タグ : ブラックホール

円盤でできた宇宙

 私たちがすむ太陽系や銀河系はホットケーキのような,回転する平べったい円盤だ。若い星やブラックホール,連星の周囲などにも,ガスや岩石の円盤ができている。円盤は宇宙の至る所に存在し,莫大なエネルギーを放出して明るく輝く。こ … 続きを読む

カテゴリ 2005年1月号, 記事

時空の原子を追うループ量子重力理論

  私たちは空間も時間も連続したものだと考えているが,実は大間違いかもしれない。相対論と量子力学の統合を目指す新理論によると,「時空の原子」が存在する。アインシュタインが果たせなかった難問解決の道筋が見えてきた。  空間 … 続きを読む

カテゴリ 2004年4月号, 記事

ブライアン・グリーンが語る ひも理論の未来

 ひも理論をわかりやすく語らせるとしたら,コロンビア大学の物理学の教授で同理論の発展に大きく貢献したブライアン・グリーン(Brian Greene)の右に出る者はない。1999年に彼が著した『エレガントな宇宙』はベストセ … 続きを読む

カテゴリ 2004年2月号, 記事

ホログラフィック宇宙

 「ホログラフィック原理」と呼ぶ理論によると,宇宙は1枚のホログラムに似ている。ホログラムが光のトリックを使って3次元像を薄っぺらなフィルムに記録しているように,3次元に見える私たちの宇宙はある面の上に“描かれた”ものだ … 続きを読む

カテゴリ 2003年11月号, 記事

星の誕生とブラックホール その奇妙な関係

 人間の知る限り,ブラックホールは最も効率の高い破壊兵器かもしれない。強力な重力場により,近づきすぎたものすべては忘却の彼方に永遠に運び去られる。その中は未知の世界で,ひとたび入ってしまうと誰も帰ってこられない。私たちが … 続きを読む

カテゴリ 2003年10月号, 記事

ガンマ線バーストとブラックホールの誕生

 宇宙で最も明るい光を放つガンマ線バースト。1967年7月に大気圏外での核実験を見張っていた軍事衛星が偶然発見して以来,大きな謎とされてきたが,秘密のベールが次第にはがされてきた。    バーストは宇宙のどこか … 続きを読む

カテゴリ 2003年3月号, 記事

星が衝突するとき

 地上の生命がすべて死に絶えてしまう原因として最も劇的なものは,太陽に他の星が衝突することだろう。もし質量が太陽と同じくらいで大きさが1/100の超高密度の白色矮星がぶつかってきたら,地上の人々は壮大な花火ショーを見るこ … 続きを読む

カテゴリ 2003年2月号, 記事

ニュートリノ天文学の誕生と新展開

 2002年のノーベル物理学賞が小柴昌俊東京大学名誉教授に決まった。大マゼラン星雲で起きた超新星爆発で放出されたニュートリノを1987年2月に巨大水槽を使った観測装置「カミオカンデ」で検出し,ニュートリノ天文学という新領 … 続きを読む

カテゴリ 2003年1月号, 記事

タイムマシンの作り方

 ウェルズ(H. G. Wells)がかの『タイムマシン』を執筆したのは1895年のこと。以来,タイムトラベルはSF小説の人気のテーマであり続けている。だが,本当にそんなことができるのか?タイムマシンをこしらえて,過去や … 続きを読む

カテゴリ 2002年12月号, 記事

宇宙背景放射で未知の天体をあぶり出す

 宇宙からは様々な電磁波が地球に降り注ぐ。銀河や惑星など既知の天体が出す分を差し引くと正体不明の天体から来ていることになる。これが宇宙背景放射だ。    背景放射と言えば,ビッグバンの名残りを見つけたマイクロ波 … 続きを読む

カテゴリ 2002年6月号, 記事

ブラックホールと情報のパラドックス

 ブラックホールに吸い込まれる夢を見たことはあるだろうか。ブラックホールに近づくと,人間は紙のように薄くなり,心臓の鼓動はゆっくりになって最後には止まってしまう。灼熱(しゃくねつ)地獄のような超高温にもさらされるようにな … 続きを読む

カテゴリ 1997年7月号, 記事

ホーキング vs. ペンローズ —時空の本質をめぐる論争

 現代サイエンスを代表する2人の知性によるまさに歴史的な“対論”である。21世紀に語り継がれていくテーマ・内容であり,難解ではあるがぜひとも読み通してほしい。    いうまでもなく,この2人の“天才”は,宇宙論 … 続きを読む

カテゴリ 1996年9月号, 記事