タグ : レーザー

1000兆分の1秒の反応を見る 連続フェムト秒結晶構造解析

タンパク質の分子は細胞のなかで常に動きながら,生命活動に必要な化学反応を実行している。これらの動きは非常に小さなスケールでしかも高速に進むので,顕微鏡では見ることができない。だが,持続時間わずか1000兆分の1秒のパルス … 続きを読む

カテゴリ 2017年8月号, 記事

日本の自由電子レーザー「SACLA」

 X線レーザー(X線自由電子レーザー)は最先端の科学実験装置として日米で各1基が稼働している。原子や分子,固体物質に照射し,宇宙のどこにも見られない特殊な状態の物質を作り出せる。原子のストップモーション写真のほか,タンパ … 続きを読む

カテゴリ 2014年7月号, 記事

X線自由電子レーザー 究極の顕微鏡

 X線レーザーは昔からSFには欠かせないアイテムだったが,科学研究向けの初の装置がスタンフォード大学で動き始めたのはたったの4年前だ。LCLSと呼ばれるこの装置は,米国立SLAC加速器研究所が持つ世界最長の線形粒子加速器 … 続きを読む

カテゴリ 2014年7月号, 記事

極微の世界をとらえるナノムービー

 人間の目に見えるものや現象は限られている。毛髪(太さ0.1mmほど)よりもはるかに細い物体は見えないし,まばたき(1/10秒)よりも速い動きを追うこともできない。しかし,何世紀もかけて光学や顕微鏡法が発展してきた結果, … 続きを読む

カテゴリ 2010年11月号, 記事

太陽光レーザーが拓くマグネシウム社会

  現在のエネルギー通貨は電気だ。電力網を介して流通し,熱や動力,照明などさまざまな用途に使える。一方,将来,通貨になる可能性があると考えられ,官民で研究開発が進んでいるのが水素。水素は究極のクリーンカー,燃料電池車の燃 … 続きを読む

カテゴリ 2007年11月号, 記事

太陽電池からGPSまで 身の回りのアインシュタイン

 ニューヨーク市のクイーンズは空港とメッツ球場があるだけの場所だ。飛行機に乗る予定もなく,メッツも遠征に出掛けていたある土曜日の午後,私は思いたってクイーンズの北東部,カレッジポイントの近くまで行ってみた。20番街沿いの … 続きを読む

カテゴリ 2004年12月号, 記事

質量分析は縁の下の力持ち 「もっと世の中の役に立ちたい」

 「失敗を失敗とも思わずにやってきたことが,本当に運よく新しい発見につながった」——。2002年のノーベル化学賞を受賞した島津製作所フェローの田中耕一氏は,思いのほか早口でこう話す。子どもの頃に味わったモノづくりの面白さ … 続きを読む

カテゴリ 2003年2月号, 記事