タグ : ブラックホール
X線望遠鏡NuSTAR
これまでの米航空宇宙局(NASA)の宇宙望遠鏡では,高エネルギーX線を収束してクリアな高品質画像を作ることはできなかった。2012年前半に打ち上げられる宇宙望遠鏡NuSTAR(Nuclear Spectroscopic … 続きを読む
宇宙ステーションの至宝 アルファ磁気分光器
16年の歳月と20億ドルをかけた世界最高の宇宙線検出器が,ちょっと前まで,どこかの倉庫に文字通りお蔵入りになりそうな情勢だった。米航空宇宙局(NASA)は2010年までに国際宇宙ステーション(ISS)の建設を終えてスペ … 続きを読む
宇宙の時間が終わるとき
「時間」は行進曲のようなものだ。倦まずたゆまず,未来永劫,同じペースで刻み続ける──と,普通は考えられている。だがアインシュタインの相対性理論によれば,時間は気まぐれな即興曲だ。物体の状況や動きによって加速も減速もし, … 続きを読む
ブラックホールを生んだ暗黒物質〜日経サイエンス2010年5月号より
初期宇宙に巨大ブラックホールが存在したのはなぜか──暗黒物質によってこの謎が解けるかもしれない 多くの銀河の中心には質量が太陽の10億倍以上もあるブラックホールがあって,これが銀河の回転と発達を促してい … 続きを読む
カテゴリ 2010年5月号, SCOPE & ADVANCE
相対論と量子論をつなぐ ブラックスター
アインシュタインの一般相対性理論が予言する時空の構造「ブラックホール」は,今や誰もが知る存在となった。ブラックホールに落ちたら最後,そこから脱出することはできず,こっぱみじんにされてしまう。しかし,一般相対性理論はブラ … 続きを読む
銀河が先かホールが先か〜日経サイエンス2009年5月号より
銀河とその中心にある巨大ブラックホールは,まるで互いに相手を作り出したかのように,ぴったりと統一が取れている。まずブラックホールができて銀河の形成を誘導したのか,それとも銀河が先にできてブラックホールを作ったのか,ある … 続きを読む
カテゴリ 2009年5月号, SCOPE & ADVANCE
宇宙の歴史が消える日
加速を続ける宇宙膨張によって,宇宙そのものの起源を示す証拠がいずれ消し去られてしまう。ビッグバンの証拠が消えていく。 10年ほど前,宇宙膨張が加速していることが発見された。天文学者たちはこの画期的発見の意味を追究して … 続きを読む
極限宇宙をのぞくガンマ線宇宙望遠鏡GLAST
米航空宇宙局(NASA)が打ち上げるガンマ線大口径宇宙望遠鏡GLASTによって,私たちは宇宙の新たな景色を目にするだろう。GLASTは高エネルギーのガンマ線を大量に放出する超大質量ブラックホールや中性子星などの宇宙の“ … 続きを読む
ブラックホールからの大逆流
宇宙最大の構造「銀河団」。1000個の銀河が重力を介して群れ集まり,その規模は差し渡し1000万光年に及ぶ。銀河団には大きな謎があった。銀河団内部には,銀河どうしの間を埋めるように高温ガスが満ち,X線を放っている。だが … 続きを読む
ハッブル望遠鏡 発見ベストテン
今年4月,ハッブル宇宙望遠鏡は16歳の誕生日を宇宙で迎えた。この間,天文学者は宇宙についてかつてない詳細な現象を見てきたし,世界中の人々も宇宙の驚異を垣間見ることができた。しかし,ハッブルの将来をめぐる最近の議論は,そ … 続きを読む
ブラックホールを見る〜日経サイエンス2006年3月号より
ブラックホールは光さえものみ込んでしまうので,望遠鏡でその内部をのぞき見ることはできない。しかし,「事象の地平」を見ることは可能になるかもしれない。事象地平はブラックホールから光が永久に出てこられなくなる … 続きを読む
カテゴリ 2006年3月号, SCOPE & ADVANCE
ブラックホールになれない巨大星〜日経サイエンス2006年3月号より
ブラックホールはこれまで予想されていたよりも形成しにくいもののようだ。 理論計算によると,質量が太陽の約25倍以上ある星は超新星爆発を起こした後にブラックホールになり,それよりも質量の小さい星は高密度で … 続きを読む
カテゴリ 2006年3月号, SCOPE & ADVANCE
渦巻銀河のダイナミズム
渦巻銀河の美しい形はどのようにして生じるのだろうか。その姿は不変ではなく,複雑な力学によって絶えず変化していることがわかってきた。 無数の星や星間ガスが織りなす一種の「波」が,銀河の構造変化を支えている。 1960 … 続きを読む
計算する時空 量子情報科学から見た宇宙
「コンピューターとブラックホールの違いはなんだろう?まるでジョークみたいだが,これは今日の物理学における最も深遠な問題の1つなのだ」 こんな風に記事は始まる。そしてつい最近まで,この答えは「コンピュータ … 続きを読む