タグ : ビッグバン
始まりは4次元ブラックホール
宇宙は密度無限大の点から突然誕生したと考えられているが,なぜそんな特異な点が存在したのか,謎に包まれている。この特異点の問題をうまく回避できる新しいアイデアを著者らは提唱している。高次元の宇宙で超新星爆発が起き,ブラック … 続きを読む
宇宙の時間が終わるとき
「時間」は行進曲のようなものだ。倦まずたゆまず,未来永劫,同じペースで刻み続ける──と,普通は考えられている。だがアインシュタインの相対性理論によれば,時間は気まぐれな即興曲だ。物体の状況や動きによって加速も減速もし, … 続きを読む
裸の特異点 もうひとつの“ブラックホール”
大質量星が崩壊すると最終的にブラックホールになるというのが従来からの考え方だが,一部の理論モデルはブラックホールではなく「裸の特異点」が生じる可能性を示している。いったい何が起きるのかを整理することは,宇宙物理学の最も … 続きを読む
宇宙を知り,地球を考える
太陽系の各種天体に探査機が訪れ,天文衛星が100億年以上彼方の宇宙を観測する。私たちは今,地球を「宇宙の中の一惑星」としてとらえる視点を持つようになった。このような宇宙観,地球観を踏まえて,地球規模の問題にどのように対 … 続きを読む
宇宙を造った見えざる手 暗黒エネルギー
暗黒エネルギー(ダークエネルギー)は宇宙膨張を加速しているだけではない。銀河の形や分布に影響を与え,私たち生命を含む宇宙を形作ってきた。何者もこの「見えざる手」から逃れることはできない。 暗黒エネルギー … 続きを読む
ハッブル望遠鏡 発見ベストテン
今年4月,ハッブル宇宙望遠鏡は16歳の誕生日を宇宙で迎えた。この間,天文学者は宇宙についてかつてない詳細な現象を見てきたし,世界中の人々も宇宙の驚異を垣間見ることができた。しかし,ハッブルの将来をめぐる最近の議論は,そ … 続きを読む
宇宙最初の100万分の1秒
米国立ブルックヘブン研究所で,この5年間,何百人もの科学者が宇宙誕生直後の状態を再現しようと試みてきた。実験に使うのは相対論的重イオン衝突型加速器(Relativistic Heavy Ion Collider)。頭文 … 続きを読む
宇宙の調べは狂っている? 背景放射の奇妙なズレ
初期宇宙の姿を今に伝える宇宙マイクロ波背景放射(CMB)。その解析データに理論と矛盾する点が見つかった。周波数の低い“低音”成分が弱く,ピッチも狂っているのだ。理論に誤りがあるのだろうか? 現在の標準的 … 続きを読む
時空の原子を追うループ量子重力理論
私たちは空間も時間も連続したものだと考えているが,実は大間違いかもしれない。相対論と量子力学の統合を目指す新理論によると,「時空の原子」が存在する。アインシュタインが果たせなかった難問解決の道筋が見えてきた。 空間 … 続きを読む
ニュートリノ天文学の誕生と新展開
2002年のノーベル物理学賞が小柴昌俊東京大学名誉教授に決まった。大マゼラン星雲で起きた超新星爆発で放出されたニュートリノを1987年2月に巨大水槽を使った観測装置「カミオカンデ」で検出し,ニュートリノ天文学という新領 … 続きを読む
時間はどのようにして始まったのか
私たちの住むこの世界には,始まりというものがあったのだろうか。もし始まりがあったのなら,その前はどうなっていたのだろう――。だれもが一度は抱いたことのある疑問だろう。 現在の標準的な宇宙理論「ビッグバン … 続きを読む