タグ : マルチバース

暗黒エネルギーの謎

著者のリースは1998年に宇宙の膨張が加速していることを発見し,2011年のノーベル物理学賞を共同受賞した。宇宙膨張の加速という驚きの事実をもたらしている原因は「暗黒エネルギー」と名づけられたが,その後の20年近い徹底的 … 続きを読む

カテゴリ 2016年7月号, 記事

マルチバースは実在するのか?

 宇宙は森羅万象を含む全存在で,唯一無二と考えられている。ユニバースはラテン語で「回転して一つになったもの」を意味する。「ユニ」は「一つ」を表す言葉だ。ところが1990年代,宇宙論研究者は「宇宙は私たちが存在する宇宙だけ … 続きを読む

カテゴリ 2011年12月号, 記事

別の宇宙にも生命は存在する!?

 宇宙の「宇」は天地四方つまり空間全体を,「宙」は往古来今(過去と未来)つまり時の流れ全体を表す。「宇宙」は時空すべてを意味することになる。これは物理学的にみても正しい表現かもしれない。私たちは時空の中の存在なので宇宙の … 続きを読む

カテゴリ 2010年4月号, 記事

宇宙の起源

 宇宙を生み,形づくったプロセスは何だったのか? 最新の宇宙論研究が究極の答えに迫りつつある    宇宙は空間的にも時間的にも大きく,人類史の大半において観測装置と想像を超えた存在だった。しかし20世紀,その状 … 続きを読む

カテゴリ 2009年12月号, 記事

「時間の矢」の宇宙論的起源

現在の宇宙の標準モデルでは,私たちの宇宙は粒子が狭い空間に一様に詰め込まれた状態から始まり,星や銀河でムラのある現在の姿を経て,やがてはほとんど何もない空っぽな空間になるとされている。なぜ宇宙の過去と未来はこんなにも大き … 続きを読む

カテゴリ 2008年9月号, 記事

宇宙誕生の謎解きに挑む 私が見た素粒子宇宙論の歩み

 カイザーの「素粒子宇宙論の誕生」は,ブランス=ディッケ場とヒッグス場という理論的に提唱された2つのスカラ-場がぶつかり合うなかで素粒子的宇宙論が生まれたのだとする解説である。長年この分野で研究してきた一人の研究者として … 続きを読む

カテゴリ 2007年9月号, 記事

物理定数は変化する?

 決して変わらないもの,それを物理学者は自然定数と呼ぶ。光速cやニュートンの重力定数G,電子の質量meなどの定数は,宇宙のいたるところで常に同じ値をとるとされている。物理学の理論は定数をもとに構築され,私たちの宇宙の構造 … 続きを読む

カテゴリ 2005年9月号, 記事

並行宇宙は実在する

 この世には「別の宇宙」がたくさん存在し,あなたとまったく同じ人生を歩んでいる「もう1人のあなた」がどこかにいる。そんなバカな?  いやいや,宇宙に関する最新の観測結果は「並行宇宙」の存在を示唆している。単なる荒唐無稽な … 続きを読む

カテゴリ 2003年8月号, 記事