タグ : ループ量子重力理論

数学が世界を説明する理由

 アインシュタインは次のような疑問を持っていた。「経験とは独立した思考の産物である数学が,物理的実在である対象と,これほどうまく合致しうるのはなぜなのか?」 数学は人間が発明した道具なのか,それとも何かの抽象的世界に実在 … 続きを読む

カテゴリ 2011年12月号, 記事

時間は実在するか?

 時間は過去から現在,未来へととめどなく流れていく。過去は変えられず,未来は決まっていない。そして私たちは現在を生きている──それが私たちの「時間」についての日常感覚だ。    だがそうした日常的な「時間」は, … 続きを読む

カテゴリ 2010年9月号, 記事

裸の特異点 もうひとつの“ブラックホール”

 大質量星が崩壊すると最終的にブラックホールになるというのが従来からの考え方だが,一部の理論モデルはブラックホールではなく「裸の特異点」が生じる可能性を示している。いったい何が起きるのかを整理することは,宇宙物理学の最も … 続きを読む

カテゴリ 2009年5月号, 記事

量子重力が予言するビッグバウンス宇宙

 アインシュタインの一般相対性理論によると,私たちの宇宙は密度が無限大の1点「ビッグバン特異点」から始まったとされる。だが,無限大が登場した時点で一般相対性理論そのものが破綻することを意味する。宇宙が非常に小さかったビッ … 続きを読む

カテゴリ 2009年1月号, 記事

相対論の破れを観測せよ

 特殊相対性理論は物理学の理論の中で最も基本的であるとともに,裏付けの取れた理論だ。しかし,量子力学と重力などの力を統合する理論によると,相対論がわずかに破れている可能性がある。この破れを発見しようと,数多くの実験が進め … 続きを読む

カテゴリ 2004年12月号, 記事

ローレンス・クラウスが語る宇宙と社会

 ケース・ウェスタン・リザーブ大学物理学科長のクラウス(Lawrence M. Krauss)は暗黒エネルギー(ダークエネルギー)と呼ぶ正体不明の実体が宇宙の始まりを理解するカギを握るとの先見的な洞察を示したことで有名だ … 続きを読む

カテゴリ 2004年11月号, 記事

時空の原子を追うループ量子重力理論

  私たちは空間も時間も連続したものだと考えているが,実は大間違いかもしれない。相対論と量子力学の統合を目指す新理論によると,「時空の原子」が存在する。アインシュタインが果たせなかった難問解決の道筋が見えてきた。  空間 … 続きを読む

カテゴリ 2004年4月号, 記事

ブライアン・グリーンが語る ひも理論の未来

 ひも理論をわかりやすく語らせるとしたら,コロンビア大学の物理学の教授で同理論の発展に大きく貢献したブライアン・グリーン(Brian Greene)の右に出る者はない。1999年に彼が著した『エレガントな宇宙』はベストセ … 続きを読む

カテゴリ 2004年2月号, 記事