タグ : スーパーカミオカンデ

日本を横断するニュートリノ

 見えない,聞こえない,感じられない。でも宇宙から大量に降りそそいでおり,私たちの身体を通り抜けている。ニュートリノはそんな不思議な粒子だ。 このニュートリノを茨城県の東海村で作り,日本の地中を横断させて,岐阜県の神岡町 … 続きを読む

カテゴリ 2010年10月号, 記事

ハイパーカミオカンデ構想

 日本は奥飛騨山中の神岡鉱山の地下に3つのニュートリノ研究施設を建設,この分野で世界をリードしてきた。    まずカミオカンデは超新星爆発によるニュートリノをとらえてニュートリノ天文学を開拓。後継のスーパーカミ … 続きを読む

カテゴリ 2010年8月号, 記事

総力戦で初期宇宙に迫る

 スイス・ジュネーブ近郊に建設された史上最強の加速器LHCが,初期のトラブルを克服して再稼働し,これまでの最高記録を大幅に上回る衝突エネルギー7兆電子ボルトでの素粒子実験が2010年3月末に始まった。奥飛騨の神岡の地下な … 続きを読む

カテゴリ 2010年6月号, 記事

追悼 戸塚洋二先生 かくて伝統はつくられた

 世界のニュートリノ研究を引っ張ってきた東京大学特別栄誉教授の戸塚洋二先生は7月10日,がんとの長く厳しい闘いの末に亡くなられた。先生は師,小柴昌俊氏のもとで素粒子実験施設カミオカンデの建設を陣頭指揮し,世界で初めて超新 … 続きを読む

カテゴリ 2008年10月号, 記事

未知未踏に光で挑む

 奥飛騨の神岡鉱山(岐阜県飛騨市神岡町)にある東京大学宇宙線研究所の素粒子実験施設カミオカンデで超新星ニュートリノをとらえたのを機に,日本はこの四半世紀,ニュートリノ研究で世界をリードするようになった。     … 続きを読む

カテゴリ 2008年9月号, 記事

新たな伝統をつくる

 戸塚洋二・東京大学特別栄誉教授は,師である小柴昌俊“大将”のもと,実動隊長として素粒子実験施設カミオカンデの建設を指揮し,超新星ニュートリノを発見した。後継施設のスーパーカミオカンデは自らが中心となって建設,ニュートリ … 続きを読む

カテゴリ 2008年8月号, 記事

ニュートリノ研究の原点にあった朝永先生の尽力

 世界をリードするようになった日本のニュートリノ研究はカミオカンデが超新星ニュートリノをとらえたことに始まるが,それはそもそも,小柴昌俊氏が1963年,東京大学物理学科の助教授に採用されて研究室を立ち上げ,素粒子研究のた … 続きを読む

カテゴリ 2008年7月号, 記事

崖っぷちからの再生

 2001年11月12日午前11時,岐阜県北部で小地震が起きた。震源は飛騨市神岡町茂住の地下1000m。そこには東京大学宇宙線研究所の戸塚洋二教授(当時)らが心血を注いで建設した世界最大のニュートリノ観測施設スーパーカミ … 続きを読む

カテゴリ 2008年6月号, 記事

素粒子論の標準モデルを超えて

Please tell me how ν‘s get MASS.    素粒子理論の標準モデルの柱となる電弱統一理論の研究でノーベル物理学賞を受賞したS. グラショウ博士は2003年5月,飛騨山中の … 続きを読む

カテゴリ 2008年5月号, 記事