界的規模でのワクチン接種が始まって以来,自然発症数は減り続け,2011年には約650件にまで下がった。だが完 … 続きを読む

カテゴリ 2012年7月号, 記事

特集:ポリオ制圧へ

 かつて猛威を振るった小児麻痺(ポリオ)は,ワクチンが奏功し,世界的に患者数が激減している。だが制圧には,もうひとつ大きな壁が立ちはだかる。経口生ワクチンからの撤退だ。生ワクチンの場合,まれな確率ではあるが逆にポリオを引 … 続きを読む

カテゴリ 2012年7月号, 記事

がんワクチン新時代

 現在の日本では男性の2人に1人,女性の3人に1人ががんになる。治療法は手術,抗がん剤による化学療法,放射線で病巣をたたく放射線療法の3つしかない。いずれの治療法も長年の改良で,効果はめざましく向上しているが,効なく命を … 続きを読む

カテゴリ 2012年1月号, 記事